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PBP 2019 海外ライド向けアプリ
PBPの道中で役立つスマートフォン用アプリの紹介です。前回参加の経験を踏まえて、アップデートを加えたものになります。
前回との比較
前回、2015年のPBPでも私はスマホを持って参加しました。
ただ、こちらの記事に書いたように、採用したSIMカードは3G回線または2G回線しか使用できないもの。
更に、通信容量は500MB。大抵のスマホアプリはオンラインからデータを取得して動くため、この環境ではアプリを使いこなすことは出来ませんでした。
せいぜい使ったのは以下のアプリくらいです(カメラ/メール/ブラウザ等は除く)。
- Twitter
→ ツイ廃なので。回線が遅く、画像投稿の成功率は50%以下。 - Google翻訳
→ 翻訳用に。当時は画像認識や会話翻訳などはなく、単語の翻訳のみ。 - GoogleMap
→ 現在地確認。回線が遅く、使い物にならなかった。 - AccuWeather
→ 天気予報。指定地点の予報を表示するだけのもの。
ただ、今回はLTE対応かつ、通信容量8GBのSIMカードを手配しました。
果たしてフランスの田園地帯でLTEがつながるかは不明ですが、前回よりはアプリを活用できそうです。
【追記】
フランス国内の大手4キャリア(Orange/SFR/FREE/Bouygues)のカバーエリアマップを見つけました。Mobile 2G / 3G / 4G coverage map, France
やはり、ランブイエ~ブレストのコース上では、Orangeのカバー率が一番高そうです。
ここからは私がPBPに持っていくスマホに入れておくアプリを紹介します。
地図
現在地確認、次のPCまでの距離の確認に使える地図アプリです。
前回はオフライン地図の代名詞的な存在である「MAPS.me」を入れていきましたが、現在は「Google Map」がオフライン地図に対応したのでこちらを使う予定です。
Google Map
Google マップ – 乗換案内 & グルメ
Google LLC無料posted withアプリーチ
言わずとしれた有名マップアプリ。オフライン地図がこの四年の間に実装されました。
今の現地の電波状況は不明ですが、前回は田園地帯では圏外になることもありました。その時のためにオフラインで使用可能な地図を持っておくことは保険になります。
日本はオフライン地図にまだ対応していませんが、フランスは対応済。パリ〜ブレスト間の地図をダウンロードしておきましょう。
自転車や徒歩モードのナビは出来ませんが、車モードのナビがオフラインでも行えるようになります。
注意すべき点としては、オフライン地図は有効期限があるということ(通常30日間)。出発直前に地図をダウンロードしたほうが安全と言えます。
また、Google Mapには位置情報共有機能もあります。参加者同士で共有しておけば、トラブルの際の合流に役立つでしょう。
そして、Google Mapではマイマップ機能もあります。PBPのルート周辺のスポット情報をプロットしたマイマップがこちらの記事にありますので、ご活用ください。
天気
走行計画を立てるにあたり、天気は重要なファクターです。
単純な天気予報だけではなく、風向きや雨雲の動き、ルートに沿った天気を確認できるアプリを紹介します。
Windy
Windy.com
Windyty, SE無料posted withアプリーチ
チェコ産の多機能天気予報アプリです。アプリ名の通り、風の様子(風向・風速)を見るためのアプリですが、その他にもかなりの数の機能があり、かつ全世界に対応しています。もちろんフランスにも対応。
非常に直感的で見やすいインターフェース。予報精度も、日本国内で使うぶんには悪くなかったです。ただ、雨雲予報は日本のアプリほど細かくはなく、一時間刻みとなります。
Epic Ride Weather(有料)
Epic Ride Weather
David Green無料posted withアプリーチ
サイクリングのルートに沿った天気(気温・雨量・風速・風向)を表示可能なアプリです。有料。
使い方は、こちらの記事にまとめてあります。スタート当日の朝に往路分の予報を、ブレストで復路分の予報を見ようと思っています。
トイレ
日本にはコンビニが至るところにありますが、フランスではほとんど見かけません。食料調達もそうですが、日本のランドヌールはトイレもコンビニに依存しています。
前回、私は山の中で腹痛になり、尊厳の危機を迎えました。この時はホテルを見つけてトイレを借りられましたが、他にも使えるトイレの選択肢を増やしておくべきでした。
以下は公衆トイレを探すためのアプリの紹介です。
Flush – Toilet Finder & Map
Flush – Toilet Finder & Map
JRustonApps B.V.無料posted withアプリーチ
世界対応の公衆トイレ検索アプリ。現在地近くの公衆トイレを探せます。公称ポイント数は20万。
住所を指定しての検索は出来ず、地図中心の近くにある公衆トイレが表示されます。
「車椅子対応」「鍵の有無」「有料/無料」の3属性が分かりやすく確認可能。
Where is public toilet
Where is Public Toilet
sfcapital無料posted withアプリーチ
Flushと同様のアプリ。Androidのみ対応。公称ポイント数は28万。
