大阪→東京キャノンボール エピローグ

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自宅へ

結局、誰も出迎えてくれる人は居なかった。その後、キャノンボールも有名な挑戦にはなったが、当時のコンテンツ力はそんなものである。ずっと飲みたかったメロンソーダを飲んで、帰路に就く。

さすがに疲労の色は濃く、日本橋から川崎の自宅まで20kmの道のりに1時間半近く掛かってしまった。

自宅でPCを立ち上げ、キャノンボールスレを見ると、261さんも胃痛に耐えて25時間59分で完走。恐らく彼は次挑戦すれば達成するだろう。

起き上がれない

翌日朝。布団から起きようと思うも、身体中が痛んで力が入らない。これが全身筋肉痛という奴か。

とりあえずシャワーを浴びて自分の顔を見て違和感。なんだろう、と思ったら頬がめちゃくちゃコケている。たしかに出発前より体重は4kgほど減っていたものの、たった一日で人間の顔がここまでやつれるものなのか、と驚いた。出社しても同僚に「なんかやつれてるけど大丈夫?」と聞かれる。大丈夫なわけがない。

その後、3日間は階段の登り降りで悶絶する日々。そして4日目は秋の糸魚川ファストランに参加(!)。自分の自転車バカっぷりを思い知った一週間だった。

終わりに

キャノンボールの550km/24時間という設定は実に絶妙だと思う。

プロなら恐らく余裕だろうが、一介のアマチュアでも地脚がある人ならば達成できるギリギリのラインなのだ。ただし、天候、交通事情、機材などが少しでも歯車が狂えば一気に難易度が上がる。実に上手いゲームバランスであると言える。だからこそ挑戦者が絶えないのかもしれない。

もし今後挑戦したくなった人がいるならば、以下をポイントとして挙げたい。

・機材の手入れはぬかりなく!
・計画は綿密に!(持ち物、補給、ウェア、天候等)
・事故だけは気をつけて!

さて、「大阪→東京」は24時間切りを達成した。とはいえ、「東京→大阪」は一度失敗している。このまま終わるわけには行かない。

次は、2度目の「東京→大阪」。今回の経験を活かせば必ず達成できるはずだ。

(完)

走行データ

通算距離: 547.5km
走行時間: 23時間02分36秒
実走時間: 19時間56分07秒
平均時速: 23.8km/h(メーター読み: 27.2km/h)
平均心拍: 143bpm
獲得標高: 2957m

次のエピソード
豊橋~大阪試走 プロローグ リベンジに向けて 2011年4月23日。私は新幹線で豊橋へと向かっていた。 目的は、GWに再挑戦計画を練っている東京スタートの「東京→大阪キャノンボール」のコース実地調...
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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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