会員制自転車メディア「La route」の紹介

  • 2020年7月27日
  • 2020年7月27日
  • コラム
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当サイトには珍しく(?)、他サイトの紹介というか宣伝記事です。

今年4月からスタートした「La route(ラ・ルート)」という会員制自転車メディアについて紹介します。

La route概要

La routeは、自転車界隈では初めてかもしれない、会員制の有料サイトです。基本的にすべての記事は会員のみ閲覧可能となっています。

La route

自転車の"本当"を、伝えたい。「良いものは良いダメなものはダメ」というジャーナリズムとして当たり前の視点と、奥深い自転車…

料金

月額500円(+税)のサブスクリプション方式。加入期間中はすべての記事が閲覧可能です。

会員制、といってもSNS的な機能はなく、投稿された記事を読むサイトとなっています。

私は開設当初から加入し、現在も会員登録を継続しています。

主宰

主宰しているのは、自転車ライターの安井行生さん。サイクルスポーツ誌ではお馴染みですし、最近は自転車メディアのCyclistにも記事を寄稿されているライターです。

安井行生に関する記事一覧をお届け。新製品や、レース、イベント、 ショップ情報など盛りだくさん。自転車記事のタグ検索ならサ…

クラファンで資金確保

そんな有名ライターの安井さんが、ある日突然立ち上げたのが下記のクラウドファンディングでした。

motion-gallery.net

自転車ジャーナリストとして活動を続けて十数年が経ちますが、その集大成として忖度なしの会員制自転車メディア『La rou…

「広告なし、忖度なし」。広告なしは良いとして、「忖度なしの記事をここでは書きます!」って書いちゃったら他では忖度しているように受け取られるんじゃ……とも思いましたが、サイトの主旨は非常に面白そうです。

『La route』の最大の特徴は、広告を入れないこと。メーカーからの物品提供や接待も拒否します。そうすることで、書きたいこと・書くべきことを書けるようになり、「良いものは良い、ダメなものはダメ」というジャーナリズムとして当たり前の視点を持つことができるのです。

広告主への配慮も、文字数制限も、読者の知的レベルを低く見積もった軽薄さもありません。自主規制なしの、本気の自転車メディアです。運営費は、コンセプトに共感した人が払う会費のみ。

めちゃめちゃ硬派。是非読んでみたいと思ったので、クラウドファンディングに私も出資しました。

最終的には、目標の200万円には達さなかったものの、170万円を確保。2020年4月から運営が開始されました。

全体的な雰囲気

次の章で個別の記事について紹介しますが、全体的な記事の雰囲気としては、かつてサイクルスポーツ誌で不定期連載されていた「自転車道」というコーナーに近い記事が並びます。

「自転車道」……と書くとサイクリングロードみたいですが、「柔道」「剣道」「茶道」みたいな意味での「道」を意味していたようです。毎回テーマがかなりマニアックで、以下のような記事がありました。

・カーボンの真実に迫る
・ベアリングの真実に迫る
・潤滑の謎に迫る
チェーンオイルの特集ではワコーズに取材に行き、スチールフレームの特集では新日鉄のパイプ工場へ行く。そんな、ある意味読者置いてけぼりなマニアックコーナーでした。いつの間にか見なくなったので、連載が終わってしまったんでしょうかね。好きなコーナーだったんですけど。

「La route」も直訳すれば「道」なので、恐らくは「自転車道」のコーナーの後継的位置付けのサイトなのでしょう。このコーナーの担当は安井さんと、サイスポ前編集長の吉本さんでしたが、吉本さんもLa routeのアドバイザーという形で関わっています。

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なお、自転車道の記事を纏めた総集編が7月30日に出るそうです。買おうっと。

記事の紹介

開設から約3ヶ月。現在までに22本の記事がアップされています。クラファン時の目標は「月に2~4本」とされていましたが、現在までは月平均7本程度のペースと、結構なピッチです。読者にとっては嬉しい限り。

