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PBP 2023 PCの構造と設備
本記事では、PBPにおけるPC(チェックポイント)内の設備・サービスについて紹介します。
PBPにおけるPC
ブルベにおいてPCと言えば、チェックポイントを意味します。
PCと表記するのは、フランス語でチェックポイントを「Point de Contrôle」と表記するからです。英語だとControlですが、フランス語だと最後にeが付きます。
日本のブルベにおいてはPCは単純に「この場所を通過した証明を取得する場所」であることがほとんど。一方、PBPにおいてPCは数多くの役割を持っています。
PCの役割の違い
日本のブルベとPBPのPCの役割の違いを説明します。
日本の場合
日本のブルベでは、一般的にコンビニがPCに指定されます。
通過証明はレシート。レシートに記載された時刻をPC通過時刻とみなします。
しかし、こうした形式は日本独特のものです。
24時間営業の商店がこれほど多い国は珍しく、外国では写真撮影によるチェックや、有人チェックなどの方式が取られることが多いようです。
PBPの場合
PBPでは、夏休み中の学校がPCに指定されます。
通過証明は、スタッフの方による有人チェック。ブルベカードに時刻を記入してもらう方式です。
広い敷地内には様々な設備があります。仮眠所・レストラン・トイレ・シャワーなどなど。およそ、「走る」以外に必要な全ての施設がPC内にあると言っても良いでしょう。
PBPはフランスの田舎道を走ります。時折、街中を通ることはありますが、24時間営業のコンビニは一件もありません。通過する街にホテルはありますが、かなり数が限られます。
また、フランス国内では夜になると基本的に全ての店が閉まります。PBP期間中は応援の意味で夜でも営業している店や、沿道の人が開設する私設エイドもありますが、あくまで例外です。
このため、主催者がPC内に必要な施設を揃えていてくれているのです。PBPの参加費はそれなりにしますが、こうした施設の提供を考えると安いですね。
PCに指定される場所
前述の通り、PBPのPCは学校であることが多いです。主に中学校・高校が多いように思えます。
学校以外の場合は、公民館やスポーツ競技場などの施設が指定されるようです。
学校がPCに指定される理由を聞いたわけではありませんが、推測される理由は以下です。
- PBP開催期間は夏休み
→使われていないので、借りやすい。- 十分な面積
→PBP参加者とボランティアスタッフが常時1000人以上は滞在できるだけの広さがある。- 十分な設備
→トイレや水回りなど、設備が揃っている。また、部活動で使用する体育館や寮(=仮眠所)、シャワー室もある。
PCとWP
PBPでは、通常の「PC」の他に「WP」と呼ばれるものが存在します。
PC(Point de Controle)
PCは、通過証明が必要です。必ず寄らなければなりません。PBPにおいては、補給や休憩の場所としても機能します。
ちなみに、PCの入口にはセンサーが置かれており、自転車に取り付けられたゼッケンに埋め込まれたRFIDタグを読み取って、自動的に時刻が集計されています。
ゼッケン番号がわかっていれば、リアルタイムでPBPの公式サイトから走者の状況を確認可能です。
WP(Welcome Point)
WPは、通過証明の必要がないものの、PCと同等の設備を備えた場所を指します。主催者からのサービスとも言えるでしょう。必ずしも立ち寄る必要はありません。
注意点としては、「往路はWP・復路はPC」という場所も存在することが挙げられます。
また、WPはシークレットPCに指定されることもあります。
「PCじゃないから寄らなくてもいいや」と思ってスルーすると、認定が貰えない事態もありえるわけです。
シークレットPCの場合は、ポイントの入口でスタッフによる誘導がありますので、WPの近くに差し掛かったら身構えておきましょう。
PCの面積
PCの面積は場所によって違いますが、基本的には広いです。日本における、田舎の小中学校クラスの広さがあります(というか、田舎の小中学校そのものなのですが)。
WPはPCよりは施設も少なく、面積も一回り小さめでです。
サンプルとして、「ルデアック」のPCを挙げます。
