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ミノウラ「FG220 HYBRID ROLLER」購入
ミノウラのローラー台「FG220」を購入しました。
購入まで
まずは購入までの経緯から。
外が暑すぎる
PBPに向けて少しでも走行距離を稼ぎたい今の時期。
残念ながら日本は真夏です。アジアからの完走率が低い理由の一つがこれじゃないかとは思うんですが、かといって乗らないわけにも行かない。
しかし、外を走って熱中症になるのもよろしくない。意外と尾を引くものですからね。
こうなると、残された手段は「クーラーの効いた部屋でローラー台にひたすら乗る」ことです。
フランス北部を走るPBPは暑さよりも寒さを心配するべきで、暑熱順化は必要ないと私は考えています。
2台のローラー台が必要
我が家にはスマートローラー「Tacx NEO」があります。
ただ、我が家からPBPに出場するのは2名(私と妻)です。
屋内で練習をするとなった場合、ローラーは2台必要ということになります。
家には10年前に買った三本ローラー(ミノウラのモッズローラー)はあるんですが、ベアリングが壊れてしまっていて轟音を発する状態になっています。ちょっとマンションでは使えません。振動も凄い。
ということで、新しいローラー台を1台導入することにしました。
次のローラー台の要件
今回買うローラー台の要件は以下のとおりです。
- 負荷はそれほど必要ない
- 音は静かな方がいい
- なるべく場所を取らない方がいい
- 5万円以下だとありがたい
今回はパワートレーニングをしたいわけではないので、負荷はそれほど必要ありません。現状維持で十分です。
150Wくらいで延々何時間も漕げればOK。PBPは(単独走であれば)大体そのくらいの負荷でえんえん漕ぐことになります。
音は静かであることに越したことはありません。集合住宅住まいなので。
場所も取らないに越したことはないです。そんなに家も広くないので。
そして、PBP前でそこまでお金に余裕があるわけでもないので5万円以下で揃えたい。
次のローラー台の候補
当初は、GROWTACの「GTローラー」を狙っていました。
前輪を外してフォークを固定し、後輪側でローラーを動かす方式です。かなり静かだという評判だったので、「これしか無い!」と思っていました。
……が、まさかの「生産終了」。
あれー、結構な主力商品だったような気がするのですが。なんてこった。
そこで候補に上がってきたのが、今回購入することになったミノウラ「FG220」です。
- 負荷調整はON/OFFの2段階のみ。ON時で、40km/h走行時で240W程度。
- 評判を調べると、そこそこ静からしい。
- 折りたたむとかなり小さい。そもそも持ち運び用。
- 実売3万円程度。
ちょっと負荷的には物足りないものの、その他の条件は今回の要件を満たしているようです。
価格も想定より安い&楽天スーパーセールもちょうどやっていたので、と即購入を決めました。
負荷を更に掛けられる上位モデル「FG540」もあるんですが、今回の用途だと必要がないかと思い、あえてのFG220です。
ミノウラ「RG220 HYBRID ROLLER」
ファーストインプレッションです。
大きさ
届いたときに思ったのは「かなりコンパクトだな」ということ。
専用のキャリーバッグに入った状態で納品されます。
元々このローラーの用途が「レース前のウォーミングアップ」「レース後のクールダウン」ということで、持ち運び性能を重視しているようです。
子供の頃に遊んだ変形合体ロボのようにコンパクトに折りたたまれています。
これだけ小さいと収納性も良いですね。集合住宅住まいにはありがたい。
重量
キャリーバッグに入った状態で計測して、6.54kgでした。
ローラー台としてはかなり軽いですね。軽量ロードバイク1台分。持ち運びを重視しているだけのことはあります。
セットアップ
前輪を外してフォークの先端をローラーに固定します。
後輪が2本のローラーに均等に触れるように、センターフレームの長さを調整してセットアップ完了です。
上から見るとこんな感じ。
前輪を外すので床専有面積も小さくて済みます。
今回はリムブレーキ車を取り付けましたが、別売りのスペーサーを買うことでスルーアクスルのフレームにも対応しています。
走行感
早速FG220を使用してみます。
何もないと飽きてしまうので、久々にZwiftを契約しました。
パワーソースは、クランク型パワーメーターの4iiiiです。
買ってすぐに5時間(1時間毎に休憩を入れた)乗ってみた段階での印象を書いていきます。
負荷
負荷は初期状態でONになっています。
「40km/hで240Wの負荷」ということで、実走よりは低負荷です。空気抵抗がないので。普通に外を走ると、40km/h出すには300Wくらい必要ですし。
実際に走ってみると、Zwiftの平坦コースで150Wで32-3km/hくらいは出ます。
それ以上の回転数だと騒音も大きくなるので150Wが(我が家の環境だと)限界かもしれません。パワートレーニングには全くなりませんが、ダラダラ長時間走るのには適度な負荷です。
騒音
3本ローラーよりは明らかに静かですが、ダイレクトドライブ方式のローラー台に比べると明らかにうるさいです。
先述の通り、150Wくらいの回転数がせいぜいでしょうか。ローラー台の専用タイヤにしたらもう少し回転数を上げられるかもしれません。
振動
振動も多少ありますが、防振マットを敷いたらかなりマシにはなりました。
ちょっと気になるのは、タイヤ1回転の間の音にムラがあることです。ドラム側の真円度なのか、タイヤ側の真円度なのかは不明ですが。後者であれば、ローラー台専用のタイヤを用意することで改善は可能なはず。
安定性
前輪フォークが固定されているので、手を離しても転倒することはありません。3本ローラーよりも集中力を必要としない点はいいですね。3本は油断すると家庭内落車をするので。
ローラーに乗りながら、別のことも可能です。フランス語の勉強とか。
フレームへのダメージ等
固定ローラーだとフレームへのダメージが気になるんですが、本製品は後輪が動くのでそれほどフレームにはダメージが大きく無さそうです。
また、マニュアルには以下の記載があります。
前フォーク受けは、走行中ペダリングによって左右に車体を振る力を逃がすために樹脂ブッシュでフローティングしてあります。
そのため樹脂ブッシュを止めているボルトは最後までねじ込まず、意図的に隙間をあけてあります。
実際、フロントフォークは多少左右に揺れます。これによって力が多少逃げるのでフォークにも優しそうです。
価格
価格は29722円、ポイントが2000円分付いたので、実質27000円ほどで買えました。
予算よりかなり安く済んで良かったです。
まとめ
今回の目的にマッチしたローラー台だったので満足しています。
これで猛暑の中でも何とか距離を稼いで、PBPまで体力を落とさないようにしたいと思います。
ただ、音と振動はもう少し減らせないだろうか?と思い、ローラー台用の専用タイヤを買ってみました。さて、効果はどんなものか……。
著者情報
年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。