その中で、個人的に面白かった記事を何本か紹介します。有料記事ばかりなので詳しい内容には触れず、概要と簡単な感想のみ書きます。

ビルダー4名が語る、金属フレームのこれから

La route

年齢も性格もビジネスの形態も使う素材も考え方も違う。しかし日本のオーダーフレーム界を背負って立つという点では同じ。そんな…

CHERUBIM、KUALIS、TOYO、CORNERという、いずれも国内で有名なブランドのフレームビルダーの座談会記事です。私もQUARKの金属フレームに乗っているので興味深く読みました。

各フレームビルダーに対して個別にインタビューする記事というのはよく見るんですが、座談会形式というのは珍しいですね。各ビルダーのライバル意識も垣間見える記事は、是非金属フレームに乗っている人に読んで欲しい記事です。

人生最後に選びたいリムブレーキ用ホイール

La route

ディスクブレーキ全盛の今、リムブレーキ用ホイールのラインナップは年々寂しくなってきている。各メーカーも今後リムブレーキ用…

ディスクブレーキホイールに押されて、どんどんラインナップが減っているリムブレーキホイール。現在市場で手に入るリムブレーキの中から、「後世に残したい」ホイールを選ぶという特集。選者は、安井さんと吉本さんという、サイスポで長年ホイールインプレ特集を担当しているお二人。

個人的には特徴のあまり無い万能型ホイールばかりを選んできたので、選ばれたホイールにはピンと来ませんでしたが、記事として面白かったです。私が残すとしたら、実用的な意味でレーゼロカーボンとシャマルのナローリムですかね。

重量半減という衝撃。新世代チューブの真価を問う

La route

チューボリートとレボループ。熱可塑性ポリウレタンを素材とした、最近話題の超軽量インナーチューブである。“新世代チューブ”…

気になっている人も多いであろう、ポリウレタンチューブの特集記事。tubolito、Revoloopと言った最近登場した超軽量チューブを色々テストしています。

私もtubolitoは使っており、概ね感想は一緒。ただ、「どんな部分が弱いか」など、一歩突っ込んだ検証はさすが安井さんです。ポリウレタンチューブに興味のある方は必読。

La route一問一答

La route

「Q&Aをやります」と告知したところ、短い募集期間にも関わらず、読者の皆さんからたくさんの質問をいただきました。機材につ…

読者からの素朴な疑問に安井さんを始めとした編集部の方が答える企画。

私も気になっていた「リム幅とタイヤサイズの関係」について質問を送ってみたところ、採用されていました。どうやら、タイヤメーカーに取材に行く際に私の質問も聞いてくださるそうです。これはありがたい!

まとめ

ということで、「La route」の紹介でした。

この記事を書こうと思ったのは、少しでもLa routeを長く続けて欲しいからです。本当に広告無しでやっている以上、運営費はかなり厳しいはず。そして、相当マニアックな内容なので会員数もあまり多くないのでは?と思っています。せっかく硬派な自転車メディアが始まったのですから、できるだけ長く続けてほしいのです。

La routeには、既存のメディアが触れてこなかった領域の話に是非斬り込んでいって欲しいですね。

先日、「記事テーマの提案は受け付けていますか?」と質問を送ったところ、「受け付けている」との回答がありました。早速、テーマを提案してみました。もちろん、それが採用されるかは分からないのですが、これも既存メディアには無いことだと思います。読者との距離が近いわけですね。

私もよくマニアックな方向に突っ走った記事を書いていますが、残念ながらソースは雑誌やインターネット、そして自分の使った感想くらいのものです。しかし、メディアの人たちは取材という形でモノづくりの現場の第一線で活躍している人に正式な形でインタビューをすることが出来ます。読者が独力ではどうやっても調べられないことを、(採用されるかは不明ながら)依頼できる先が出来たというのは素晴らしいことです。

La route

来る7 月 18(土)の8:00~11:30、La route編集部(東京都狛江市)のすぐそばにあるカフェで、「ラルート…

また、天候不順により中止になってしまいましたが、読者の参加できる企画会議もこれから行われていくようです。より直接、生の声を伝えられるのは良いですね。

ということで、月額500円。自転車関係のマニアックな記事に飢えている方は会員になってみてはいかがでしょうか。

著者情報

年齢: 35歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。