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PBP 2023 掛かった費用一覧
2023年のPBPで掛かった費用の一覧と説明です。
まえがき
2023年のPBPで掛かった費用とその内訳を紹介します。
なお、大会当時のユーロ円レートは、1ユーロ=158円程度です。2019年は1ユーロ=135円であったことを考えるとかなり苦しいレートでした。
費用一覧
費用一覧表を以下に示します。
- 費用一覧(+ボタンで展開)
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大分類 小分類 金額[円] 備考 航空券 ANA(往復) 298620 国内の航空会社、直行便 タクシー プライベートタクシー 25280 フランスの空港~ホテルまで、自転車積込・往復代金 ホテル スタート前泊① 9151 空港近くのホテル、1泊2日 スタート前泊② 33808 スタート/ゴール地点近くのホテル、4泊5日 大会中 6961 復路ルデアック ゴール後泊 8623 スタート/ゴール地点近くのホテル、1泊2日 現金 現地諸費用 56880 電車代、PCでのサービス利用料など クレカ 現地諸費用 31078 買い出し、外食代など エントリー PBPプレレジ費 7050 プレレジ費用(50€) PBP本レジ費 31350 本レジ費用(140€)+記念ジャージ等(69€) ドロップバッグ グッディースポーツ 8000 日本のドロップバッグサービスへの利用代金 保険 海外旅行保険 4330 T@biho 海外旅行保険 通信 現地SIMカード(物理) 3797 Amazonで購入したヨーロッパ用SIM 現地SIMカード(eSIM) 1584 予備用のeSIM 飛行機内WiFi 3274 往路のみ使用 合計 529786
以下の項目は費用に含めていません。
- PBPへの出場権利獲得のために参加したBRMの費用
- PBPのために導入した機材や装備の費用
各費用項目の説明
各費用項目について補足説明です。
2023年は全て個人手配でした。パックツアーを使う場合は、「航空券」「タクシー」「ホテル」はツアー料金に含まれます。
航空券
PBP関連費用で一番高額なのが航空券です。
私は神奈川在住なので、羽田 or 成田から、フランスのシャルル・ド・ゴール空港までの往復航空券を買う必要があります。
2019年は海外航空会社の乗継便で酷い目に遭った経験から、2023年はANAの直行便を抑えました。
約30万円と高額でしたが、これは直行便であることに加えて、世界的な物価高と燃油サーチャージの影響が大きかったと思います。
前回が往復で115000円だったので、航空券だけで19万円近く多い支出となりましたが、飛行機に関することは全くストレスがなかったので良かったです。ストレスはPBPにも悪影響なので。
タクシー
スタート前/ゴール後には、拠点となるホテルを抑える必要があります。
空港からホテルまでは電車を使えば安く移動できますが、重くて大きな輪行箱を運ぶのはかなり体力を使います。
PBP前に余計な疲れは残したくないこともあって、2019年に引き続きプライベートタクシーを手配しました。
私と妻、そして二人分の輪行箱を積んで、空港からサンカンタンまで60kmの距離を運んでもらいます。
費用は往復で320ユーロ(当時のレートで50000円程度)でした。妻と割り勘になるので、一人25000円ほどでした。
ホテル
PBPは概ね10日間程度、フランスに滞在することになります。うち4日は走行しているので、ホテルに泊まるのは6泊程度になるでしょうか。
私は、前泊(4泊5日)と後泊(1泊2日)で同じホテルを予約したのみで、走行中は部屋を抑えていません。ホテルとの交渉次第で、前泊と後泊さえすれば走行中の荷物預かりをしてくれる場合もあるのです。私が宿泊したホテルは、輪行箱や走行に必要のない荷物を無料で預かってくれました。
今回は、大会期間中に1泊(復路のルデアック)だけホテルを予約し、PCの仮眠所では中々得られない上質な睡眠を得ました。
スタート前泊①
フランスに夕方到着する便だったため、1泊目は空港直結のホテルに泊まりました。
スタート前泊②
フランス2日目は、シャルル・ド・ゴール空港からサンカンタンのホテルまでプライベートタクシーで移動。
2日目は移動日、3日目は観光、4日目はスタート前日受付、5日目にスタートと言った日程感です。これだと3泊4日で足りそうですが、実はもう1泊分必要です。
