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RD-R8000のSS/GSの見分け方
アルテグラグレードには2種類のリアディレイラー(SSとGS)があります。
一見、区別が付かないほどに似ているんですが、本記事ではその見分け方を紹介します。特に見分け方を知ったところで役には立たないかもしれませんが、豆知識ということで。
SS/GSの見分け方
先日、新型アルテグラ(R8100シリーズ)が発表されましたが、今回はR8000シリーズの話です。
RD-R8000 見分けクイズ
先日、Twitterでこんなクイズを出しました。
【クイズ】
写真のR8000のリアディレイラー、ロングとショートの組み合わせは以下のうちどれでしょう?このツイートにぶら下がったアンケート機能でお応えください。 pic.twitter.com/CKsDjtkrvz
— ばる (@barubaru24) September 12, 2021
こちらの写真は、GUTTIさん提供のもの。別の場所で「この2枚の写真の差がわかるか?」という話になったんですが、それが面白かったのでTwitterでも話に出してみました。
拡大写真です。
回答はこちら。
— ばる (@barubaru24) September 12, 2021
アンケートの結果はこうなりました。さて正解は……?
回答
正解はは、「1枚目: ロング、2枚目: ショート」でした。
正解率は高く、68%もの方が正解。結構難しいかと思ったのですが、機材に詳しい方が多かったようですね。
ちなみに、ロングケージは34Tまで、ショートケージは30Tまでのスプロケットに対応します。
見分け方のポイント
R8000シリーズの一つ前の世代のアルテグラである6800シリーズでは、ロングケージとショートケージは一目瞭然と言えるくらいプーリーケージの長さが違っていました。
しかし、R8000シリーズでは、ひと目では中々区別ができないほど見た目が近くなっています。ショートケージ側の対応するスプロケサイズが30Tまで拡大したことで、プーリーケージの長さにあまり変化が無くなったんですね。
それでも一応、見分けるためのポイントがあります。
矢印の部分、プーリーケージの曲がり方が異なっています。
ロングケージは「く」の字に途中から曲がっていて、ショートケージは曲がらずに真っすぐ伸びている点が違いです。
まとめ
RD-R8000のショート/ロングの見分け方のポイントの紹介でした。
元々私がこの差に気づいたのは、妻のOLTRE XR4が納車されて初めての輪行ツーリングに行った時でした。
輪行をする際に、ホイールが中々外れなくて手間取る妻。それまでカンパを使っていた妻は「シマノは輪行がしづらい」とのコメント。いや、そんなことは無いだろう……と思って私が代わりにホイールを外してみようとするんですが、確かに硬い。
この感触には覚えがありました。6800シリーズのロングケージのリアディレイラーのホイールを外す時の感触に似ていたのです。ロングケージのリアディレイラーはスプリングのテンションが高いためか、ホイールが外しにくいんですよね。
ネットで検索してRD-R8000-SSとGSの写真を見比べてみると、プーリーケージの形状が違う。妻のOLTRE XR4にはロングケージのRD-R8000が付いていたわけです。
しかし、自転車を組んでもらう時に、確か私はショップ側に「ショートケージで」と依頼をしたはず。ブルベでは(よほど酷いコースで無い限りは)30Tが使えれば十分。輪行の時にホイールが外しにくさや、重量を考えるとショートケージで十分と考えました。
後日、ショップで事実確認。確かにオーダーシートではショートケージとなっていました。そして組んだ時の空き箱一式も残っていたんですが、箱には「SS」にチェックが付いていました。恐らくはシマノの梱包ミスだったのでしょう。それくらい見分けにくいということです。
とはいえ、ショップの方も現物を確認してロングケージであることが分かったので、無償でショートケージに交換して頂けることになりました。輪行時にホイールを外しにくい問題も解決。
シマノ自身も間違えてしまうほどの類似っぷりですが、この特徴を知っていれば見分けられるはずです。
ちなみに、デュラエースにはロングケージはありません。ショートケージだけです。次期アルテグラのR8100シリーズはSSとGSの区別はなくなり、デフォルトで34T対応になるようですね。
著者情報
年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。