サンエスベースに行ってきました (埼玉県志木市)

この記事は約 6分で読めます。

7/16(土)、荒川沿いにオープンしたばかりの施設「サンエスベース 羽根倉通り」に行ってきました。

東京サンエスのオフィスですが、サイクリストが入場可能な施設です。内部には直営のソフトクリーム店「KURU」や、サンエス製品を展示する「UX」があります。

目次

サンエスベース

サンエスベースは、自転車パーツの代理店でありオリジナルパーツメーカーでもある東京サンエスが7/16(土)にオープンした施設です。

ソフトクリームを主力としたカフェ&サンエス製品が多数展示されるショールームがあります。

施設

サンエスベースは4階建ですが、一般の人が入場できるのは2階のみ。そこにカフェとショールームがあります。

カフェは「KURU」という名前で、ソフトクリームがメイン。

展示室は「UX」という名前で、サンエスのオリジナルアイテムを実際に触りながら確認できます。

場所


住所: 埼玉県志木市上宗岡3-12-10

荒川沿いで、バイクロアが開催される秋ヶ瀬公園の対岸です。羽根倉橋のたもとで、黄色い建物が目印。サイクリングロードからは、階段を降りる必要があります。

営業時間

休日の10~16時の営業となっています。基本的には土日のみですが、祝日も営業するっぽいですね。

詳しくは、公式Twitterアカウントの告知を参照してください。

現地レポート

7/17(日)に早速行ってきました。

荒川の土手の上から建物は見えるのですが、たどり着くまでがちょっと難しいです。この写真を撮影している場所の手前に階段があり、そこを下って右に行くと入り口があります。

今回はオープン直後だからなのか、階段のところに案内の方が立っていました。

入り口

入り口はこんな感じ。東京サンエスのオフィスも兼ねているので、呼び鈴も設けられています。

バイクラック付きの駐輪場。なお、KURUの店内にも駐輪場はあります。

一般客用の入り口は2階にあるので、階段を登ってアプローチ。自転車を押すためのスロープも付いています。

カフェ「KURU」

扉を開けると、そこはカフェスペース。広々とした空間に、食事席と製品の展示が。

プロトタイプのOneByEsu製チタンバイク。

サンエスが代理店を手掛けるRitcheyのフレームやシャツ。

TERRYのウェア等が展示されています。

入り口を入ってすぐ右には注文のカウンターがあり、そちらで注文を行います。メニューは以下の通り。

ソフトクリーム: 300円
フルーツソーダ: 300円
コーヒー:  300円

どれも税込み価格でなかなかお安い。

ソフトクリームは6種類の無料トッピングがあり、どれかを選べます。いずれも、東京サンエスのプライベートブランド名が付けられています。

私は「grunge」トッピングのソフトクリームと、フルーツソーダのアップルを注文しました。自転車を見ながら食事できるのが良いですね。

ソフトクリームはそのものも濃厚で美味しく、トッピングのココアも良く合っていました。妻が頼んだVenoトッピング(ピンクグレープフルーツソース)も良かった。これは何度来ても楽しめそう。

フルーツソーダは一口目がほとんど甘みがなくて「砂糖を入れ忘れたのかな?」と思ったんですが、飲んでいくうちに納得。

底にシロップ漬けのフルーツ果肉が沈んでいて、これがとても甘くて美味しい。それとバランスをとるためにソーダの甘みを落としていたわけですね。タピオカドリンク用の太いストローが付いていたのも、このためだったのです。

室内駐輪場の様子。スタンドを使って停める形式です。5台くらいは行けそう。

UX(展示室)

奥にはもう一つのメインである展示室があります。

中に入ってまず驚くのは、壁一面にびっしりと飾られたハンドル。サンエスと言えばオリジナルハンドルですが、その全てがここに集まっています。実際に触って握り心地を試せるのが良いですね。

もう一つのメインと言えるのがフロントフォーク。こちらもラインナップが全て揃っています。現物は中々見られないので貴重です。

 