ルデアックは、往路でも復路でもPCとして指定され、各国のサービス業者がドロップバッグを置く場所でもあります。面積も、全PCの中で最大クラスです。
ルデアックのPC面積をGoogleMapの計測機能で測ったところ、なんと48,000㎡でした。
これは、日本的表現をすれば「東京ドーム1個分(46,755㎡)」の面積と同等です。
東京ドームだと想像しにくい方には、一辺220mの正方形を想像していただくと良いと思います。かなりの広さです。
これだけ広いと、PC内で歩く距離も相当なものになります。クリートカバーを用意するか、MTB用の歩きやすいシューズで走ることをオススメします。
レアな例ではありますが、PC内を歩き回るためにサンダルをサドルバッグに括り付けている人もいました。走行中は足も浮腫むので、「PC内ではサンダルに履き替える」というのも足には良さそうです。
こういった折りたたみ用の軽量シューズ(リンク先は両足で80g)をサドルバッグに忍ばせておくのも良いかもしれませんね。
PCの滞在時間
日本のコンビニならば、その気になれば3分もあればレシートを貰って離脱することが出来ます。トイレに寄っても10分以内には離脱可能でしょう。
しかし、PBPの場合はそんな短時間でPCを離脱することは出来ません。
前述のように「PCが広い」ことと、「PC内でやるべきことが多い」ことが理由です。
どんなに効率よく行動しても20-30分は時間を取られることを覚悟してください。フランスは日本のように信号が多くはないのですが、その分PCでは時間が取られます。
逆に、PC内を効率的に動くことができれば、時短に繋がるとも言えます。
PC内での動きは大体、以下のような流れになります。
- 指定の駐輪スペースに自転車を置く&施錠
- Controleでブルべカードにチェックを貰う
- バー/レストランで食事をする
- トイレを済ます
- シャワーを済ます
- 仮眠所で寝る
- バー/売店で補給食を買う
- 給水所/バーで飲み物をボトルに入れる
- 自転車を駐輪スペースから取り出す
①②と⑨は必須の工程です。その他は「必要があればやる」工程ですね。
やることも多いですが、行列が出来ている可能性も高いです。あと、当然のように割り込んでくる国の人もいます。
日本のホテルなら出来る「充電」は難しいと考えてください。PCによっては充電コーナーが設置されている場合もありますが、大抵は埋まってます。電源は「持って走る」か、「ドロップバッグに入れる」ことになるでしょう。
あまり電子機器に頼りすぎると、電源の運用が難しくなることに注意してください。
PC内の設備
PC内にある設備を列挙します。
設備 | 案内表記(フランス語) |
コントロール | Controle |
レストラン | Restaurant Restauration |
カフェ/バー | Bar Buvette |
売店 | Ravitaillement |
仮眠所 | Dormir Dortoir Couchage |
給水所 | Eau Potable Point d’eau |
トイレ | WC Toilettes |
シャワー室 | Douche |
メンテナンスサービス | Velociste |
救護室 | Médicale Soins |
充電ブース | 表記不明 |
WPには、上記のうちControle以外があると考えてください。また、全ての設備がPC/WP内に存在するわけではありません。
以降は、各設備の詳細内容を述べていきます。
設備ではありませんが、PCの入口には「Entree」、出口には「Sortie」という案内が出ているはずです。
PC内の設備紹介
ここからはPC/WP内に存在する施設の詳細内容を紹介していきます。
駐輪場 (表記: PARC A VELO)
PCの入り口にある自転車を止める場所です。
駐輪場の様子もPCによってまちまちで、サドルを引っ掛けるタイプの所もあれば、柵だけが設置されていて立てかけるタイプの所もあります。
大事なのは、「自分が駐輪した場所を覚えておく」ということです。似たような自転車が何千台と並ぶわけなので、探すのも一苦労です。そのせいで15分くらいタイムロスしたこともあります。
大抵の駐輪場には「A」「B」「C」のようにブロックを書いたボードが貼ってあってそれを覚えておけばよいのですが、ない場所もあったと思います。
対策の案を以下に挙げておきます。
写真を撮っておく
