PBP 2023 パスポートの携帯方法

この記事は約 5分で読めます。

PBP中のパスポートの取り扱いについての話です。

目次

海外でのパスポートの扱い

海外でのパスポートの扱いについて説明します。

常に身に着けるべきもの

海外においては、パスポートを原則「常に携帯するもの」とされています。外務省のサイトにもそのような記載があります。

パスポートは世界で通用する身分証明書であり、国外にいる間の日本人としての証明書として、常時携帯している必要があります。

私は海外旅行中は常にパスポートを身に着けています。PBP走行中も同様です。

何かの理由で身分確認を求められた時、誰であるかを証明するためのものとして必要であることが理由になります。

身分確認の求められるシーン

例えば、以下のようなシーンで身分確認を求められる可能性があります。

  • 警察の職務質問を受ける
  • 事故に遭い、本人の意識がない場合

レアケースではありますが、備えておく必要があるでしょう。

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なお、今回の大会では、前日に行う事前受付でもパスポートの提示が求められますのでお忘れなく。

旅慣れた方の中には、「コピーさえあればOK」という人もいます。職務質問の場合、語学が堪能ならば説明することも可能でしょう。説明に自信がなければ常時携帯したほうが私は良いと思います。

ということで、この記事では「走行中も常に携帯する」ことを推奨します。

パスポートの携帯方法

私のパスポート携帯方法について説明します。

ブルベカードケースに入れる

人によって違うとは思いますが、私は事前受付時にもらえるブルベカードケースに入れていました。

公式ブルベカードケース

こんな感じのストラップ付きビニールケースが受付で貰えます。

今回のルールを見ても、参加費に「official document pouch」が含まれると書かれています。今回も似たようなものが配布されるはずです。

実測重量は、ストラップ無しで16g、ストラップ込で28gです。

入れ方

ブルベカードと、パスポート、そしてクレジットカードもこのケースに入れて持ち運んでいました。

PBPのブルベカードは冊子形式で、日本のブルベカードよりも一回り大きいサイズとなっています。

日本のブルベカードであれば防水スマホケースにも入ることが多いですが、PBPのブルベカードはちょっと入りません。

ケースに実際に入れてみるとこんな感じです。完全防水ではありませんが、ある程度の防水性はあると思います。

ここで、ケースと中に入れるもののサイズの実測値を紹介しておきます。

分類 サイズ
公式ブルベカードケース 140mm * 180mm
PBPブルベカード 107mm * 150mm
パスポート 88mm * 125mm

装着方法

ブルベカードケースにブルベカードとパスポートを入れると、結構な重さになります。お金など、他のものも入れ始めると更に重量はかさみます。

これだけの重さを首から下げて1200kmを走ると、首や肩に痛みが出る可能性は高いと思われます。

PBPの距離ではあまり聞かない話ですが、更に距離の長いRAAM(アメリカ大陸横断レース)では、首が上がらなくなる「シャーマーズネック」という症状に悩まされる人が多くなるそうです。原因は特定されていませんが、首への負担は減らすに越したことはないでしょう。

2015年のPBPで、私は序盤の200km地点で首への負担を感じ、以後はたすき掛けにすることにしました。

PBP公式が提供するブルベカードホルダーはストラップが長かったので、たすき掛けにすることも出来たのです。一緒に小銭なども入れていましたが、特に首に痛みが出ることもなく完走することが出来ました。

サドルバッグやフロントバッグにパスポートを入れるのも手ですが、その場合はPCでもかならず持って歩くことをオススメします。

その他のケース

公式のブルベカードケースの他にもいくつか選択肢はあります。

ランドヌ東京「ブルベカードケース」

ブルベ団体「ランドヌ東京」がスタート地点で頒布しているブルベカードケースは、PBPのブルベカードサイズにも対応しています。

写真左がPBP公式、右がランドヌ東京のケースです。こちらは完全防水です。

実測重量は、ストラップ無しで25g、ストラップ込で35gです。

zenith products「DCF ブルベカードケース」

PBPを含めた海外ブルベに精力的に参加されているkuroさん(@kuro_sirius)が個人で作っているブルベカードケースです。

DCFという、軽量で強力な生地を使っているのが特徴。こちらも完全防水です。

前回のPBPはこちらのケースで参加しました。今回も引き続きこちらを使う可能性が高いです。

実測重量は、ストラップ無しで8g、ストラップ込で20gです。

その他のケース

Amazonで検索すれば様々なメーカーのパスポートケースが見つかりますが、パスポート以上のサイズを入れることを想定しているサイズのものは少ないです。そして、PBPのブルベカードはパスポートより一回り大きいわけですね。

ブルベカードとパスポートを別々の場所に入れるという手もありますが、それはそれで運用が難しくなります。どちらも走行中に肌見離さず持つべきものなので、一箇所にまとめておきたいものです。

一応、こちらのパスポートケースはPBPのブルベカードも格納できそう。防水性能は不明ですが。公称重量は65g。

あとは、タブレット用の防水ケースも適合すると思います。

まとめ

PBP中のパスポート携帯方法について述べました。

走行中のみならず、前後の観光の際にもパスポートは肌身離さず携帯したほうが良いでしょう。いつ必要になるか分かりませんし。

ただ、パリはスリが多いのも事実なので、そういった人から狙われにくい場所を考えて身につけることをオススメします。

重ねて書きますが、受付時にもらえるブルベカードホルダーを使う場合、防水対策と、「たすき掛けにする」ことを忘れないでください。

シャーマーズネックを防止するため、首への負担は可能な限り減らすようにしましょう。

著者情報

年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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