所狭しと並ぶサンエス製品たち。サンエスの自社製品の85%程度がこの部屋に並んでいるそうです。

ステムの現物も見られるのが嬉しい。ライトマウントも構造が見られて良かったです。

代理店を手掛けるキャラダイスのバッグの現物もありました。

ギークな自転車乗りが「聖典」と呼ぶサンエスカタログも。こちらは2020年版。「2021年は出せなかったけど今年は出したい」と展示室にいた社員の方が仰っていました。

開発者の方と雑談

さて、今回の目的は上記2つの施設を訪れることでしたが、もう一つ目的がありました。

社長が作るソフトクリーム

La route |
La route 自転車の“本当”を、伝えたい。「良いものは良いダメなものはダメ」というジャーナリズムとして当たり前の視点と、奥深い自転車の世界をとことん追求する自転車愛を持って。...

La routeの記事(無料記事です)を読んで知ったのですが、このKURUはサンエス社長が自らソフトクリームを巻いているというのです。

大企業の社長が身分を隠して工場に入り込んで現場の様子を見る……というのはマンガでたまに見る話ですが、社長が休日に飲食店で接客をするなんてちょっと聞いたことがありません。

その目的の一つが「ユーザーとの交流」らしく、言葉をかわす中で新たな商品の開発のヒントを得ようとされているようです。ちゃんとユーザーのニーズを汲み取ろうとしている所が素晴らしい。

製品アイデアを提案してみる

ならば、「こちらから欲しいものを伝えてみよう」というのが、今回のもう一つの目的です。

何を隠そう、私は東京サンエス大好き。当サイトでも、東京サンエス製品をいくつもレビューしています

東京サンエスは他のメーカーが作らない、ニッチな製品を多数作ってくれるメーカーです。ならばこの機会に、「こういうものが欲しい」というのを直接要望してみようと思っていたのでした。

ソフトクリームカウンターにおられる坂井社長にご挨拶をして、しばし雑談。

まずは私達のライドスタイルについての話題となって、ブルベの話をしました。社長のお友達にもブルベをやっている方がいるらしく、PBPにも出られたとか。

そんなふうにブルベをやっている中で欲しいパーツのアイデアが色々あったので、それを話してみると……

「あ、それなら詳しい人を呼びます!」

と、社長。そして電話をかけると、やってきたのは専務の上司(かみつかさ)さんでした。会社のナンバー1とナンバー2にこんなに気軽にお話出来てしまってよいのでしょうかね……。

上司さんは、上記写真のスージーステムなど、サンエスのオリジナル製品の開発を数多く手掛けたお方。サイクルモードで何度かフォークやハンドルについて説明を頂いたこともあります。

そこで日頃ほしいと思っているパーツのアイデアについて説明をさせて頂きました。かなり熱心に話を聞いてくれて、なんだかんだで一時間くらいお話していたような。サイクルモード以外でこういう機会があるのはユーザーにとっては大変うれしいことです。

古いバイクラ

その上司さんが「こんなのもありますよ」と言って見せてくれたのが、古いバイシクルクラブ。なんと1986年のものです。

当時のバイシクルクラブは今とはかなり雰囲気が違っていて驚きました。

まず、カラーページは大量のヨーロッパでのレース記事。写真もかなり綺麗で力の入ったもの。モノクロページもジオメトリの理論やらペダリングの理論やら、まるで「ロードバイクの科学」みたいな内容が延々と綴られていました。90年代に路線変更をしたようですが、こんな時代があったんだなーと。

次回来た時にはじっくり読みたいと思っています。

まとめ

荒川沿いに新規オープンとなった「サンエスベース」のレポートでした。

KURUもUXも非常に楽しい区間ですし、ソフトクリームも非常に美味しい。さらに、運が良ければ開発者の方の話も聞けるという素晴らしい空間でした。

荒川沿いの新名所になりそうですね。私達もまた近いうちに訪れたいと思っています。

著者情報

年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

記事のシェアはこちらから
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

目次