APIDURA 新作サドルバッグのモニターを担当

APIDURAの新シリーズ「バックカントリーシリーズ」のサドルバッグのモニターを担当することになりました。

しばらく使い込んでレビューを書く予定ですが、この記事では製品の概要紹介とファーストインプレッションを書いていきます。

APIDURA バックカントリー サドルバッグ(4.5L)

今回、私が製品提供を受けてモニターをすることになったのは以下の製品になります。

APIDURA バックカントリー サドルバッグ(4.5L)

APIDURA「バックカントリーシリーズ」にラインナップされた2種類のサドルバッグのうち、小さいサイズの方です。

バックカントリーシリーズとは

APIDURAは2021年から、製品を用途ごとに3つのシリーズに分けました。

①レーシングシリーズ
 - 超長距離レースやブルベ用の製品シリーズ。
 - 軽量性を再重視し、全体的に容量は少なめ。
②エクスペディションシリーズ
 - 通常の舗装路ライドや、ロングツーリング向けのシリーズ。
 - 容量・防水性・耐久性のバランスを重視。
③バックカントリーシリーズ
 - 砂利道やシングルトラック等の未舗装路向けのシリーズ。
 - 幅広い気象条件や走行条件で使えるように、耐久性を重視。
バックカントリーシリーズは未舗装路向けのシリーズです。そして私は未舗装路は走らず、もっぱら舗装路のロングライドがメイン。
ただ、未舗装路での安定性を重視するため、バックカントリーシリーズは容量をあえて小さめにしています。結果としてバッグ自体も軽く作れるため、私のように軽量性を重視するオンロードサイクリストにもマッチする製品であると言えます。

サドルバッグの特徴

バックカントリーサドルバッグの特徴は、何と言っても「シートポストとの接触面の小ささ」にあります。

左がバックカントリー、右がエクスペディションシリーズ(従来品)のサドルバッグです。

APIDURAはシートポストとバッグの接触面を大きく取るのが特徴でした。接触面積が多いとバッグが安定し、揺れにくくなります。今回はそこを変えてきたのです。

理由は、「ドロッパーポストへの対応」です。ドロッパーポストは、主にMTBで使われるシートポストで、走行中にシートポストの高さを変えられるというもの。高さを下げた時にも対応できるように、シートポストとの接触面積をできる限り小さくしたとのことでした。

安定性は犠牲になっていないのか?

さて、私がこの特徴を見て気になったのは「安定性は大丈夫なのか?」という所でした。

この手のサドルバッグはシートポストと触れ合う部分(私は”先端”と呼んでいます)が小さいと、荷物の重さでバッグの先端が潰れやすくなります。接触面積が小さければ圧力が大きくなるので当たり前ですね。

先端が潰れてしまうと太ももにバッグが当たってペダリングの邪魔にもなりますし、左右に揺れやすくもなります。あまり良いことはないのです。

そこで、APIDURAの国内代理店を務めるAlternative Bicyclesの代表・北澤さんに「この構造は先端が潰れませんか?」と聞いてみた所、「先端にプラ板で補強が入っているので大丈夫です」との回答を頂きました。

先端に補強が入っているというのは、偶然にも先日購入した、オルトリーブの「SEAT PACK 11L」と同様の思想です。

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こちらのバッグは非常に安定して取り付けることが出来たのが印象的でした。となると、同様の補強をされているAPIDURAのサドルバッグも安定している可能性は高いと言えます。

モニターを受諾

私が興味を持ったのを察したのか、「良かったら、モニターをやってみますか?」と北澤さんからご提案が。ありがたく話を受けさせてもらうことにしました。

サイズは6Lと4.5Lの2種類。私としてはオルトリーブのサドルバッグ(容量4.1L)に代わるサドルバッグを探していたので、小さい方の4.5Lのサイズのモニターをさせて頂くことにしました。サイズ的には「中型サドルバッグ」といった所でしょうか?

ファーストインプレッション

早速手元に届いたバックカントリーサドルバッグ(4.5L)。少し使ってみた結果のファーストインプレッションを書いていきます。

 

比較対象は、同程度のサイズであるオルトリーブ「サドルバッグ L」です。

重量

実測重量は235g。交渉重量と1gも違わず一緒。このサイズにしてはかなり軽いですね。

オルトリーブのサドルバッグLは単体重量が280g程度、サドルに付けるアダプタが36g。合計で316gです。80g程度は軽量化となります。

先端の補強

写真で示した部分の内部にプラスチックの補強が入っているのが本製品の特徴です。

 

従来のAPIDURAのサドルバッグの内部の写真がこれです。赤の点線で囲った部分がシートポストと接する部分ですが、ここには補強が入っていません。

 

そしてこちらがバックカントリーサドルバッグの中の様子。黄色い部分の裏側には硬質なプラスチックの板が入っています。シートポストと接する部分及び、底部・サイド部が補強されており、型崩れしないようになっていました。

取付

取付はよくある大型サドルバッグと同じですが、サイド側のコンプレッションベルトが省略されています。

 

ロールアップした後は、口の左右にあるバックルを接続して固定するだけ。オルトリーブのサドルバッグLと同じ方式ですね。

 

感動したのが、製品タグに取付マニュアルが記載されるようになったことです。

以前のAPIDURAにはマニュアルが付属せず、ちょっと不親切だなーと思っていました。とはいえ、これはAPIDURAに限ったことではありません。大型サドルバッグの多くはマニュアルが付属しないのが普通でした。

大型サドルバッグの取付は、コツさえ知っていれば他のバッグでも同じようにやれば綺麗に取り付けられます。しかし、初めて使う人が正しく取り付けるのは難しいもの。結果として、世の中には正しく取り付けられていない大型サドルバッグが溢れています。綺麗に取り付けないと、左右に揺れやすくなって、走りに悪影響が出るんですよね。

ここ最近は、大手メーカー(TOPEAK・ORTLIEBなど)は取付マニュアルを付けてくれるようになりました。APIDURAもそれに追随したのかもしれません。素晴らしい取り組みだと思います。

安定性

やはり先端の補強は効果的で、安定性はかなり高いです。従来のAPIDURAのサドルバッグよりもガッチリ取り付けられますね。

中に何も入れない状態でも安定していますし、荷物を入れても安定しています。

防水性

このバッグはX-Pac VX21という、アウトドアでよく使われる生地を採用しています。そのX-Pac同士を「接着」しているのが特徴。これは他社にはない独自技術だそうです。

縫製部分があると縫い目から浸水してしまうのですが、本製品は接着なのでそこからの浸水がありません。

完全防水という記載は無かったのですが、シャワーであらゆる方向から水を1分間掛けても、中身への浸水はありませんでした。防水性は高いです。

その他

テールライトを取付可能なループ付きです。

 

ループ周辺のマークは反射材です。被視認性の向上に一役買っています。

まとめ

軽量かつ安定性の高い防水サドルバッグです。

先端を補強したことによる安定性の向上効果はやはり高いですね。ドロッパーポスト用の措置だと思うのですが、これは普通のシートポストでも有効だと思います。

しばらくブルベも無さそうですが、週末の100~200kmライドにちょうどよいサイズなので、そちらで使い込んで本格的なレビューを書く予定です。

 

バックカントリーサドルバッグは、Alternative Bicyclesサイト、またはAlternative Bicyclesの特約店から購入可能です。

著者情報

年齢: 36歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019年の2回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間13分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)