駐輪した際に、周囲の様子を含めて写真に撮っておくことをルーチン化する方法です。
自転車が見つからない場合に、写真を見返して場所を確認すれば見つけやすくなるでしょう。
写真にGPS位置情報を付与しておけば、地図上でも確認が可能になります。
スマートタグを付けておく
スマホからの操作で音が鳴らせるタイプのスマートタグを自転車に付けておけば、音を鳴らして場所を特定することが出来ます。
私は今回、このChipolo oneというスマートタグを導入しました。
サドルの裏に強力な両面テープで貼り付けています。
コントロール (表記: Controle)
ブルべカードに通過証明を貰う場所です。必ず立ち寄る必要があります。
日本のブルベにおけるゴール受付のような雰囲気の場所で、ブルべカードにスタッフのサインを貰います。
受け付けてくれるのは、本場のフランス紳士・フランス淑女です。序盤のPCは混んでいて行列になることもありますが、後半に行くほど空きます。
ブルべカードを出す時には「Bonjour」、サインを貰ったら「Merci」を忘れずに。
レストラン (表記: Restaurant/Restauration)
PC内には大きく2種類の食事スペースがあります。レストランとバーです。
本格的な食事を食べられるのがレストランです。
カフェテリア方式が採用されていることが多いです。
ガラスケースや机に並んだ皿の中から好きなものを取ったり、カウンター越しに料理をよそってもらい、最後に会計。
大学の学食を想像して頂ければ分かりやすいと思います。会計は現金(ユーロ)で行っていましたが、クレジットカードも使えます。
タイミングが悪いと大行列に並ぶことになる場合もあります。
レストランの利用は時間に余裕がある時にしましょう。
主に提供されるのは以下のような料理です。
- 主食(パン・パスタ)
- サラダ
- フルーツ
- 肉類
- ヨーグルト
- ケーキ
- 飲み物
PBP名物としてよく名前が挙がる「伸びたパスタ」は、ここで提供されるものです。
PCで提供される食事は薄味に感じましたが、これは「日本の食事は塩分が濃い目であること」に加えて、運動によって塩分が失われているのもあってそう感じるのでしょう。
ミネラル補給も兼ねて、小さい塩を忍ばせておいてパスタに掛けるというテクニックもあります。
最終PCであるドルーの食堂は食べ物が美味しかった記憶があります。牛肉の煮物が非常に美味しかったですね。
フランスでは油断すると炭水化物一辺倒になってしまうので、たまにはレストランで肉を含んだ料理を食べたほうが良いです。肉は精神安定に効くらしいです。
PCによっては、本イベントの名前に由来する「パリブレスト」を売っていることもあります。
注意点としては、深夜はメニューが減ります。とあるPCではパスタのみでした。ただ、深夜でも早朝でも開いているだけでありがたいですね。
そして深夜のレストランやバーは、仮眠所からあふれた人たちが机に突っ伏したり、床で寝ています。さながら野戦病院。
カフェ / バー (表記: Bar/Buvette)
飲み物や軽食を買うこと出来るのがバーです。
レストランに比べると、簡易。カウンターのみで座る場所が無い場合もあります。会計は、現金とクレジットカードに対応。
提供されるのは以下のものです。
- サンドイッチ(発音はサンドウィッシュ)
- パン(菓子パンもあった)
- 飲み物
ここでいうサンドイッチは、ガレットという硬いパンに切れ込みを入れて、そこにハムやチーズを挟んだものです。
いわゆるフランスパンの歯ごたえで、かなり硬いです。食べるのにも顎の力が必要です。噛むことで目は覚めますが、食べるのに結構疲れます。
なお、バーで売っている飲み物には酒も含まれます。
フランスでも血中アルコール濃度が一定以上を超えたら自転車を運転してはいけないのは日本と一緒なのですが、日本よりも基準値が上&欧米人はアルコールの分解が早いので、ツールドフランスのラストステージで選手たちが酒を飲みながら走る……みたいなことが起こり得ます。
近年はフランスでも飲酒運転に対する取り締まりが厳しくなってきているので、今回もバーで酒が提供されるかは不明です。
売店 (表記: Ravitaillement)
補給食やパーツが購入できる場所です。
確か、こちらもクレジットカードが使えたはず。
以下のようなものが売っています。
- 自転車用補給食(エナジーバーやジェルなど)
- タイヤ&チューブ
