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自転車乗りのための電子マネー活用法
電子マネーも登場から10年以上が経ち、本格普及してきました。この電子マネー、自転車ととても相性が良いと思うのです。
「自転車乗りのための電子マネー活用法」について、ちょっと書いてみます。
電子マネーとは
もはや使っていない人の方が少ないと思いますが、SuicaやEdyなど電子マネーです。電子マネーは大きく、2種類に分かれています。
プリペイド型 | ポストペイ型 | |
電子マネーの具体例 | Edy, Suica など | iD, QuickPayなど |
方式の説明 | 前払い方式。 予め、カードにチャージをする。 一般的に電子マネーといったらこちらを指す。 |
後払い方式。 基本的にはクレジットカードから引き落とされる。 |
プリペイド型はチャージの手間が掛かりますが、残高が少なくなったらクレジットカードから追加する「オートチャージ」の方法が取れる場合もあります。
メリット
普通の人が電子マネーを使う理由と言えば、「小銭を探す手間が省ける」「使用するとポイントが付く」だったりしますが、自転車乗りに取ってのメリットは他に2つあると思っています。
- 会計を素早く行える
- 装備の軽量化に繋がる
①に関しては、別に急いでいない人ならば大したメリットではありません。
ただ、ブルベやロングライドイベントなどで制限時間が差し迫っている場合、お金を出す時間すら惜しいことがあります。「財布をポケットから取り出す」「お金を財布から出す」という2アクションだけでも20秒くらいは無駄に使ってしまうものです。
ブルベ界隈では、ネックストラップに防水ポーチを下げ、そこに電子マネーとブルベカードを入れる人が見られますが、これだと会計に掛ける時間をかなり減らすことが出来ます。
100円ショップ等で防水のスマートフォンケースを探すと、それが流用できます。
②に関しても小さなことですが、小銭を持つ必要がなくなり、装備容量と重量の削減に繋がります。ジャージのポケットの容量も無限ではありません。財布がスリムになることで、他のものが持てるようにもなるでしょう。また、たかが小銭と言えども以下の重さがあります。
5円 = 3.8g
10円 = 4.5g
50円 = 4.0g
100円 = 4.8g
500円 = 7.0g
折角、ボルトをチタンにして稼ぎ出した1gも、1円玉を1枚多く持つだけで相殺されてしまいます(もちろん車体の1gと装備の1gでは効果が違いますが)。
また、電子マネー決済により、各種ポイントも付いてきます。EdyやWAONは、ほとんどの決済で0.5%のポイントが付与されます。
付与されたポイントは電子マネーの残高に追加されたり、他のポイントとの交換も可能です。日々の補給が多少お得になるかもしれません。
注意点
電子マネー使用の注意点としては、以下の2点が挙げられます。
②現金が必要な場面はどうしても訪れる
①ですが、各店舗によって使える電子マネーは決まっています。とりわけ自転車乗りが多く使うのはコンビニですが、チェーンによって使える電子マネーは異なります。
例えば、ほとんどのコンビ二で使用可能なEdyは、JRの駅中にあるNewDaysでは使うことが出来ません。
Edyだけ持って出かけて、帰りは輪行!となったとき、NewDaysでは買い物が出来ない……というのはありえる事態です。そもそも、Edyじゃ切符も買えませんが。
②ですが、店も何もないところでドリンクが切れたときに困ります。自動販売機を見つけても小銭が無ければ買えません。
地方の駅などでは切符は現金しか使えないこともあります。最低限の現金は持つ必要があります。
おすすめ電子マネー
個人的なおすすめはEdyです。
良い所は以下の3点。
使える店舗が多い
ほぼ全てのコンビ二で使える。
オートチャージ可能
残高が減ったらクレジットカードからチャージできる機能に対応。(iPhoneの場合は専用アプリが必要)
ポイントがたまる
ほぼ全ての決済で0.5%のポイントが付きます。
ただし、現在は発行手数料が315円掛かるのが玉に瑕。おサイフケータイ対応の機種ならば、無料で使用出来ます。あとはJRの駅構内では使えないのが痛いところでしょうか。
次点はSuica。以前は対応しているコンビ二が少なかったのですが、現在はほぼ全てのコンビ二で使えます。
JR駅構内の自動販売機や車内販売、NewDaysに対応している唯一のカードでもあります。ただし、ポイントはJR提携の店舗でしか貯まりません。
使い方の一例
最後に私の使い方を紹介します。
キャノンボールやブルベと言った制限時間のあるロングライドの前日には、予めEdyに入金しておきます。
大体、200~300kmなら3000円、400~600kmなら8000円、1000kmなら15000円という感じでしょうか。他に現金も持ちます。
以前はおサイフケータイのEdyを使っていたのですが、iPhoneになったので、カード式に戻しました。Edyは小さめの財布か、首から提げたポーチ内に入れます。
店では商品をレジに出すときに「Edyで」と一言。たまに「iD」と効き間違えられるのでハッキリと発音しましょう。ローソンの場合はここで画面にタッチを求められます。会計が終わったらレシートを受け取って、財布かポーチに格納して会計終了です。
注意が必要なのは、複数の電子マネーが同一の財布内に入っていると、正常に読み取れない場合があること。メインの電子マネーは独立して収納する必要があります。
まとめ
ちょっとしたことではあるのですが、電子マネーを使うことで日々のライドが少し快適になります。更には、ポイントで少し得が出来ることもあります。
キャッシュレス化、なかなか悪くないです。
レビュアー情報
年齢: 29歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。