eTrexでRWGPSのルートデータを使う際の注意点

  • 2020年9月21日
  • 2020年9月21日
  • コラム
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AJ神奈川主催のブルベ「興津400」に参加してきました。今年初の400kmブルベです。

3月中旬から国内ブルベは自粛となり、ようやく9月頭に再開となりました。自粛開始までのブルベはルートラボで作成したルートをeTrex(GPSサイクルコンピュータ)に入れて走っていましたが、3月末でルートラボはサービスを終了。以後はRide with GPS(RWGPS)を使ってルートを作成しています。

今回はRWGPSに移行してからの初400kmブルベだったわけなのですが……ここで見事に罠にハマりました。eTrexシリーズ+RWGPSという組み合わせの方は多いと思うので、情報共有をしておきます。

トラブル内容

ブルベスタート直前、いつものようにeTrex30にルートをロード。そこで、ある違和感を持ちました。

「Distance: 154.8km」……???

今回のブルベは、ほぼ往復コース。ただし、所々往路と復路で違うコースを通る箇所があったので、折返しのチェックポイントでルートを分割。200kmずつ、2ファイルでデータを作成したはずでした。

しかし、画面に表示されたルートデータの距離は154.8km。46km足りません

トラブル原因

今回は、「eTrex30+RWGPSで作ったルートデータ」という組み合わせが原因でした。

eTrex 30の制限

私が使っているのは、既に廃番となっている「eTrex 30」という機種です。eTrexシリーズは乾電池駆動で信頼性が高いことから、ブルベ界隈では使用者が多い機種となっています(最近はEdge530のほうが多そうですが)。

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eTrexシリーズでは、「.gpx」という形式でルートデータを保存・読み込みます。

実は、eTrexシリーズでは、扱えるGPXファイルのポイント数に上限があります。10000ポイントを超えたGPXファイルは、そこから先が問答無用で読み取られなくなります

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現行品である「eTrex 30x」「eTrex 32x」もこの制限は残っています。同じく興津400を走った妻はeTrex 30xを使用していましたが、やはり154kmでルートが切れていました。

RWGPSの特徴

RWGPSで作成されるルートは、距離あたりのポイント数が多めです。ルートラボと比べて、2~3倍のポイント数になることも珍しくありません。

この画面は、「轍(わだち)」というフリーソフトのものです。GPXデータを操作できるので、よく使っています。確かに今回作ったルートは10000ポイントを超過していることが分かりました。

発生理由

「10000ポイントを超えたルートデータを、eTrex30に入れたため、ルートが途中で途切れた」というのが、今回のトラブルの原因です。

13000ポイントのうち3000ポイントがカットされたので、約23%の損失。200kmの23%は46kmなので、計算も合っています。

ちなみに同じ150kmのルートデータでも、伊豆高原300のデータは5000ポイントほどしかありませんでした。道の複雑さでもポイント数は変わってきそうですね。

対策

対策はいくつか考えられます。

対策①: eTrex以外を使う

「1ファイルあたり10000ポイントまで」というのは、eTrexシリーズの制限です。Edgeシリーズの最新機種にはそういった制限は(仕様表には)ありません。

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電池の持ちも良いEdge530はブルベにも向くでしょう。

ただ、ポイント数の多いルートデータはファイル容量も大きくなるので、読み込み時間が増えます。Edgeシリーズでも、ポイント数の多いルートデータは避けるべきです。

対策②: 分割数を増やす

eTrexシリーズの「10000ポイント制限」は、あくまで1ファイルあたりの制限です。ならば、分割数を増やせば、1ファイルあたりのポイント数を減らすことができます。

多くの方がやっているのが、「チェックポイントごとにルートを分割する」という方法。ブルベではチェックポイント(PC)が、大体50-80kmごとに設けられています。RWGPSを使った場合でも、この距離であれば10000ポイントを超えることはありません。

ただ、時々「チェックポイント間距離が200km」みたいなコースもあるので、そういった時にルートが途中でカットされる可能性はあります。

対策③: ポイント数を間引く

1ファイルあたりのポイント数を減らす方法です。

先程紹介したフリーソフト「轍」には、間引き保存機能があります。ルートの形はほぼそのままに、不要なポイントを間引いてくれる機能です。ポイント数が減るとルート距離は若干減りますが、それでも0.1%程度の変化しか見られませんでした。

こちらが間引き後のルートデータをeTrex30に入れてみた図です。ちゃんと「200.4km」と表示されていますね。

こういった間引き機能はRWGPSにもあるのですが、何故か500ポイント固定です。さすがに13000→500ポイントに圧縮したら、ディテールはほぼ消失。カクカクの変なルートになってしまいます。この機能は使わないほうが良いです。

他の間引き手段としては、Garmin純正のソフトウェアである「BaseCamp」を使う方法があります。方法についてはadiasさんの記事が詳しいです。

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まとめ

「eTrexシリーズ+RWGPSでの運用の場合は、ポイント数に注意!」というお話でした。

今回はカットされてしまった部分のルートは、キューシートを見ながら走りました。本来はこちらの方が王道ななのですが。

今回のトラブルが起こるのは、概ね150km以上の距離なので、ブルベ以外では中々遭遇しないはず。ただ、ブルベで未だにeTrexシリーズを使っている人は多いので注意が必要だと思います。

今後、私は「対策③: ポイント数を間引く」の方法を取る予定です。

著者情報

年齢: 36歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。