GarminのGPSで地図上にウェイポイントを表示させる方法

GarminのGPSサイクルコンピューター(Edgeシリーズ・eTrexシリーズ)で、ブルベのチェックポイントや目的地を地図上に目印として表示させる方法の紹介です。

GarminのGPSでは、地図上に目印を表示する方法として「ウェイポイント」「カスタムPOI」の2種類がありますが、今回は「ウェイポイント」の作成法を述べます。

活用シーン

本記事で述べるノウハウは、「チェックポイント(以下、CP)を巡るライドで、CPの場所を地図上で強調したい時」に使います。

例えば以下のようなシーンです。

・ブルベのルート上の目印(PC、通過チェック、コンビニ等)を表示したい
・ロングライドのルート近くにある道の駅を表示したい
・ツーリングで夜景が見えるスポットを表示したい
この記事で紹介する方法を使うと、例えばeTrex32xでは以下のようにウェイポイントを表示可能です。
画像中の「旗」マークが今回表示させるウェイポイント。今回はアイコンが「旗」ですが、アイコンタイプは数十種類から選択可能です。
私は毎回、ブルベのたびにPC(ブルベではチェックポイントをこう呼ぶ)や仮眠に使うホテルの場所をこれから述べる方法で登録して、走行中に見過ごさないように気をつけています。

ウェイポイント作成の手段

GarminのGPSでは、ウェイポイントを拡張子「.gpx」のファイル形式で作成し、読み込ませる必要があります。

ウェイポイントをGPXファイルとして作成するには様々なアプローチがあります。例えば以下のような方法です。

① Garmin BaseCamp(PCソフト)を使う。
② Garmin Connect(Webアプリ)を使う。
③ Googleマイマップ(Webアプリ)を使う。
④ Ride With GPS(Webアプリ)の「POIを追加」機能を使う(有料機能)。
⑤ GCPEditer(PCソフト・Windows専用)を使う。
この記事で紹介するのは、マイナーな⑤の方法です。
いろいろ試したのですが、個人的にはこの方法が一番ミスが少なかったため、わざわざマイナーな方法を継続しています。ただし、Windows専用ソフトを使うのでWindowsPCは必須となります。

使用するソフトウェア

Windows PCあることが前提で、以下のソフトを用意する必要があります。
既にソフトの開発は終了していますが、ダウンロードは可能となっています。
もう一つ、ソフトではありませんが以下のWebアプリを使用します。
ご存知、グーグルマップ。グーグルマップを使うので、インターネットに接続されていることも条件となります。

作成方法

「ブルベを走る前に、PC(チェックポイント)をGPSサイコン上に表示できるようにしておく」といったシーンを例に、作成方法を紹介します。

データは、先日参加したブルベ「大洗・銚子300」をサンプルとして使用させて頂きます。

プロットしたい場所一覧を作る

まずは、ウェイポイントとして地図上に表示したい場所や施設の一覧をメモ帳などにリストアップしておきます。

ブルベの場合は事前配布されるキューシートがあるので、それを一覧代わりに使っても良いです。

今回は、ブルベのスタート地点とゴール地点、及び経由しなければならないPCをリストアップします。

今回の「大洗・銚子300」の例だと以下のようになります。

・START_船橋港親水公園
・PC1_セブンイレブン 茨城東西代店
・PC2_セブンイレブン 大洗海岸店
・PC3_セブンイレブン 銚子犬吠埼店
・PC4_セブンイレブン 芝山小池店
・GOAL_デイリーヤマザキ 船橋高瀬町店

GCPEditerを起動

GCPEditerを起動します。

 

インターフェースは表計算ソフトのようになっており、各セルをダブルクリックすると文字が記入出来るようになっています。

ウェイポイント情報の入力

Google Mapで各ウェイポイントの緯度・経度を調べ、GCPEditerに入力していきます。

①~③を、登録したい場所の数だけ繰り返してください。

① Google Mapで目的地を検索する

Google Mapの検索機能を使って、目的地を検索して表示させます。例えば、「船橋港親水公園」を検索すると以下のように表示されます。

 

② 目的地の緯度・経度を取得する

次に、表示された目印(赤いピン)の上で、右クリック。

 

すると、右クリックメニューが表示されます。

この右クリックメニューの一番上に表示されている「35.68850, 139.98738」という数字の羅列が、右クリックした場所の「緯度」「経度」になっています。すなわち、今回で言えば船橋港親水公園の「緯度」「経度」です。

