単三電池×2本駆動のテールライト探し

  • 2021年9月8日
  • 2021年9月9日
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今や割合も減った電池式のテールライト。その中でも更にマイナーな単三電池を使用したテールライトを調べてみた結果をまとめた記事です。

調査の動機

コロナで全く実戦の機会はありませんが、この機会にブルベ装備の見直しを行っています。

その中で泥沼にハマっているのがテールライトです。

今使っているテールライト

ブルベだと最低でも2個以上のテールライトを車体に取り付ける必要があります。

現在、ブルベ用マシンで使っているテールライトは以下の2つ。

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どちらも、「単四電池×2本」で動く、昔ながらの電池式テールライトです。これに加えて、ヘルメットにもテールライトを付けています。

充電式のデメリット

今や充電式で明るいテールライトが沢山あるのに、なぜ今更電池式のテールライトを使うのか?

答えは単純で、「充電式テールライトのランタイムは短すぎる」からです。

一晩を走り倒すこともあるブルベでは、テールライトが点灯している時間も当然長くなります。例えば冬場なら17時には暗くなります。そこから点灯して、朝6時に消灯するとすれば、13時間点灯する必要があります。実際には宿で仮眠したり、コンビニで休憩したりするので、点灯時間は一晩で長くても10時間程度でしょうか。

ブルベではライトの点滅は禁止なので、「点灯」で10時間持つライトが必要です。

しかし、充電式のテールライトは総じてランタイムが短く、大抵は点灯状態で5時間以下しか使えません。めちゃくちゃ明るいけど、短命なわけです。

もちろん明るさはとても大事なのですが、それよりも大事なのは「点灯している」こと。消えたら0ルーメンですからね。その状態で走ったら法律違反にもなります。

 

RAVEMEN「TR300(8ルーメン/58h)」や、LEZYNE「STRIP DRIVE(5ルーメン/22h)」のような10時間以上のランタイムを持つテールライトも買ってみましたが、総じてブラケットが不便だったり、やたら重かったりで実用には至っていません。このサイズになると、シートステーへの取付は考慮されておらず、シートポスト取付が前提なんですよね。そこはサドルバッグと干渉するので取り付けが難しい。

 

私はテールライトをシートステーに取り付けたいんです。

電池式のメリット

ということで、半ば仕方なく電池式のテールライトを私は使っています。

私が使っているテールライトのスペックは以下です。

PLANET BIKE
「SUPERFLASH 65」
CATEYE
「OMNI5」
ランタイム/明るさ 点灯(30ルーメン): 40時間
点灯(7ルーメン): 95時間
点灯: 約60時間
電源 単四電池×2本 単四電池×2本
重量(電池込み) 54g 43g

選択の理由としては「ランタイムが長い」こと。

これらのライトの点灯時間は4~60時間と、数日間は稼働します。実際には公称ランタイムの半分の時間くらいでかなり暗くなるのでその段階で電池を交換しますが、それでも2~30時間は使えるわけですね。2~3日のライドならば電池の心配をしなくてよいわけです。

次の理由が、「電池を交換すればすぐに復活する」ということ。

充電式では、電池切れ後に充電する時間が必要です。毎晩ホテルに泊まれれば良いのですが、それがかなわないケースもあります。電池式ならば、予備の電池を持っていれば交換してすぐに復活できます。特に単四電池ならば、世界中どこの店でも手に入ります。電源切れの心配が限りなく少ないわけですね。

電池式の不満点

そんな素敵な電池式ですが、もちろん弱点があります。「大して明るくはない」ということです。

電子工学科出身のくせに電気系の話に疎い私は何故電池式で明るいテールライトが無いのかの理由は分からないんですが、現実として電池式の明るい(100ルーメン以上を出すような)テールライトは私の知る限りでは存在しません。

テールライトは2~30ルーメンも出ていれば十分に目立つと思っているんですが、その明るさで10時間以上明るさを保って点灯するのは、単四電池×2本では難しいはずです。電池の容量が足りません。

単三電池×2本のテールライト

そこで、「じゃあ容量の大きい電池を使えば良いんじゃない?」というのが今回の記事の主題です。

乾電池の容量計算は難しいのですが、ざっくり計算すると、単三電池の容量は単四電池の約2.5倍あるようです。これだけあれば、2~30ルーメンで10時間以上明るさを保つテールライトも可能になるはず。

ただ、市場を見ると「単三電池×2本」という仕様のテールライトってほとんど無いんですよね。恐らくはサイズが大きくなりすぎるからだとは思うのですが。

それでもいくつかは「単三電池×2本」のテールライトは存在します。この記事では、数少ないこの仕様のテールライトを紹介します。私が持っているものは簡単なインプレも書いています。

① SERFAS「TL-SSR」

アメリカ・カリフォルニア発のパーツメーカー「SERFAS」。そのラインナップの中で一番廉価なのが「TL-SSR」です。

スペック

実測重量は電池込で84g。ブラケットを付けると108gです。
点灯: 70時間 (35ルーメン)
点滅; 100時間
ランダム&ローリング: 120時間

簡易レビュー

こちらは実売で1540円と安かったので買ってみました。

反射板を兼ねるレンズが付いていて実用性は高そうだったのですが……とにかくデカイです。

 

単四電池×2本のCATEYE「TIGHT」と比べるとこんな感じ。まぁ電池が大きいので仕方がありませんが。

 

付属のブラケットが実に期待外れ。横方向にしか取り付けることが出来ず、縦方向に取り付けることが出来ません。やはりこの製品もシートポストへの取り付けを前提としているようでシートステーへの取付は考慮されていないようでした(シートステーに付けるとスポークと当たる)。

 

