ロードバイクで行ける標高2000m以上の高所(舗装路)

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ロードバイクで到達可能な2000m以上の高所(オンロードに限る)を紹介します。

目次

前置き

日本は山が多く、少し走れば必ず山に当たります。

ただ、標高2000m以上の場所はなかなかありません。オンロードに限れば、自転車で到達できる標高2000m以上の地点は、国内に数えるほど。

私もまだ全てを制覇したわけではありませんが、大体は実際に行ってみたので、写真と共に紹介していきます。

標高2000m以上の高所

私の調査では、国内で標高2000m以上の高所(舗装路・自走到達可能)な場所は9箇所のみでした。

標高の低い方から順番に紹介していきます。

第9位: コマクサ峠 (2040m・長野県)

東御市にある峠です。湯の丸高原に含まれます。

西にある地蔵峠からは舗装路で到達可能ですが、東にある車坂峠からは未舗装路になっています。この写真を撮影した時は車坂峠側からアクセスしましたが、半分くらいは押し歩きしました。シクロクロスをやっている人ならば大半は乗車可能かもしれません。

峠の碑は舗装路から少し入った休憩所の中にあります。眺望はあまり良くありません。

第8位: 大河原峠 (2093m・長野県)

佐久市にある峠です。佐久市と立科町の間を走る「蓼科スカイライン」の最高地点となっています。

2000m級の峠の中では恐らく新幹線駅から一番アクセスが良いです。長野新幹線・佐久平駅から割とすぐにアプローチ可能。

 

峠近辺の風景はとても良いです。交通量も少なく、淡々と登れました。

私が登ったのは2015年の冬季閉鎖解除直後でしたが、立科町側の路面に落石が大量に落ちていて中々スリリングでした。いつもそうなのかは分かりません。佐久側は特に路面に問題はなし。

第7位: 麦草峠 (2127m・長野県)

茅野市と佐久穂町の間にある峠です。国道299号の最高地点となっています。

ブルベでも割とよく通る峠でもあり、2000m級の峠でもかなりメジャーな部類に入ると思います。

風景はそこまで良くはなかった印象。写真を見ていただいても分かる通り、森林限界にはなっていないようです。ただ、路面は綺麗。

第6位: 渋峠 (2172m・長野県/群馬県)

群馬県・中之条町と長野県・山ノ内町の間にある峠です。国道292号の最高地点となっています。

画像にもある通り、国道の中で一番標高が高い場所でもあります。それでも実は国道以外を含めると上に5箇所あるのですが。

 

標高は6位ですが、風景の良さは横綱クラス。火山活動が活発なので封鎖されていることも多いのですが、一度は走りたい峠です。

 

冬季閉鎖解除直後には、雪の壁が見られることでも有名です。

なお、渋峠に行く途中にある「山田峠」も標高2048mありますが、同じ国道292号ということで、渋峠に含んでいます。何気に「国道第3位」の標高の峠なんですがね。

第5位: 御嶽山 田の原 (2180m・長野県)

王滝村にある、御嶽山の登山口(王滝口)の駐車場です。このリストの中で唯一、私が行ったことのない場所です。

以前は「ヒルクライムinおんたけ」という大会が行われていましたが、2018年を最後に行われていません。

とはいえ、冬季閉鎖でなければ普通に登れるルートではあります。2014年に噴火があったことでも有名な場所なので、火山情報には注意したほうが良いでしょう。ルートガイドはこちら

第4位: 富士スバルライン5合目 (2305m・山梨県)

日本一の参加者数を誇るヒルクライムレース「Mt.富士ヒルクライム」のゴール地点です。吉田口の五合目。

ヒルクライム大会中ではなくとも、料金所で所定の料金を払えば自転車で登ることは可能。大きな起伏はなく、淡々と斜度5%くらいが続くルートです。

五合目には駐車場や飲食店やお土産屋など。一通りの施設が揃っています。

第3位: 大弛峠 (2360m・長野県/山梨県)

