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大阪→東京キャノンボール プロローグ
雨の移動日
品川から大阪まで約2時間半。これから24時間で走ろうという距離を1/10の時間で移動するというのは少々侘しい物がある。
大阪到着
朝10時に新大阪に到着。まずは自転車を駅の手荷物預かり所に預けた。手ぶらになったところで、会社の同期と遊びにいく。折角大阪まで来たのだ。ただ自転車でトンボ帰りするのは損。大阪で食べ歩きを堪能した。
その後は聖地(?)巡礼。数時間後にスタート地点となる「梅田新道」交差点にある大阪府の道路元標を訪ね、達成を誓う。この時間にはすっかり雨も上がり、日が差し始めていた。
スタート・梅田新道へ
夜21時。東三国のビジネスホテルに15時にチェックインしたが、あまりよく眠ることが出来なかった。糸魚川にしろ、前回のキャノボにしろ、イベントの前はいつも眠りが浅い。いそいそと身支度を整えて、ホテルをチェックアウトした。
ホテル前で輪行袋を解き、自転車を組み立てる。前回の挑戦で破損したキシエリはショップで綺麗に組み直してもらった。
そう考えるとにわかに緊張してきた。
東三国から梅田までは、地図上では新御堂筋一本で行けることになっている。そう思っていたのだが……実は新淀川を渡る橋の車道は自転車通行不可。仕方ないので階段を自転車を担いで登る。無駄な体力を使ってしまった。
なんとか新淀川を超えたところで、空腹に気づく。
(そういえば昼から何も食べてない……)
走り始めてすぐにハンガーノックなんてかっこ悪すぎる。スタート時間は予定より多少遅れてしまうが、腹ごしらえをしておくことにした。「なか卯」で和風牛丼とうどんのセット。何故か関西に来ると「なか卯」が食べたくなる。関東にもあるのだけど。
そんなこんなで梅田に到着したのが22時20分ほど。まずは大阪中央郵便局から、荷物を自宅へ向けて送付する。もう引き返せない。あとは達成するだけだ。
スタート直前
スタート地点である梅田新道交差点へ行くと、見知ったクライマー体型の人が立っていた。会社の先輩・Kさんである。元乗鞍の年代別王者を取った生粋のクライマーであり、自分をロングファストランの道へ引き込んだ張本人。今回の挑戦の話を聞いて、奈良の自宅からわざわざ駆けつけてくれた。前回はスタートもゴールも一人だったので、見送りは凄く嬉しかった。
スタート直前、携帯を開き、キャノボスレとTwitterにそれぞれ出発予告を書き込む。
「22時40分出発します。 @barubaru24で呟く予定です。宜しくお願いします。」
現在ではキャノボではTwitter実況をするのは半ば当たり前となっているが、当時はまだまだTwitterでの実況は少数派だった。確か初めてTwitter実況をしたのは、鉄人・もみあげさん(CannonballまとめWiki管理人、別名・犬速さん)である。今にして思うと、臨場感のある書き込みが残せたのでやって良かったと思う。
そして予告通りの22時40分、Kさんに背中を押され、梅田新道交差点を出発した。今度こそは……!