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スマホからGoogleマイマップを作る方法
出先でスマートフォンを使ってGoogleマイマップを作成し、ルート作成サイトで作ったルートデータを取り込む方法の紹介です。
以前は「マイマップ」というアプリがあったようですが、現在は配信終了。今回はブラウザから作成する方法を紹介しています。
まえがき
本記事では、下記の事項を達成する方法を紹介します。
・スマホ上でマイマップを新規作成する。
・ルート作成サイト(RideWithGPSやStrava等)で作っておいたルートデータを、作成したマイマップに取り込む。
・マイマップをGoogleマップアプリで表示する。
この方法に必要な事前準備
下記の事前準備が必要です。
① Googleアカウントを持っていること。
② ルート作成サイトで、あらかじめルートが作成済みであること。
この方法が必要になった理由
そもそも、なんでこんな方法が必要になったか。
先日のブルベでGPSサイコン(eTrex30)に入れていたルートデータが制限よりもポイント数が多く、サイコン上のマップのルートが途切れるというアクシデントが発生しました。
主催者が指示するルート通りに走る必要があるブルベでは、マップ上にルートが表示できないと結構困るのです。
昨今のGPSサイコン(Edge530やiGS30)であれば、スマホアプリからルートデータを直接転送できる機能が存在しますが、eTrexは古い機種なのでそういった機能がありません。
Googleマップにルートを表示できないか?
そこで思いついたのが、「Googleマップアプリに、ブルベのルートデータを表示する」という方法です。
Googleマップアプリでは「現在自分がどこにいるか」を地図上に表示可能。そこにルートデータを表示できれば、ルートと自分の位置関係を把握できます。
Googleマップアプリ上にルートを表示するためには、「マイマップ」という機能を使う必要があります。果たして「スマホのみでマイマップを作成できるのか」「スマホからマイマップにルートデータを取り込めるのか」といった点が疑問でしたが、何とか可能ではありそうでした。
結局、その時のブルベでは1日目を記憶とキューシートで乗り切り、2日目をこれから書く手順でマイマップを作って乗り切りました。
作成手順
今回はルート共有サイトの「RideWithGPS(以下、RWGPS)」からルートデータをダウンロードし、それを元にGoogleマイマップを作成するケースで手順を紹介します。
ルートページを開く
マイマップに読み込ませたいルートのページをブラウザで開きます。
アプリではなく、ブラウザで開いて下さい。RWGPSは、ルートデータをファイルでダウンロードするメニューがアプリ側に用意されていないのです。
今回は上記ルートをサンプルとして使います。
ルートデータをダウンロードする
画面右上の「More」をクリックし、メニューを表示させます。
「Export as File」を選びます。
フォーマットとして「kml」を選択し、「Download .kml File」ボタンを押下します。GoogleMapにインポートするのにはkmlが適しているため、この形式を選択しています。
スマートフォンのDownloadフォルダに、kmlファイルがダウンロードされます。
Googleマイマップを新規作成
Googleマイマップにアクセスします。アクセスするには、Googleアカウントでログインしている必要があります。
画面右下の「+」ボタンを押します。
中身が空っぽのマイマップが新規作成されます。
ルートデータを取り込む
画面左上の「凡例」ボタンをタップします。
地図の編集メニューが表示されるので、「インポート」をタップします。
「デバイスのファイルを選択」をタップして、Downloadフォルダ内のkmlファイルを指定します。
kmlファイルのアップロードが完了しました。
「無題の地図」という箇所をクリックすると、マイマップ名の変更が可能です。後から探しやすくするために、分かり易い名前をつけます。
今回はマイマップ名を「宮ヶ瀬湖一周」としました。
このように、マイマップ上にkmlファイルで指定したルートが表示されるようになります。
Googleマップアプリでマイマップを表示する
マイマップを作成する利点として、スマホ用地図アプリのデファクトスタンダードである「Googleマップ」アプリ上にルートを表示できる事が挙げられます。
Googleマップアプリを使うと、現在地とルートの関係性も分かりますし、目印として登録したポイントも表示可能になります。
Googleマップアプリを開き、下のメニューから「保存済み」を選択します。表示されたページの下部に「マイマップ」のアイコンが出るので、そちらをタップ。
すると、作成したマイマップ一覧が表示されます。Googleマップアプリ上に表示したいものをタップします。
Googleマップアプリ上でも、マイマップのルートデータが表示可能となりました。
まとめ
スマホ上のみでマイマップを作成し、外部で作成したルートデータを取り込む方法の紹介でした。
出先でGPSサイコンに入れたルートデータが壊れていた時は、この方法を使うことでGoogleマップアプリを簡易サイコンとしても使えるようになります。
また、Googleマイマップは公開範囲を編集すれば、他の人が使うことも可能です。仲間内でのルート共有にも使えます。
こういったGarminマウントに取付可能なアダプタをスマホケースに取り付けておけば、そのままサイコン的に使うことも可能なはずです。
ただし、Garminマウントに対してスマホは重すぎる気がするので、破損のリスクがあることをお忘れなく。
著者情報
年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。