- 自転車アパレル(グローブなど)
- その他自転車パーツ(ライトなど)
取り扱っているものはPCごとにまちまちですが、大体上記のものは売っていたと思います。
2019年のPBPではライトがほぼ全滅となり、終盤のPCの売店でライトを購入しました。メーカー名すら入ってない謎ライトです。
また、PBPの夜~早朝は想像以上に冷えます。グローブやウェアの選択を間違ったと感じたら、売店で何か探してみると良いでしょう。
ウェアやパーツは日本で買うより割高なプライスタグが付いていた記憶があります。そこは背に腹は代えられないということで。
仮眠所 (表記: Dormir / Dortoir / Couchage)
仮眠できる場所です。
前述の通りPCは学校を使うことが多く、学校の中の体育館が仮眠所に割り当てられることが多いです。
最終PCであるドルーはスポーツ競技場でしたが、バスケットボール用の体育館が仮眠所でした。フランスでは柔道も盛んなので、柔道場が仮眠所になることもあります。
利用法は以下です。
- 受付で、料金を支払う。通常4-5ユーロ、現金払い。
- 受付で、起床時間を指定する。紙で出来た時計が置かれており、それで指定するのでフランス語を話せなくても平気。
- 指定されたスペース(大抵はコット or マット)で寝る。
- 起床時間になると、係の人が起こしてくれる。
基本的には体育館に体操用マットが敷かれているだけです。
場所によっては、ベッド用のマットが敷かれていて、枕がある場合もあります。
指定した時間に起こしてくれるサービスはありがたいのですが、時間前に起こされたり、時間が過ぎても忘れられたりと、割とトラブルも多いようです。
指定時間に起きる用意は自分で別にしておく必要があるでしょう。アラームはひんしゅくを買うので、バイブレーションやイヤホンでのアラームをセットしておくと良いと思います。
スマートウォッチのアラームで振動で起きるなんて手段もありえますね。
また、仮眠所にはエアコンが有る所と無い所があります。エアコンの無い仮眠所は、夜中に強烈に冷えます。
ブランケットを借りられる場合もありますが、手持ちの衣類は全て着込んで寝たほうが良いでしょう。私は一回、輪行袋まで引っ張り出す羽目になりました。
こういった簡易寝袋(150g)を使うと、エアコンのない仮眠所でも冷えにくいはずです。
各PCごとの仮眠所情報をまとめた記事です。次回も同じようになるかは不明ですが、目安にはなるでしょう。
給水所 (表記: Eau Potable/ Point d’eau)
水を汲める場所です。ここは無料だったと思います。
PCによって、蛇口だったり、ウォーターサーバーだったりします。指定給水所以外の水は飲めるか分からないので避けたほうが無難です。
普通の水道が給水所に指定されていることもあるようですが、こういった場所で入れた水で体調を崩したという話も聞きます。心配ならばペットボトルの水だけを使うほうが安全ではありましょう。
なお、給水所で手に入る水は、基本的に硬水です。
私も硬水に対する耐性は低かったようで、胃の調子が悪くなりました。
PC間の何もない場所で急に腹痛になり、尊厳の境目をさまよったほどです(結局ホテルを見つけてトイレを借りた)。後半は缶ジュースばかり飲んでいた記憶があります。
給水所以外で水を入手する場合、Volvic(ボルビック)をオススメします。ヨーロッパでは珍しい軟水です。かつては日本でもよく見かけましたが、2020年に日本を撤退してしまいました。
同じく日本で良く見る「Evian」「Vittel」は硬水です。日本にいるうちから飲んでおいて、体を慣らしておくのもアリかもしれません。
トイレ (表記: WC / Toilettes)
トイレです。もっとも文化の違いを感じる場所かもしれません。料金は無料です。
まず前提としてお伝えしたいのは、日本人のトイレへのこだわりは世界最強であるということです。日本以上にトイレに熱心な国はありません。
逆に言えば、海外ではトイレへのハードルを相当下げる必要があります。
仮設トイレ(屋外)
建物の外には仮設トイレがあります。
写真右側に並んでいるのは、個室の仮設トイレ。中の便器も日本とは違う形をしています。
写真左側にあるのは、男性用の小便器です。3人同時に使用可能。気まずいので私は一回も使わなかったですが……。
屋内のトイレ
建物の中にもトイレはあります。仮設トイレとは違い、いわゆる洋式便器です。
