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Garminウォッチ 無音(振動)アラームの挙動
Garminウォッチの無音(指定時刻になると振動のみで知らせる)アラーム機能の紹介です。
あまり調べても情報が出てこないのでまとめておきます。
はじめに
Garminウォッチの無音アラーム機能の概要と、使い所について説明します。
無音アラームの概要
私の使っているスマートウォッチ「Forerunner 255s Music」には振動(バイブレーション)機能があります。
スマートフォンと接続すれば着信時にGarminウォッチが振動して通知してくれますし、設定次第ではTwitterのリプライが来たときに振動させることも出来ます(私は切ってますが)。
その振動を使った機能の中で便利なのが、「アラーム」機能です。
スマホと同様、「指定時刻になったら音や振動で知らせてくれる」機能ですが、スマートウォッチは常に手首に密着しているもの。
スマホだと気づかない振動も、スマートウォッチによる手首への振動であれば気づく可能性が高く、目覚ましデバイスとしての効果が高いんですよね。
無音アラームの用途
今回、無音アラームに着目したのは、「PBPの仮眠所で起きる時に使えないだろうか?」と考えたからです。
PBPのチェックポイントに設置される仮眠所は、体育館のような場所にベッド・コットが並べられます。
一応、PBPの仮眠所ではチェックイン時に「起きたい時間」を伝えておくと、スタッフの方が起こしてくれるサービスがあります。
が、これは確実なサービスではなく、起こしてくれずに結果として寝過ごしてしまうというケースを結構良く聞きます。
となると、保険のために自分で起きる手段が必要です。普通に考えればスマホのアラーム音で起きることになるでしょうが……。
PBPの参加者向け書類には以下の注意書きがあります。
数時間の休憩が必要な場合、主催者はベッドやマットを提供できるよう最善を尽くします。
ただし、混雑する時間帯には混雑が予想されます。
サバイバルブランケットを必ず持っていきましょう。重くないので、眠くなったときに役立ちます。
仮眠所内では静かにしてください。まだ寝ているライダーを尊重してください。
まだまだ眠りたいのに、隣の人のアラームで起こされたらたまったもんじゃないですよね。
実際にはアラームを鳴らしている参加者もいることはいるんですが、ひんしゅくを買うのは確実。多分スタッフからも怒られます。
ということで、「音を出さずに確実に起きる手段」が必要なわけです。
前回のPBPでは、こういったアダプタと有線イヤホンを用意し、イヤホンのみから音を鳴らせるアラームアプリを使って目覚ましを掛けていました。
ただ、イヤホンとアダプタという荷物が別途増えますし、万が一イヤホンが抜けてしまったら音が鳴らないことになります。無線イヤホンを使う手も考えましたが、電池の持ちが短く、電池切れになりそうでした。
そこで、Garminウォッチの無音アラームの登場です。
これなら隣で寝ている人に迷惑をかけずに指定時間に起きられるはず。
実際、普段の平日にこちらの無音アラームを試してみましたが、ちゃんと指定時間に起きることが出来ました。
最初は「振動が弱いかな?」と思ったんですが、止めずにいると3段階で振動が強くなっていきます。一番強い振動であれば、疲れていても全く問題なく起きられそうでした。
他に考えられる用途
私は「ブルベ中の仮眠所」という特殊用途で使いますが、無音アラームには他にも下記のような使い方が考えられます。
- 平日に家族を起こさないように一人で朝練に行く。
- 電車で、降りる予定の駅で乗り過ごさないようにアラームを掛ける。
結構日常でも使える機能だと思います。
無音アラームの使い方
Forerunner 255s musicでの、無音アラームのセット方法です。
アラームの設定は本体からのみ行なえます。GarminConnectアプリからは行えません。
設定画面に入る
まずは、本体左側にある「UP」ボタンを長押しします。
設定一覧の中から「アラーム&タイマー」を選択します。
指定時刻に通知する「アラーム」と、指定時間経過後に通知する「タイマー」がありますが、今回は「アラーム」を選択します。
アラームを登録する
アラームのメニューの一番下にある「追加」を選択します。
アラームの時刻を設定します。
一旦アラームが登録されます。この登録されたアラームを選択します。
アラームの設定の中から、「音/バイブ」の項目を選択します。
「バイブレーション」を選択します。各項目の意味は以下のとおりです。
- トーン
音のみで通知します。- バイブレーション
振動のみで通知します。- トーン&バイブレーション
音と振動で通知します。
今回は音を鳴らしたくないので「バイブレーション」を選ぶわけですね。
これで、指定時刻にバイブレーションで通知されます。
通知の様子
このような画面で通知されます。
×ボタンを押すまで振動は継続します。10秒ごとくらいに振動の強さが上がります。
無音アラームの挙動
Garmin「Forerunner 255s music」のソフトウェアv15.19における、無音アラームの挙動について紹介します。
同じGarminでも他の機種では挙動が異なる可能性がありますのでご注意ください。
GarminConnectアプリから設定できない
アラームの設定は本体からのみで、GarminConnectアプリ上では設定できませんでした(v4.69で確認)。
調べてみると、Forerunner245まではアプリ上からアラームの設定ができたようですが、255の世代から出来なくなったようです。
振動パターンは選べない
スマホのアラームであれば、バイブレーションの振動パターンを選ぶことが出来る場合もあります。
しかし、Garminウォッチでは振動パターンを選ぶことは出来ませんでした。デフォルトの振動パターンが自動的に適用されます。
振動の強さも設定することは出来ません。他のメーカーのスマートウォッチだと振動の強さを設定できるものもあるのですが。
止めないと振動は徐々に強くなる
ちょっと嬉しかった発見は、「アラームを止めないと振動は徐々に強くなる」という点です。
初めてこの機能を使った時には、すぐにアラームを止めてしまって気づかなかったのですが。しばらく放っておいたところ、以下の挙動となることが分かりました。
- 約10秒ごとに、振動が強くなる。
- 振動の強さは3段階。
1段階目の振動しか知らずに「これじゃ振動が弱くて起きられないな」と思っていたんですが、3段階目まで行くとそれなりの強さの振動になります。大抵の方は3段階目の振動で起きることは可能でしょう。
まとめ
Garminウォッチの無音アラーム機能の紹介でした。
睡眠時もスマートウォッチを付けている必要がありますが、なかなか自然に起きられて気に入っています。
出来ることなら「振動の強さ」と「振動のパターン」が選べると良いのですが、そこまでは出来ないようですね。今度要望を出しておこうと思います。
著者情報
年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。