このメニューの一番上の数字をクリックすると、「緯度」「経度」がクリップボード上にコピーされます。

③ GCPEditerに転記する

あとは、コピーされた「緯度」「経度」、そして目的地の「名称」をGCPEditerに記入するだけです。

 

こんな感じ。

ただ、注意していただきたいのは、「Google MapとGCPEditerでは、緯度・経度の表記が逆」であるという点です。

Google Mapの右クリックメニューからコピーされる値は

「35.68850498864846, 139.98738442590704」

のように、「(緯度), (経度)」の順番になっています。

 

これに対して、GCPEditerは「経度」「緯度」と逆になっています。値を貼り付ける時には、緯度と経度を間違えないようにしてください。あと、カンマ(,)もセル内には記入しないようにご注意。

GPXファイルの出力

全てのポイントの情報入力を終えると、このような画面になります。

 

ここで「Ctrlキー+Aキー」を押すと、全行が選択状態となります。

 

全行選択状態のまま、メニューの「ファイル→エクスポート→選択行GPX出力」を選びます。

 

ファイル名を指定し、保存ボタンを押します。

 

指定のフォルダに、GPXファイルが出力されます。

データ確認(省略可)

この手順は別にやらなくても良いのですが、間違ったデータを入力していないかをチェックするために私は必ずやってます。

轍-wadachi-」という別のフリーソフトを使用します。

 

「轍」を起動して、作成したGPXファイルをドラッグ&ドロップすると、登録したウェイポイントが一覧表示されます。

 

ルート情報のGPXファイルをRide With GPSなどで作っておき、そちらも轍にドラッグ&ドロップします。

ここで、画面右上の「ブラウザでプレビュー」ボタンを押します。

 

すると、ブラウザが起動し、地図上にウェイポイントがプロットされた状態で表示されます。ちゃんと、プロットしたい場所にウェイポイントが表示されているかを確認します。

緯度・経度を間違って入力していると、とんでもないところにポイントが表示されたりします。走り始めてから気づくと悲劇なので、この段階で潰しておいたほうが良いです。

GPXファイルを配置

作成したGPXファイルを、GPSサイコンの指定の場所に配置します。指定の場所に配置しないと正しく読み込まれないので注意が必要です。

 

eTrexシリーズの場合、「Garmin/GPX」フォルダの直下に配置します。

 

Edgeシリーズの場合、「Garmin/NewFiles」フォルダの直下に配置します。

Edgeシリーズは、起動時にこのフォルダの中にあるファイルが読み込まれ、その時点でGPXファイルは削除されてしまいます。

GPS画面上で表示

作成したウェイポイントは、eTrex32x画面上だとこのように表示されます。

以上で完了です。

まとめ

私が実際によくやっている、「GarminのGPSで地図上にウェイポイントを表示させる」手順を紹介しました。

恐らくはBase CampやGarmin Connectでやっている方が多いとは思うのですが、私は今回紹介した方法は以下が利点であると感じています。

・Google Mapで「場所の名前で検索」が出来る。
 →他サービスでは、自分でポイントを置きたい場所を探す必要があって面倒だった。
・ルート上以外の場所にもウェイポイントが置ける。
 →Garmin Connectでは、引いたルート上のポイントにのみウェイポイントを置くことが可能。ルートから外れた場所の目印が置けない。
あと、割とGoogle Map以外のネットサービスって夜中は重くなったりするので、出来れば大半の作業はブラウザ外でやりたいというのも理由だったり。これはPCのスペックにもよるかもしれませんが。
実はGCPEditerは、「住所から緯度・経度を一括取得する」という便利機能があります。
施設名と住所を並べたCSVファイルを作って読み込ませ、あとは「位置情報一括変換」というメニューを押せば一括で緯度経度の取得をしてくれる……という大変楽な機能だったのですが。
「位置情報一括変換」機能は裏でGoogle Mapの機能を使っていたんですが、Google Map側の仕様変更によって現在は使用不能になっています。GoogleMap以外のサービスでの変換にも対応していますが、他のサービスは変換精度がイマイチで事実上使い物にはなりませんでした。
高機能なGCPEditerを、単なる「GPX形式のファイルを出力するだけのツール」として使っているのは心苦しいのですが、現状ではこれが一番精度高くウェイポイントを表示させる方法かなと思っています。
「もっと楽な方法があるよ!」という方、是非やり方を教えて下さい。ブルベ前の定常作業を少しでも楽にしたいので、そういった方法は常時募集中です。
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著者情報

年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019年の2回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)