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Edge840(540/1040) 公式配布マップデータの設定方法
Edge840を使用している場合に無料で手に入る、公式配布マップデータの設定方法の紹介です。
恐らくEdge540/1040でも設定は可能なはず。それより前の世代の機種では設定できませんでした。
まえがき
Edge840は買った段階で日本地図がインストールされています。国内ならそのまま使えるわけですが、海外に行く場合にはその国の地図をインストールする必要があります。
あまり知られていませんが、EdgeX40世代の機種には公式配布のマップデータが用意されています。
範囲は全世界。しかも無料です。本記事ではその設定方法を紹介します。
当サイトで従来紹介していた方法
過去に海外のマップデータを作成する方法として以下の記事を書きました。

この方法も無料ではあるのですが、少々手順が複雑です。
今回紹介する方法
今回紹介する方法は、Garminの公式ソフトウェアである「Garmin Express」を使用します。
まずはこちらをインストールした上で、お手持ちのEdgeX40をGarmin Expressに登録しておいてください。登録の際にはシリアルナンバーが必要になるはずです。
本記事の前提事項
本記事の前提事項を最初に書いておきます。
- 作業環境
PC(パソコン)での作業を想定しています。
Garmin Expressをインストール済みで、EdgeX40が既に登録済みであるものとします。 - Edge機種
今回はEdge840を使った場合の手順を紹介します。
公式配布マップデータのインストール方法
公式配布マップデータのインストール手順を紹介します。
今回は、「PBPに行く前にフランスの地図をインストールしたい」というシーンを想定して書いていきます。
PCとEdgeを接続する
まずは、PCとEdgeをType-Cケーブルで接続します。
Garmin Expressを起動する
Garmin Expressを起動し、デバイス一覧から「Edge840」を選択します。

「地図の管理」メニューへ
画面右上にある「地図の管理」ボタンを押します。

管理画面はこのようになっています。
左側のメニューは、デフォルトでは「City Navigator」が選択されていると思います。これは、あらかじめインストールされている日本地図です。

その下の「cycleMap」に目的のマップデータがあります。
右側に並ぶ一覧を見て頂ければ分かると思いますが、世界各地のマップが表示されています。これらすべてインストール可能です。
ちなみに、先日台湾旅行に行く際にEdgeに台湾の地図を入れていったので、既に「OSM City Navigator Taiwan」がインストール済みだったりします。
地図を選択してダウンロード&転送する
今回はフランスの地図をインストールしたいので、ヨーロッパの地図をインストールします。

「Routable Cycle Map of Europe」にチェックを付けるとこうなります。
画面の下に表示されているグラフに注目してください。これはEdgeのディスク容量を表しています。ヨーロッパの地図をインストールすると、ほぼディスク容量に空きがなくなる事がわかります。
走行データが増えていくことを考えると、ディスク容量は残しておきたい。
そこで、「地域の変更」のリンクを押し、地域の絞り込みを行います。

リンクを押すとこちらのポップアップ画面が表示されます。ヨーロッパ全土が選択されている状態です。

ドロップダウンメニューから地域マップを選択します。
フランスが含まれるのは「West」の地域マップです。イギリスやスペインは今回不要なんですが、フランスだけの地図というのは用意されていないようです。

West地域だけに絞った所、使用されるディスク容量はかなり減ったことが分かります。それでも全容量の半分近くを持っていかれるのを見るに、公式配布マップデータはかなり大きいファイルサイズのようですね。
「変更内容を適用する」ボタンを押します。

利用規約が表示されます。「適用」ボタンを押します。

「続行」を押すと、マップデータのダウンロードとインストールが始まります。
推定インストール時間が2時間と表示されていますが、何を根拠に算出されているのかは不明。

今回は15分ほどでダウンロードとインストールが終了しました。
Edge側でインストールを確認する
Edgeを起動し、マップデータがインストールされたことを確認します。
下記の通りメニューをたどります。
設定
→アクティビティプロフィール
→(使用中のプロファイルを選択)
→ナビゲーション
→地図
→地図情報
かなり深い所にマップデータの設定は隠れています。


「Garmin DEM Map EU」というマップデータが追加されていました。インストールした段階で有効化されるようですね。
地図画面からフランスの地図を表示してみます。



フランスまで移動し、パリ部分を拡大。縮尺5kmまでは何も表示されませんが、縮尺3kmにすると地図が表示されました。

ちなみに、こちらの方法で作成した同じ縮尺のマップデータがこちら。こっちのほうが精細に見えます。
今回インストールされたデータの確認
Edge840をマスストレージモードで接続し、ドライブ内のファイルを確認してみます。

作成日付を見るに、この3ファイルが今回インストールされたマップデータのようです。合計で6GBあります。

こちらの記事で作成した、フランス北部のみのマップデータ容量は約400MBです。
面積から考えると仕方ない気はしますが、やっぱり公式配布のマップデータは容量が大きいですね。
まとめ
Garmin EdgeX40シリーズに公式配布のマップデータを登録する方法の紹介でした。
正直な所、ちょっと使いにくいマップデータという印象はありました。インストール方法は簡単ですがファイルサイズがかなり大きいので、ディスク容量的にかなり厳しいです。

ちょっと手順は多いですが、海外旅行先で行く地域だけのマップデータを自分で作ったほうが精細さから言ってもオススメではあります。
著者情報
年齢: 39歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: GHISALLO GE-110(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。