WH-R8170-C50をEQUALディスクハブで組み替え

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アルテホイール(WH-R8170-C50)の後輪を、汎用のハブで組み替えました。

目次

組み替えの経緯

2022年6月にアルテホイールを購入しました。

購入まで

La routeで試乗記事を書いたことがキッカケで性能(主に横風への強さ)に惚れ込んで即購入。

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ファーストインプレッション記事を見ても分かる通り、当初は何の不満もありませんでした。

異音がし始める

しかし、使い続けて数か月。

ドライブトレインから異音が発生するようになりました。ケイデンスが90を超えると、チェーンから唸るような音が発生するのです。

最初はダイレクトマウントのハンガーが曲がったことを疑い、純正のハンガーに戻しました。しかし変化なし。

次にディレイラーの不具合を疑い、ディレイラーを別のものに交換。それでも変化なし。

チェーンが伸びたのかと思い、チェーンを新品のものに交換。やっぱり変化なし。

もはやフレームが悪いのか……と絶望していましたが、ここでアルテホイールのフリーボディにガタがあることに気づきました

調べてみると、結構同様の症状の方はいる様子。アルテホイール特有のものではなく、シマノの11sフリーボディで起きる症状のようです。

ケイデンスが上がると、このガタが無視できないレベルになって異音が出る……という状態だと思われます。

フリーボディの交換を決意

シマノのフリーボディは分解不可。不具合がある場合には、丸ごと交換する必要があります。

サイクルキューブさんに交換作業をお願いした所、なかなか交換は一筋縄では行かない作業であることが分かりました。

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このフリーボディを外すには「15mmの六角レンチ」が必要です。そして、この極太六角レンチはこの作業以外ではまず使われることがありません。事実上の専用工具です。

「これからも使うかもしれないので」ということでサイクルキューブさんはわざわざこの作業のために工具を調達してくれました。ありがとうございます。

かくしてフリーボディの交換が完了しました。これで異音は収まった……はずだったのですが。

ハブごと変えちゃおう

フリーボディを交換して数か月。また異音がするようになりました

ホイールを外してスプロケを触ると、やっぱりまたガタが出ていました。これ、フリーボディの設計に問題があるんじゃ……?

またフリーボディを新品にするという手もありますが、同じことの繰り返しになりそう。

いっそホイールごと買い換えてしまおうかとも思ったんですが、横風に強いアルテホイールのリムは捨てがたい。横風のストレスが消えたというのは私にとってはかなり大きなことでしたので。

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そんな時、のむラボがアルテホイールを汎用のハブ(TNI)で組み替えている記事を発見しました。

アルテホイールは反フリー側がラジアルパターンなのでリム側に穴振りがあるのでは……と懸念していましたが、汎用のハブで組み替えてもどうやら問題は無さそう。

ハブとスポークを選定

当初はのむラボで実績のあるTNIのハブを使う予定でした。

ただ、いつになっても問屋在庫が復活しないということで、採用を断念。

GROWTAC
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そこで白羽の矢が立ったのが、発売されたばかりのグロータック「EQUALディスクハブ」です。

EQUALブレーキを使ってみて、グロータックの製品品質に信頼がおけることは分かっています。カラーバリエーションに赤があることもあり、ブレーキの色とのコーディネートも出来そう。

手組ハブとしてはなかなか高価ではありましたが、グロータックの信頼性を買ってこちらのハブを使うことにしました。スポークは定番かつ高品質なCX-RAYを選択しました。

組み替え後のホイールインプレッション

組み替え後のホイールについて書いていきます。

ホイール仕様

組み替え後のホイールは以下のような仕様となりました。

  • リム
    SHIMANO「WH-R8170-C50」
  • ハブ
    GROWTAC「EQUAL ディスクハブ RED」
  • スポーク
    SAPIM「CX-RAY」
  • リムテープ
    Panaracer「チューブレステープ」

せっかくなので、取り外したハブとスポークの重量を測定しておきます。

ハブは310gと中々の重量級。フリーボディがスチール製だからかもしれません。

スポークは24本で120g。こちらはなかなか軽いですね。

これらの値から、アルテホイールのC50リムは420-30gと予想されます。50mmハイトとしてはかなり軽い。

重量

リムテープ込みで792gとなりました。

50mmハイトのホイールとしては中々の軽さです。組み替え前は881gだったので、なんとハブを交換したことで89gもの軽量化となりました。

スポークの重量はCX-RAYにしても大して変わらないですし、リムもニップルも同じなので、この重量差はすなわちハブの重量差ということです。

ハブ単体の重量を測る前に組みあがってしまったので正確な重量は分かりませんが、EQUALディスクハブは220g前後の重量であると推測できます。公称重量は223gなので、大体公称通りの個体が手元に来たようです。

ハブの細部

フリーボディはアルミ製で、スチール製のアンチバイトプレートが付いています。もちろんガタはありません

カラーはレッド。穴は24Hで、Jベンドスポーク用です。

メンテナンスが容易なのがこのハブの売りですが、多分お店に任せるので評価は保留します。

取付

ディスクロードに取り付けました。

同社のEQUALブレーキのレッドカラーとは結構色味が違いますね。EQUALディスクハブの方が少しピンクがかった赤というか。アルマイトは同じ色味を再現することが難しいらしいので我慢します。

自転車を持ち上げたら、後輪側が妙に軽く感じました。89gも軽くなると手で持って分かりますね。

実走

早速実走です。

組み替えの原因となった異音ですが、全く発生しなくなりました。やっぱりあのガタが異音の原因だったのです。おのれシマノ。

スポークパターンも変わったので「掛かり」なども変化したはずですが、正直そこの変化は感じ取れませんでした。ただ、悪くなった感じもしていません。

EQUALディスクハブは「普通だけど、”良い”ハブ」を目指して開発されたそうなので、性能的にはとがった所がないということだと思います。

空転時の音量もそこまで大きくありません。割と高級感のある音で気に入っています。

まとめ

組み替えには45000円(ハブ+スポーク+工賃)ほど掛かりましたが、組み替え後のホイールの出来には満足しています。全く想定していなかったですが、かなりの軽量化にもなりましたし。

PBP前はなるべくシンクロ率を高めるためにリムブレーキのQUARKばかりに乗っていましたが、今後はディスクロードの出番も増えそうです。

しかし、アルテホイールは実に惜しい。リムが非常に良かっただけに、ハブ側で問題が出たのは残念でした。買った直後では問題が無くても、しばらく使うとガタが出てくる場合があるというのが厄介です。

シマノの11sフリーボディの全部に不良があるわけではないでしょうが、私は2個買って2個ともガタが出ました。

もはや12sに軸足が移ってきているので、11sフリーボディはこの仕様のまま続くのでしょう。しかし、それではメーカーとして誠実ではないですね。クランク破損であれだけ問題になったのだから、サイレントでも良いので改善してほしいものです。

もし私と同じようにシマノのホイールでフリーボディにガタが出ている場合、ハブを組み替えてしまうのも良いかもしれません。

ただ、完組ホイールを手組用ハブで組むということでメーカー的には非推奨な方法だと思います。自己責任ということにはなりますが、一つの解決例ということで。

著者情報

年齢: 39歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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