照射角度がかなり広く、拡散系の配光です。公称スペックでは35ルーメンとなっていますが、ダラ落ち系と思われます。

製品リンク

② busch+muller「IX-Red」

busch+muller公式サイトより引用

バックミラーやハブダイナモライトで有名なドイツの「busch+muller(ブッシュアンドミュラー)」。テールライトもこだわりの製品を販売しています。

こちらはシートポストに取り付けるためのテールライトとなります。

スペック

重量は電池無しで32g。電池込みだと78g程度になると思われます。
点灯: 50時間

製品紹介

法律上、点滅の許されないドイツ製品だけあって点灯モードだけという潔い設計です。

製品リンク

製品ページ: busch+muller公式サイト

③ busch+muller「FLAT S」

busch+muller公式サイトより引用

こちらもドイツ「busch+muller」のテールライトです。

リフレクターを搭載しており、電池が切れても道路交通法違反にならないテールライトです(ブルベのルール上は失格ですが)。

スペック

重量は電池無しで53g。電池込みだと99g程度になると思われます。
点灯: 50時間

製品紹介

「Rack mounted: Bolt spacing: 50 or 80 mm」と説明があり、キャリア取付専用品と思われます。

ドイツ製品ということでモードは「点灯」のみです。

製品リンク

製品ページ: busch+muller公式サイト

④ Trelock「LS 812」

Trelock公式サイトより引用

busch+mullerと同じく、ドイツ発のブランド「Trelock」のテールライトです。

こちらもリフレクターを搭載しており、busch+muller「FLAT S」とキャラの被るライトですね。

スペック

重量は不明。
点灯: 65時間

製品紹介

サイトの説明を読むと「ラゲッジラック、または50mmまたは80mmのネジ間隔でブラケットに取り付けることができます。」と書かれており、キャリア取付専用品と思われます。

ドイツ製品ということでモードは「点灯」のみです。

製品リンク

製品ページ: Trelock公式サイト

⑤ BLACKBURN「LOCALシリーズ(廃版)」

アメリカのパーツメーカー「BLACKBURN」の販売するテールライト、「LOCAL」シリーズのテールライトです。

1LEDで明るさ10ルーメンの「LOCAL 10」、2LEDで明るさ20ルーメンの「LOCAL 20」があり、どちらも単三電池×2本で駆動します。

スペック

実測重量は電池込で98g(LOCAL20)。
・ハイ:40時間 (20ルーメン)
・ステディフラッシュ:70時間
・ストロボ:86時間
・ハイ:70時間 (10ルーメン)
・フラッシュ:140時間

簡易レビュー

ワゴンセールで売っていた「LOCAL20」。日本ではとっくに廃版となっている製品です。1000円で投げ売りされていました。

 

確かに最初は20ルーメンの明るさがあるようですが、徐々に暗くなっていきます。公称40時間ですが、37時間ほどで沈黙。

一応、縦横どちらの取付にも対応しており、今回のラインナップでは唯一シートステーに取付可能な製品です。

製品リンク

⑥ CATEYE「TL-LD1100(廃版)」

CATEYE公式サイトより引用

我らがCATEYEがかつて販売していた単三電池×2本式のテールライト。こちらも廃版品です。シートポスト取付用となっています。

スペック

重量は電池無しで53g。電池込みだと99g程度になると思われます。
点滅:100時間
点灯:50時間
サイド・トゥ・サイド:100時間
ランダム点滅:100時間

製品紹介

ちょっと変わった形のテールライト。「サイド・トゥ・サイド」という特殊なモードがありますが、左右の側面部が光るのでしょうか?

シートポストに横方向に取り付ける想定のようですが、CATEYEなら頑張れば縦方向にシートステーに取り付けることも可能だったかも。デッドストックを見つけたら保護しようと思っています。

製品リンク

製品ページ: CATEYE公式サイト

まとめ

単三電池×2本駆動のテールライトを紹介しました。

結構頑張って探したのですが、ここ数年で廃版になったものを含めても6製品しかありませんでした。そしてそのうち2製品はキャリア取付専用、3製品はシートポスト取付専用。

やはり単三電池×2本ともなると本体のサイズが大きくなってしまい、横向きに付けることが前提となるようです。そして、横向きだとキャリアかシートポストへの取り付けになるわけですね。シートステーには形状的に向かない。

私がやりたかったシートステー取付に対応していたテールライトはBLACKBURN「LOCALシリーズ」だけでした。一応これはシートステーに取り付けは可能なんですけども、ブラケットの出来がイマイチなんですよね……。


今回紹介した6製品のうち、3製品がドイツ製品というのも注目すべき点です。

ドイツの道路交通法「StVZO」は自転車に対する規定が世界一細かいことで知られています。ライトにも厳しい試験が課せられています。そうした試験をクリアするためには、より大きい容量の電池が必要で、そのために単三電池×2本式を選択したのでしょう。


ということで、明るさを求めたテールライト探しはまた振り出しに戻ってしまいました。

こうなると充電式テールライトに期待するしか無さそうです。ブルベ向きに、

「シートステーに取り付けられる細長い形」
「20~30ルーメンで20時間駆動」

みたいなテールライトが出てきてほしいのですが……ブレーキ連動機能とか、明るさ自動調整機能とか、そういうのは一切要らないので。点灯機能だけでいいのです。

そういったライトが存在したら是非私に教えて下さい。宜しくお願いします。

追記

ご指摘を受けてから気づきましたが、CATEYEのBLITZ AUTOも単三電池×2本でしたね。

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クロスバイクに取り付けて毎日使っているのに忘れてました。こちらも横向き専用で、シートポストかキャリア取り付け用となっています。私はクロスバイクのキャリアに取り付けています。

著者情報

年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019年の2回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間13分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)