【ルートガイド】大前須坂線(長野側・須坂~毛無峠)

  • 2021年9月5日
  • 2021年9月5日
  • 長野県
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長野県・須坂と、グンマーネタで有名な毛無峠を結ぶルートが「大前須坂線」です。かなりキツめのヒルクライムルートとなっています。

今回使用している写真は2013年にホラフキーさんと走った際のものです。これまでに四回くらい走りました。

ルート概要

この「群馬県」の看板があまりにも有名な毛無峠へと向かうルートが、今回紹介する「大前須坂線」です。

ルート名の通り、長野県の須坂市と群馬県の大前を結ぶ県道なのですが、県境の毛無峠から先の群馬側は不通となっています。

ルートマップ

距離: 26.3km (須坂~毛無峠)
平均勾配: 5.7%
最高標高: 1941m
スタート地点は須坂駅前としました。
平均斜度は5.7%となっていますが、核心部分(14.4km)の平均斜度は8.2%と、ほぼ全区間に渡って10%以上の斜度が出現する難ルートとなっています。
単純に毛無峠に行きたいだけなら、渋峠を登る途中から分岐して、万座方面から登るほうが楽です。ただ、向こう方面は新幹線からのアクセスが悪いので、始発で行っても登り始めが遅くなります。

アプローチ

実際に登る際には、新幹線駅である長野駅から走ることが多いです。

長野駅~須坂駅までは約10km、そこからすぐに上りが始まるのでウォーミングアップに丁度いい距離だと思います。須坂駅まではほぼ平坦となります。

交通規制など

標高の高いルートなので、冬季閉鎖があります。

九十九折の始まる「乙見橋下ゲート」から、最高標高点の「老ノ倉」(毛無峠への分岐)までの区間は、11月中旬~4月下旬までが閉鎖

「老ノ倉」から毛無峠までの区間は、11月中旬~5月下旬までが閉鎖となります。

お隣の渋峠よりも標高は低いんですが、冬季閉鎖の解除は渋峠よりも約一ヶ月遅いことに注意が必要です。私はそれを知らずに5月中旬に登ってしまい、毛無峠を目の前にして帰ったことがあります(大きな除雪車で道が塞がれていた)。

走行レポート

実際の走行写真を交えて、ルートの様子を紹介します。写真は、2013年6月中旬の様子です。

須坂~信州高山あじさいロード分岐点

須坂駅前から東へと向かいます。最初は緩やかですが、高山村に入った辺りから斜度が上がり始めます。

 

高山村に入った後、後ろを振り返った写真。須坂市の町並みが遠くに見えます。この辺りの斜度は7%前後だったと思います。

高山村の牧集落内に信州高山あじさいロードとの分岐があり、そこから本格的なヒルクライムがスタートします。

信州高山あじさいロード分岐点~湯峰公園展望台

こちらが分岐直後のあたり。

分岐の直前の商店には自動販売機がありますが、そこから毛無峠までは自動販売機などは一切ありません。飲み物はここで補給しましょう。そして、ダブルボトルを強く推奨します。

 

ひたすら10%前後の斜度が続き、かなりキツい区間です。15%以上はほぼ出てきませんが、大半の区間では10%を超えてきます。日陰が多いのは唯一の救い。

碓氷峠のごとく、全てのカーブには番号がついているようで、麓から数えると100個以上のカーブがあるようですね。「第103号カーブ」とか見ると、中々心が折れますね……。

分岐点から6kmほど登った湯峰公園展望台まで来ると、斜度は一旦落ち着きます。

湯峰公園展望台~老ノ倉

こちらは湯峰公園展望台からの風景。見えているのは、登り口の須坂方面でしょうか。ちょっとした公園になっていて、東屋もありました。

 

ここから先は斜度は緩みますが、それでも7~8%の登りが続きます。九十九折のカーブの内側だけが斜度がキツくなっていることも多く、注意。

 

2つ目の展望台である「北信五岳展望台」。ここも眺めが良いです。ここまで来てしまえば、あと一息。

 

最高標高点(約1940m)の辺りには、第1号カーブの看板が。

毛無峠の標高は1823mなので、ここから峠までは多少下ることになります。

老ノ倉~毛無峠

老ノ倉の分岐まで辿り着きました。左方向に行くと渋峠方面、右方向に行くと毛無峠です。右方向に進みます。

 

500mほど進むと湧き水があります。飲んで良いのか不明ですが、ここに至るまでの道のりでボトルはすっからかんだったので、一か八かで補給をしました。お腹は壊さなかったと思います。

(追記)
こちらは「ジロー清水」という湧き水のようです。お笑い芸人みたいな名前ですが、小串鉱山所長だった小笠原二郎さんが作ったもののようで。看板があったんですが、今はないみたいですね。

 

峠へと向かう道。最初は舗装が綺麗ですが、峠に近づくにつれて道が荒れてきます。とはいえ、ロードバイクで通れないほどではないです。

 

いよいよ毛無峠が見えてきました。良い風が吹く場所のようで、たいていはグライダーを飛ばしている人がいます。車かバイクの人が多く。自転車で来ている人はあまり見ません。

 

こういうのを飛ばしている人が多いですね。

 

かつては、硫黄鉱山として栄えた場所。当時の遺構が今でも残っています。

 

鉱山で命を落とした方の慰霊碑も。

 

そしてこちらが終点の毛無峠。あまりにも有名な場所です。ここから先は立入禁止なので注意。

この写真は2013年なのでまだ「群馬県」の文字がハッキリしていますが、最近は風化が進んで文字も読みにくくなっているようです。

 

毛無峠の周辺は結構道が荒れています。走れないほどではないですが。

 

こちらは、毛無峠からアクセスできる「破風岳」の登山道。一度登ってみたいんですが、立ち入ったことはないです。自転車を置いていけないし……。

まとめ

毛無峠に至る、大前須坂線を紹介しました。

大変キツイルートではありますが、苦労して登る甲斐はあるルートだと思っています。

やはり、毛無峠周辺の雰囲気は他に無いんですよね。異世界感があるというか。「行き止まりの峠」というだけでたまらないですが、廃鉱山の遺構と荒涼とした風景がなんとも独特で、何度でも行きたくなる場所です。

幻の「グンマー国境」を見る意味でも、是非一度訪れてほしいですね。しつこいようですが、ダブルボトル推奨です。補給場所はありません。

 


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019年の2回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間13分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)