【レビュー】ONYONE「Audax Japan 2015 PBP反射ベスト」

評価:3.5

PBP(Paris-Brest-Paris)を記念して作られたAudax Japan公認の反射ベストです。欧州の反射ベストの規格「EN1150」を満たす製品となっています。

購入動機

4年に1度開催されるブルベの祭典「PBP」。どの国も記念ジャージやグッズを作成するのが常のようで、日本でもオフィシャルのグッズが作成されました。作成は、新潟の会社・ONYONE。

今回作成されたのは、

・半袖ジャージ
・アームカバー
・ビブショーツ
・反射ベスト

の四点。私が購入したのは反射ベストのみです。

PBPでは、フランスの道路交通法に即したルールが適用されます。具体的には反射ベストの着用が義務付けられ、その反射ベストも「EN471」または「EN1150」という規格に適合している必要があります。

AJの反射ベストは「EN1150」に適合した製品ということで、PBP記念ということもあって買うことにしました。一応、手持ちにはEN471適合の反射ベストはあったのですが、念には念を入れての購入です。

製品概要

実測重量はBO(XL)サイズで141g。

EN1150規格に合わせて作られていますが、認証は取得されていません(認証が取得されていると、普通はタグに記載がある)。下に他のウェアを着るのが前提の製品なので、かなりゆったりめに作られています。裾も長めです。

バックポケットにアクセスするためのスリットが2箇所。このスリットの口部分には反射剤が使われています。

前は、胸の横線・右肩前方の「ONYONE」ロゴ、裾の部分に反射剤が使われています。

後ろは、肩甲骨の下あたり、スリットの入り口に反射剤が使われています。

使用感

PBPの本番で実際に使用しました。

視認性(昼)

昼間の視認性は高いです。色が蛍光ピンクを使用しており、かなり目立ちます。また、日本人の着用率も高かったので、日本人同士の判別には役に立ちました。

視認性(夜)

一方、夜間の視認性は低いです。一応、EN1150に準拠しているようですが、PBP公式の反射ベストに比べると如何に反射剤が少ないかがよく解ります。

胸と背中の横方向にしか反射剤が設けられていないため、前傾姿勢が深いと前後ともに反射剤がほとんど見えない状態に。一応スリット部分に小さく反射剤が設けられていますが、目立ちません。恐らく横方向からも見え辛いと思います。

私はとあるチェックポイントの出口で、この反射ベストを着ているにも拘わらず「反射ベストはどうした?」とスタッフに注意を受けました。「着ている」と指差すと納得してもらえましたが、一目で反射ベストと解らないのは問題かもしれません。

せめて、後ろ側の中央部、白抜きになっている場所に縦方向の反射のラインが入っていれば幾分マシだったと思うのですが。

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私はこの部分に3Mの反射テープを貼っています。割と選択しても大丈夫です。

防寒性・透湿性

体の前方は防風素材、後方はメッシュになっています。日本の夏には着る気にはなりませんが、PBPの時期のフランス(最低気温は8度)には有りがたい防寒性能を有していました。また、背中がメッシュのため、蒸れにくいのも良かったです。

空気抵抗

オダックス埼玉の反射ベストやPBP公式ベストに比べて、走行時のバタつきが少ない印象です。空気抵抗が小さいということなので、ファストラン時には適しているでしょう。

バックポケットへのアクセス

左右に2箇所のスリットが設けられており、そこからジャージのポケットにアクセスできます。スリットの大きさにも余裕があり、ポケットからの取出しにも不便はありませんでした。PBP公式反射ベストは穴が小さすぎて、手が入っても抜けないんですよね……。

価格

定価は9000円。PBP公式反射ベストが20ユーロ(約2800円)であることを考えると割高です。ただ、PBP公式反射ベストは縫製もサイズ感も品質が低いので、それを考えると妥当な価格なのかもしれません。

また、色違いのバージョンがONYONEから発売されるようですが、そちらの値段は16000円でした。

ONYONE

安全性を考慮してヨーロッパ工業規格EN1150に準拠した素材、デザインを採用したサイクル専用設計の反射ベスト。…

デザイン

格好良いと思います。きちんとしたデザイナーさんが手がけただけあって、スッキリとした印象。

背中の日の丸風のロゴや「JAPAN」の文字は外国人にとっても「日本人」と判別するには十分だったようです。公式の取材クルーと思しき人たちに、走行中に「日本はフランスと違って左側通行だけど、混乱しなかった?」とインタビューされました。今思えば、反射ベストで判別されていたのだと思います。

まとめ

昼間の視認性は高く、日本人同士の交流に役立ったことは間違いありません。防寒性能も現地の事情に合っていましたし、バックポケットのアクセスもしやすかったです。

ただ、反射ベストとして一番重要な、夜間の視認性についてはもう少し考えて欲しかったのが正直なところ。深い前傾姿勢を取ったときのために、横方向だけではなく縦方向の反射剤が必要だったと思います。側方からの視認性も考慮すると、背面の両サイドに縦方向の反射剤を付ける……つまり、PBP公式反射ベストのような配置になるわけですが。

次回2019年もAJで反射ベストを作るのであれば、反射剤の面積と配置にはもう少し視認性を高める工夫をしていただけると、より安全になるのではないかと思います。

評価

対象モデル:  ONYONE「ONYONAudax Japan 2015 PBP反射ベスト」
年式: 2015年
定価: 9000円(税込)
購入価格: 9000円(税込)
公称重量: 124g
実測重量: 141g

価格への満足度

4/10

市販品より安いとはいえ、ちょっと高い。

総合評価

7/10

見た目は良いし、機能性は高い。夜間の視認性という本分の強化をしてほしい。

レビュアー情報

年齢: 31歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。