ちょっとUIに手作り感がありますが、まぁまぁ使えそう。
トイレを追加する画面の作りもイマイチで、一応有料トイレや鍵の有無などを属性として付けられるようになってますが、ほとんど付けている人はいません。
私はFlushをメインで使って、それでも周りに見つからなければ、こちらを使う予定です。
目覚まし
PBPの仮眠所は指定時間に起こしてくれるサービスをやっている場所もあります。ただ、結構忘れられたりもするので自分でアラームを設定する必要があります。そのための目覚ましソフトの紹介です。
スマートアラームFree
スマートアラーム 無料版(祝日対応の目覚まし時計)
TanyuSoft無料posted withアプリーチ
フリーの目覚ましソフトです。Android専用。
このソフトの良いところは、イヤホンのみからアラーム音が出るように設定できること。
PBPの仮眠所は体育館にマットが敷かれている場所がほとんどですが、ここで大音量のアラームはかなりのひんしゅくを買います。
かといって、振動のみだと起きられるか不安。ということで、イヤホンのみから音が出せるこのソフトを重宝しています。
イヤホン目覚まし時計
イヤホン目覚まし時計
Yuki Kubota無料posted withアプリーチ
フリーの目覚ましソフトです。iPhone専用。
機能的にはスマートアラームよりは少ないですが、イヤホンからのみアラームを鳴らすことが出来ます。
翻訳
PBPはフランスで行われます。
「英語は通じるだろ」と思っていたんですが、現地の方(PCのボランティアスタッフや、商店の人)には結構通じません。waterですら「??」という顔をされます。ちなみに、参加者同士の会話は大体英語です。
PC内の掲示物は大体フランス語と英語が併記されていますが、フランス語のみのこともあります。
こういった時のために、翻訳アプリは最低一つ入れておいたほうが良いでしょう。
Google翻訳
Google 翻訳
Google LLC無料posted withアプリーチ
定番の翻訳ソフトです。日本語/フランス語/英語はもちろん、かなりの数の言語の翻訳に対応しています。オフライン辞書にも対応しており、ネットにつながらない場所でもテキスト翻訳は可能です。
会話モードが用意されており、翻訳ソフトを通じて外国の方と会話できます。
また、カメラを使ったリアルタイム文字翻訳機能も。PC内で理解できない掲示物があったら、この機能を使いましょう。単語を打ち込むより早いです。
VoiceTra
VoiceTra
NICT無料posted withアプリーチ
国産の音声認識翻訳アプリです。日本語/フランス語/英語に対応。
音声認識の精度、翻訳文章の自然さはGoogle翻訳の上を行きます。翻訳後に再度逆翻訳もしてくれるので、意図通りの内容か確認できるのも良いですね。
レストラン
時間に余裕のある方は、道中にレストランに寄っても良いでしょう。また、PBP前後の観光用でもレストランに寄ることはあるはずです。
日本なら食べログがありますが、海外にも似たようなアプリがあります。
GoogleMapでも口コミは読めますが、情報量はあまり多くないので、専門のアプリを使ったほうが詳しい結果を得られるはずです。なお、店の閉店情報はGoogleMapが圧倒的に早いです。
Yelp
Yelp
Yelp無料posted withアプリーチ
アメリカ人に人気の口コミサイト。世界中のローカルビジネスが登録対象ですが、メインはレストランの口コミ。
試しに、折り返し地点のブレストのレストランを検索したら、1位は日本食レストランでした。ちょっと600km走ってきて入れる雰囲気ではなさそうです。
レストランだけではなく、パン屋も探せます。PBPの走行中はこちらがメインの使い方になりそう。
乗り換え案内
今回のPBPのスタート地点はランブイエですが、ホテルは多くありません。参加者の多くは、近傍の都市にホテルを抑えたはずです。
私のホテルはトラップという町で、ランブイエまでは電車で20分ほど。迷うのも嫌なので、私は電車を使う予定です。たしかそのまま自転車も乗せられましたし。
こうした際の電車の検索のために、一応乗り換え案内アプリを入れていきます。
万が一、リタイヤとなった際にもパリ近くまで戻るのに役立つでしょう。
Navitime transit
海外路線図/乗換案内 – NAVITIME Transit
NT TRAVEL Co., Ltd.無料posted withアプリーチ
さまざまな国の路線に対応した乗り換え案内ソフト。エリアを設定し、予めデータをダウンロードしておけば、オフラインで使用も可能です。
【追記】
どうやら、このソフトはパリ周辺の路線しか検索出来ないようです。パリ以外の場所で路線検索を行う場合は、GoogleMap、または下記のTrainLineを使用してください。
宿のあるトラップからランブイエまでを検索した様子。運賃は表示されません。
TrainLine
Trainline: Train & Bus Tickets
thetrainline無料posted withアプリーチ
イギリス発のアプリです。こちらは電車のチケットを安く買うためのアプリで、運賃も表示されます。
ただ、フランスの場合は国鉄のみの対応となっているようです。パリから離れた場所で使う場合は、このアプリか、GoogleMapを使うことをオススメします。
まとめ
PBP完走に役立ちそうなアプリを紹介しました。
現地でダウンロードすると速度が出ないことも考えられるため、あらかじめ日本国内の回線でダウンロードしておくことをオススメします。