Racing Zero Carbon DBを購入

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Fulcrum「Racing Zero Carbon DB」を購入しました。

本記事では購入に至るまでと、実測重量等を紹介します。

目次

購入の経緯

3月に購入したディスクロード・Infinito CV用に購入しました。

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リムの素材

ホイールの候補はいくつかありましたが、「カーボンホイールを買う」ことだけは当初から決めていました

リムブレーキの場合、アルミリムとカーボンリムでは使うブレーキシューも変わりますし、ブレーキ特性も変わってきます。走行性能的にはカーボンの方が上ではあるのですが、「使いやすい」という理由でアルミリムを使っているリムブレーキユーザは多いと思います。特に、ブルベでカーボンリムで走っている人はかなりの少数派です。天気を選べるキャノボではカーボンリム派も多いですけども。

その点、ディスクブレーキであれば、制動性能を決めるのはディスクローターです。リムが減ることもありませんし、特にカーボンリムを選ぶデメリットはなく(強いて言えば値段が高い)、メリットのみを享受できるわけですね。

購入候補

サイスポ2019年2月号のホイール一挙インプレを見て購入の検討を重ねました。

最終的に候補に残ったのは以下のホイールでした。

・Fulcrum「Racing Zero Carbon DB」
・Campagnolo「Bora One 35 DB」
・HUNT「30 CARBON AERO DISC」

先述のサイスポが発売されたのは2018年12月、同月発売のRacing Zero Carbon DBはまだインプレ対象には入っていませんでした。ただ、Racing Zero Carbonのリムブレーキ版を持っており、かなり良い印象があったことから、リリース直後から注目していたホイールです。

Bora One 35 DBは強力な対抗馬でした。サイスポのインプレでは絶賛の嵐。更に、同じくBIANCHIのディスクロードを最近買った、くまライダーさんやなるさんが購入しており、その評判も良し。同ホイールを持っている、きくちさんに試乗させてもらいましたが、たしかに左右差も無くよく走るホイールでした。

ほぼ心が決まっていた所に飛び込んできたのが、HUNTでした。イギリスのホイールでかなり安い。その割に品質もしっかりしているとのこと。10万円で1367gというホイールには惹かれましたが……。

結局、後述する「購入理由」によって、やはりRacing Zero Carbon DBを購入することにしたのでした。

購入理由

以下に示す理由でRacing Zero Carbon DBの購入を決めました。

反応性の高さ

Racing Zeroシリーズは、アルミスポークの採用がアイデンティティとなっています。

アルミスポークは、通常ホイールに用いられるステンレススポークよりも反応性が良いことが特徴です。リムブレーキ用のRacing Zero Carbonを使っていますが、その反応性の良さは驚異的です。

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主な用途がロングライドの私にそんな反応性が必要か?と思われるかもしれませんが、信号からのゼロ発進や、ヒルクライムでやはり楽なんですよね。

反面、アルミスポークは乗り心地が悪いという欠点もあります。その点は心配でしたが、Cyclowiredの綾野編集長によるインプレ内の下記の発言を信じることにしました。

実は完成体としてみたときの全体の組み上げテンションは低めに抑えられており、そのため乗り心地は思いのほか良い。むしろ細いステンレススポークを高張力で組んだホイールよりもクッション性に優れるほどだ。その点じつは快適ホイールでもある。

そもそもフレーム側が乗り心地に優れるInfinito CVなので、足回りは剛性一辺倒に振ることにしました。

リムハイト

ディスクロードは、ローターが風を受ける分、横風の影響を受けやすくなります。これについては影響を感じる人と感じない人がいるようですが、私は「影響を感じる」派です。

そうなると「リムハイトの高いホイールはリスキーかな」と感じてローハイトのホイールを選ぶことにしました。ローターの大きさや冷却フィンの有無が関わってそうな気はしていますが、リムハイトも一つの要因にはなっているはずです。

リムハイトが低いとホイールの剛性は低くなって反応性は落ちる傾向にはありますが、その点はアルミスポークが補完してくれるでしょう。そもそも、リムブレーキ版では剛性には全く不満を感じたことは無かったですしね。

重量

Racing Zero Carbon DBの公称重量は1450g。

これは現行のディスクロード用完組ホイールとしてはかなり軽い部類に入ります。ただ、後述しますが、実測重量はそこまで軽くはありませんでした……。

チューブレス対応

Racing Zero Carbon DBは、2way Fit(チューブレス対応)です。対抗馬だったBoraはクリンチャー専用。

2013年頃に一度チューブレスを使っていた時期があるんですが、出先でパンクして復帰できなかったことがトラウマでしばらく使っていませんでした。

ただ、最近のチューブレスタイヤはその頃より脱着が容易になっている&性能が大幅にアップしていることから、重い腰を上げて使ってみることに。フックレスリムなんてのも出てきていますし、トレンドに手を出しておきたかったのも理由です。

また、Racing Zero Carbon DBのリムは、リムテープ不要です。リムテープは劣化すると連続パンクの原因になるため、私はなるべくリムテープ不要なタイプのホイールを選ぶことにしています。

見た目

これが一番の理由かもしれません。

ブラックベースに、赤の差し色。そして、このニップルホールを補強するためのツィルカーボンがカッコいい。フルクラムでも初採用の方式のようですが、この見た目にやられてしまいました。

届いた時の様子

5月8日に家に届きました。

付属品など

ホイールは、立派なホイールバッグに入って届きました。以前のものとは違い、中に薄いクッションが入っていますね。

付属品は、フルクラム印のポーチに入っています。中身は以下の通り。

・説明書
・スルーアクスル用コンバータ
・タイヤレバー
・チューブレスバルブ
・バルブコアツール
特にタイヤレバーは、定評あるカンパのレバーの赤色タイプ。これは中々レアなのでは?

実測重量

ホイールを買ったら、まずは重量測定です。ロックリング等も除いて、ホイールのみの重量を測ります。

前輪、694g。後輪、814g。合計、1508g。
……重くない?? 公称重量は1450gなので、+58g重かったです。誤差というには大きすぎますね。ただ、同じくRacing Zero Carbon DBを持ってるフォロワーさんの個体も1510~20gの間だったそうなので、実際に流通しているものはこのくらいの重量なのかもしれません。

まとめ

重量は随分上ブレしていましたが、見た目の高級感には満足です。

現在、ホイールは振れ取りのため、ショップに預け中です。水曜日には戻ってくるはずなので、それから色々と試して見る予定です。

リム内幅が19mmとかなりのワイドリム(といっても今後はこれが普通になりそう)なのがちょっと引っかかっていますが、早く走りを体感したいですね。今は遠くには行けませんが……。早くこれで思いっきりロングライドを走りたいものです。

著者情報

年齢: 35歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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