【調査】ポンプヘッドの使用ブランド比率

  • 2024年1月22日
  • 2024年1月22日
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先日、フロアポンプのポンプヘッドについて行ったアンケートの結果が興味深かったので記事化しておきます。

アンケートを行った経緯

まずはアンケートを行おうと思った経緯について。

チューブがポンプヘッドに入らない

ちょっと前の話ですが、「TPUチューブを買ったらバルブ(樹脂製)が太すぎて空気が入れられない」という出来事に遭遇しました。

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こちらのTNIのTPUチューブです。

普通のブチルチューブのバルブは金属製で太さは大きく違うことはありません。しかしTPUチューブは樹脂バルブであることが多く(金属とTPUの接着が技術的に難しいらしい)、この樹脂バルブは金属バルブより太いことが多いのです。

私が使っているのは、HIRAMEのポンプヘッド。

バルブを差し込む穴が空いているわけですが、TNIのTPUチューブのバルブは太すぎて穴に入りませんでした。これでは空気を入れることが出来ません。

結局、家にあるもう一本のポンプ(Panaracerのワンタッチポンプ)を引っ張り出してきて何とか空気を入れました。

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ちなみに、その後購入したCYDYというブランドのTPUチューブもTNIと同様にバルブ(樹脂製)が太く、HIRAMEで空気を入れることは出来ませんでした。

このことをTwitterに書いたところ、CYDYからは連絡を頂きました。「バルブを現状より細くするように検討をする」とのこと。改良が楽しみです。

HIRAMEはどれくらい使われているのか?

個人的には、HIRAMEで空気を入れられないチューブは使い道に乏しいと感じました。

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しかし、HIRAMEはあくまで数あるポンプヘッドの中の一つ。使っている人の割合が少なければ、そんなに気にすることではないのかもしれません。現に、Panaracerのポンプでは空気を入れることは出来ましたし。

そこで気になったのが、「HIRAMEのポンプヘッドをメインで使っている人はどれくらいいるのか」ということ。

プロショップでは割と高確率でポンプヘッドがHIRAMEですが、一般ユーザーが果たしてどうなのか興味が湧いてきました。

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ちなみに、HIRAMEから出ているのは「ポンプヘッド」部分のみ。フロアポンプのホースの先端に付いている口金部分のみが販売されていて、フロアポンプに元々付いているポンプヘッドを外して使うものです。

私は、TOPEAKの「ジョーブロー」というフロアポンプのヘッド部分のみを外し、HIRAMEの横型ポンプヘッドを取り付けて使用しています。

アンケートを実施

2024年1月に、ポンプヘッドに関するアンケートを実施しました。

質問内容

設問は「フロアポンプのヘッド(口金)、メインで使っているのはどこのものですか?」でした。

Twitterのアンケート機能を使ってアンケートを実施しました。

回答1: HIRAME
回答2: TOPEAK
回答3: Panaracer
回答4: その他

選択肢は4つあり、その中から1つを選んで回答してもらう方式です。

対象ユーザーは特に限定していませんが、私のフォロワーの方が多いはずなので、「スポーツ自転車に乗っており、ロングライドをする」人が多数派だと思われます。

今回はHIRAMEユーザーの割合を知りたかったのですが、その他に利用者の多いブランドはどこかと考えて「TOPEAK」「Panaracer」を挙げました。

結果

1026人の方から投票を頂きました。

なんと、HIRAMEユーザーの割合は37.5%

4割近くの人が使っていることになります。多くても10%程度ではないかと予想していたので、ここまでのシェアを持っているとは思いませんでした。

次に多かったのは「その他」で25.8%です。HIRAME・TOPEAK・Panaracer以外にもブランドは沢山あるはずですが、それを合計しても25%というのも意外な結果でした。

Panaracerは23.2%、TOPEAKは13.5%と、いずれもかなりの割合を占めています。私が感覚で予想した「ポンプヘッドのシェアTOP3」は妥当だったようですね。

考察

今回のアンケートはTwitter上で実施しました。

当然、Twitterアカウントを持っている人しか回答できませんし、アンケートTweetが拡散される先も自転車関連のアカウントを持っている人に限られるでしょう。そういった割りとコアなユーザーの中ではHIRAMEの浸透率は非常に高いと言えるのかもしれません。

ある限られたクラスタからの回答であるとはいえ、この比率を考えると「TPUチューブのバルブがHIRAMEのポンプヘッドに入らない」というのは問題として無視できない気がしますね。

なお、HIRAMEのポンプヘッドの穴径を実測したところ、6.14mmほどでした。JIS規格ではバルブの直径の上限を6.03mmまでとしているため、妥当な値だと思います。

一般的な金属バルブの径は5.95mm前後のものが多いです。

一方、TPUチューブに使われる樹脂バルブは太さがまちまちで、太いものだと6.43mmという個体もありました。これではHIRAMEのポンプヘッドにはどうやっても入りませんし、一部のリムのバルブホールも通りません。TPUチューブを買う時には、バルブの太さにご注意ください。

愛用者の多かったポンプヘッド

アンケートへの反応で、いくつか人気のあるポンプヘッドが挙げられていたので紹介しておきます。

airbone「ZT-A15」
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携帯ポンプで有名なairboneのポンプヘッド「ZT-A15」。こちらもHIRAMEと同じくポンプヘッドのみで販売されています(=自分でヘッドの交換が必要)。

差し込んでネジ込み固定するタイプで、空気を入れた後の取り外しの簡単さに定評があるようです。

KCNC「フレンチコネクター」
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通称、「KCNC版HIRAME」。構造も良く似ています。

R250「ワンタッチポンプヘッド」

ワールドサイクルのプライベートブランド、R250のポンプヘッド。こちらもHIRAMEと同じくポンプヘッドのみで販売。

製品説明に「ZT-A15の改良版」という文字があるので、製造元はairboneかもしれません。

動画を見る限り、使い方はPanaracerのポンプヘッドに良く似ています。

HIRAMEの中の使用比率

HIRAMEのポンプヘッドは2タイプあります。

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通称「縦カム」タイプと……

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ディスクホイールにも使える「横カム」タイプです。

リクエストをもらったので、「縦派」「横派」どっちが多いのかもアンケートを行いました。

どうやら横カムが多数派のようです。

まとめ

ポンプヘッドの使用比率調査の結果でした。

フロアポンプはそのまま付いているヘッドを使う人が大半だと思っていたので、わざわざフロアポンプのポンプヘッドを交換してまで使う人の数がこれだけいるというのはちょっと驚きでした。

スポーツ自転車の場合、空気圧調整のためにフロアポンプを使う機会は多いと思います。

使い勝手の良いポンプヘッドを使うと空気入れも少しは楽しく感じられるようになる……かもしれません(私はHIRAMEのカムを倒してロックする時の感触がとても好きです)。

著者情報

年齢: 39歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)