ただ、便座が壊れていたり、盗まれていることもあります。トイレットペーパーが無いことすらあります。携帯用のウェットティッシュは常に持っておくと良いでしょう。
あと、日本のトイレほど綺麗に使われてはいません。これはPBP参加者による影響も大きそうですが。
度肝を抜かれたのがこちらの便器。便座がありません。
これは洋式に座る姿勢で中腰で使うのが正しいやり方だとフランス人通訳の方に聞きました。難解すぎる……。
シャワー室 (表記: Douche)
シャワーを浴びられます。料金は3ユーロ。
ルデアックでは、学校のプールのシャワールームと思われる場所を使いました。2015年はお湯が出ずに水だけでしたが、2019年はお湯が出ていました。
2015年は紙タオル(キッチンペーパーみたいなもの)の提供でしたが、2019年はミニタオルが貰えたりしました。
ただ、どこのPCのシャワー室でもタオルがあるわけでは無さそうなので、シャワー室を利用する時はタオルを持っていく必要があるかもしれません。
石鹸やボディスポンジも無いので、必要ならば持参する必要があります。私はこちらの全身シャンプーを小さい容器に詰め替えて持参しました。
スポンジはこういったホテルのアメニティ用のものをドロップバッグに入れていました。
PBP中は衛生状態があまり良くないので、道中に1回はシャワーを浴びておいた方が良いと思います。
特に股ズレを起こしやすい人はシャワー室+石鹸+スポンジは必須。シャモアクリームだけでは4日間を乗り切るのは難しいです。
メンテナンスサービス (表記: Velociste)
メカトラブルに対応してくれるサービスです。私は一度もお世話にならなかったので詳細不明。
料金は掛かる場合と掛からない場合があるようです。
変速調整や、ホイールの調整など、困った時の駆け込み寺です。空気入れも多分ここで借りられます。
知人はホイールトラブルでメンテサービスを利用していましたが、スポーク交換に振れ取りまでやってもらって工賃は無料。
ただ、技術力は担当者ごとに差が激しいようで、知人の問題が解決したのは2つ目のメンテナンスサービスだったようです。
余談ですが、ストレートプルスポークは常備されている可能性が低いようです。
Jベンドの一般的な手組用スポークはどのPCにもあるようですね。万が一のホイールトラブルに備えるなら手組ホイールを選ぶのもまた作戦の一つです。
油圧ディスクのトラブルにはどれだけ対応されるのかは……未知数ですね。
救護室 (表記: Médicale / Soins)
身体トラブルに対応してくれるサービスです。私は一度もお世話にならなかったので詳細不明。
簡単な傷の治療や、テーピング、薬を出してくれるようです。料金は不明(PBPのブルベカードを見せれば治療費は無料だったとの証言あり)。
お世話にならないに限りますが、何か体に不調があれば頼りましょう。
充電ブース (表記不明)
ごくたまに、2019年のPBPでは充電用のブースが設置されているPCもありました。
設置場所はまちまちで、コントロールの部屋の中にあったり、レストランの片隅にあったり。
コンセントが解放されているわけではなく、USB-Aのケーブルが差し込める電源アダプタや、ケーブルがたくさん伸びている所もあったと記憶しています。
写真を撮っていなかったので、どなたか持っている方がいればお分け頂けると助かります。
まとめ
PBPのPC(&WP)の構造・設備についての解説でした。
PBPはいわずもがな時間との闘いです。無駄な時間は少しでも減らし、走行と休息に充てる必要があります。
PC内で迷っている時間は損なので、出来ればPCの中でやることは到着前に決めておいた方が良いでしょう。
とはいえ、現場に行かないと中々雰囲気は掴めないものです。最初のWP(モルターニュ・オ・ペルシュ)で、PC内にどんなものがあるか、探検しておくと良いと思います。
当サイトでは、前回&前々回のデータを元に、PBPのPC&WPの見取り図を作成しています。
今回もPC内の配置が同じになるとは限りませんが、割りとこれまでの数回を見ると大体同じ配置になることが多いようです。
なお、2023年のPBPはタンテニアックが施設移転し、復路には新しいWPであるグアレックが追加となっています。
著者情報
年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。