PBPのスタート時間は夕方(17:30~)です。そしてホテルのチェックアウトは通常12:00。スタート前に少しでも仮眠を取りたければ、1泊余計に抑える必要があることに注意して下さい。
ホテルと交渉してレイトチェックアウトにすることが出来れば、少し安く済ますことも出来るでしょう。
今回お世話になったのは「カンパニール サンカンタン・アン・イブリーヌ」。
ツインルームで1泊16000円ほどと少しお高いですが、冷暖房完備(フランスのホテルでは珍しい)で、スーパーも近く、浴槽まで備えた素晴らしいホテルでした。
今回は例年にはない猛暑に襲われ、冷房にはかなりお世話になりました。
大会中
PBP参加3回目にして、道中にホテルを予約する実績を解除しました。
復路のルデアック(780km地点)のダブルルームを抑えました。
滞在時間は4時間ほどでしたが、かなり上質な睡眠が取れて回復度は高かったです。
ゴール後泊
PBPのゴール時間は、90時間部門のボリュームゾーンの場合で7時~14時くらいになると思います。
(例1)18時スタートで87時間で完走した場合: 9時ゴール
(例2)19時スタートで89時間で完走した場合: 12時ゴール
2023年の私の場合、88時間でゴール。ゴール時刻は11時頃でした。
そこから1時間ほどゴールでグダグダして、その後に電車でサンカンタンのホテルに戻って一泊しました。
翌日夜の飛行機で帰国するという、ちょっと忙しいスケジュールでした。
ドロップバッグ
ブルベではPCにおける外部サポートが認められており、その一環として「ドロップバッグ」というものがあります。
必要な荷物(ライトのバッテリーやウェアなど)を、所定のPCまで運んで管理してくれるサービスです。
日本ではグッディースポーツという会社がサービスを提供しています。ツアー参加者向けのサービスですが、ツアーに参加していなくてもサービスのみを利用することが可能です。
現地諸費用
現地で必要な諸費用として、現金(ユーロ)とクレジットカードで87000円ほど使いました。
現金
今回は380ユーロの現金を日本で両替をした状態でフランスに行きました。
フランスは大抵の場所でクレジットカードが使えますが、コインランドリーなどで未だに現金が必要な場合があります(写真のコインランドリーは使えましたが、使えないコインランドリーもあるので一応)。
2023年大会はPCの仮眠所やレストランの支払いでもクレジットカードを使える所が増えていましたが、まだ現金のみの場所もありました。そういった所で現金が必要となりました。
380ユーロを持っていきましたが、残ったのは20ユーロほど。
クレジットカード
スーパーや一般のレストランでの支払いは大抵クレジットカードでした。
特にタッチ決済はかなり便利ですね。一瞬で決済が完了するので、時短にも効果あり。帰ってきてから国内で使う機会も増えています。
フランス滞在中に30000円ほど使用しました。
エントリー
PBPのエントリー費用は190ユーロ(プレレジ: 50ユーロ、本レジ: 140ユーロ)でした。
その他、記念ジャージやウェルカムミールの費用で69ユーロほど支払っています。
通信
SIMフリーのスマホを用意し、現地用のSIMカードを日本で購入しました。
その辺りの内容はこちらに詳しく書いています。
また、フランスへ向かう飛行機の中では暇に耐えかねて機内WiFiを使いました。復路は疲れて寝ていたので使わず。
保険
海外旅行で事故などにあった場合には超高額な費用が掛かります。それに備えて、10日間の旅行保険に入りました。
2019年大会とほぼ同じ保証内容で、同じくらいの金額でした。
合計
529786円でした。
これはあくまで直接的にかかった費用の合計であり、PBPに向けて買い揃えた自転車のパーツ費用や、参加に必要なブルベ認定を得るための費用は含んでいません。
まとめ
PBP 2023にかかった費用まとめでした。
記事を書く前は「60万円は超えたかな」と思っていましたが、一応50万円台には収まっていました。
安くはない費用が掛かりましたが、金額以上の良い体験ができたと思います。
前回は28万円で済ませましたが、これはかなりケチった結果です。2019年段階でも、直行便を使って良いホテルを選んでいたら40万円くらいは掛かっていたはず。
となると、世界の物価上昇と円の価値下落の影響で費用が1.3倍ほどになったということでしょうか。
2027年はもう少し世界情勢が落ち着いていると良いのですが……果たして。
著者情報
年齢: 39歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。