山梨市と川上村の間にある峠です。「車で越えられる峠としては日本一標高の高い峠」とのこと。これより上は「峠」ではない場所になります。

山梨側は舗装路ですが、長野側は未舗装です。ランドナー全盛期は、未舗装路を走るのがステータスだったと聞いたことがあります。

 

峠はあまり眺望が開けた場所はなく、淡々と登り続ける印象。たまに風景の良い場所はあります。

 

峠は駐車場になっていますが、これといった施設はありません。峠の手前1kmからは路上駐車も多いので注意しましょう。

第2位: 富士山スカイライン5合目 (2400m・静岡県)

富士山スカイライン、別名・表富士周遊道路の最高地点です。富士宮口の五合目でもあります。

あざみラインやスバルラインと比べるとマイナーなのですが、実は標高は一番高いのがスカイライン。私はそれを知らずに登ってしまい、途中で補給不足に陥りました。

約30km以上と非常に長いですが、補給ポイントはほぼありません。最後の補給ポイントは、表富士登山競走(ヒルクライム大会)のスタート地点である篠坂交差点付近。補給を忘れないようにしましょう。

 

晴れていれば眺望は非常に良いです。駿河湾まで見渡せるはず。

第1位: 乗鞍岳 畳平 (2702m・長野県/岐阜県)

堂々の第一位は、長野県・岐阜県の間にある「乗鞍」です。畳平は岐阜県側にあります。

岐阜県側のルートは「乗鞍スカイライン」、長野県側のルートは「乗鞍エコーライン」。ヒルクライム大会で有名なのは、後者のエコーラインです。

 

大体の人が撮影するエコーラインの有名な場所。エコーラインはマイカー規制が行われていることもあり、観光バスとタクシーと自転車しか通りません。

 

スカイライン側。こちらの風景も良いのです。

番外: 立山 室堂平 (2450m・富山県)

立山連峰の室堂も標高2450mと非常に高いのですが……自転車・マイカー通行禁止の有料道路の先にあるため今回は「番外」としました。

2014年までは「立山アルペンヒルクライム」という大会があり、その大会でのみ登ることが可能でした。ここ最近は開催されていません。なお、参加費は宿泊費込みで36000円からと非常に高額で有名でした。

準2000m級の場所

惜しくも2000mに達していない場所がいくつかあるので、そちらも紹介しておきます。

ふじあざみライン5合目 (1960m・静岡県)

激坂で有名な「あざみライン」。別名・須走口五合目。

4つある登山口の中では3番目の標高ですが、微妙に2000mには届いていませんでした。登り応えは富士山のルートの中ではナンバー1です。

ビーナスライン最高点 (1940m・長野県)

ビーナスラインの頂上にある美ヶ原。舗装路部分は微妙に2000mには達していません。高原内は未舗装路になっています。

 

王ヶ頭や王ヶ鼻は2000mを超えています。

車坂峠 (1973m・長野県)

車坂峠ヒルクライムのゴールである車坂峠もギリギリ1900m台。

車坂峠(チェリーパークライン)は斜度10%近い坂がえんえん続く幟ごたえのある峠でした。風景もなかなか良いです。

まとめ

日本国内でロードバイクで行ける標高2000m以上の高所を紹介しました。

2000m超の場所の良い所は、やはり開放感でしょうか。森林限界を越えている場所も多く、日本ではなかなか見られないような風景を見ることが出来ます。

難しいのは、天候が読めないこと。松本は快晴だったのに、乗鞍の頂上付近は大雨で、位ヶ原山荘で諦めて帰ったこともあります。

 

驚くのは、9か所の2000m超の地点のうち、富士山を除く7か所が長野県にあること。さすが日本の屋根と呼ばれるだけはあります。

私としては、このリストで行けていないのは御嶽山のみ。今年はもう無理そうですが、来年はぜひ行ってみたいですね。

著者情報

年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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