この記事は約 29分で読めます。
Taipei Cycle(台北ショー) 2024 レポート
毎年3月に台北で開かれている、アジア最大規模の自転車製品展示会「Taipei Cycle(日本では「台北ショー」と呼ばれる)」。2024年は3/6(水)~9(土)の4日間で行われました。
主に販売店・代理店向けの展示会ですが、一般客も入場可能な日が設けられています。本記事は、一般客として参加したレポートです。
参加動機
7年前、私は初めて台北ショーに行きました。2024年は2度目の参加になります。
2017年に初参加
台北ショーはアジア最大の自転車製品展示会です。出展ブース数は毎回1000件前後。日本のサイクルモードが大体150~200件なので、約5倍のブース数があります。1日ではとても全てを見て回ることは出来ません。
台北ショーに行くと、日本に入ってきている自転車パーツはごくごく一部であることが分かります。国内に代理店があるブランドであっても、日本に入ってこない製品やパーツも結構あるのです。
台北ショーでは全く知らない製品の知識を大量に得ることが出来るので、今後「◯◯をやりたい」と思った時に「あれが使えそうだな」というアタリが付けられるようになります。
こうした刺激を得るために、もう一度台北ショーに行きたいと思っていたのでした。
2020年はコロナで断念
2020年、再び台北ショー行きを計画しました。
飛行機のチケットも1月中に予約済みでホテルも予約していたのですが……台北ショーの開催直前の2月、コロナの影響で台湾は事実上の鎖国状態に。飛行機のチケットも強制的に払い戻しになりました。
例年3月に行われる台北ショーですが、この年は3月の開催を中止。8月に台湾内の企業だけで開催となったようです。
2021~2022年はまだまだ台湾に渡航できる雰囲気ではなく(2022年10月までは渡航制限があった)、オンライン展示会となりました。
2023年はようやく通常開催となったものの、PBPを控えていたので参加は見送りました。
2024年、再訪
そして今年2024年。
渡航制限も完全になくなり、ようやく台北ショー再訪の機会が訪れました。
昨年のPBPで出会った台湾のブルベ仲間たちにも会うことも目的として台湾旅行を計画。その予定の中心に台北ショーを据えました。
2泊3日と少々忙しい日程ではありましたが、久々の台湾旅行&台北ショーを満喫しました。
イベント概要
台北ショーのイベント概要です。
歴史
1988年にこのイベントが始まったようです。2024年で37回目と言うことになります。
会場
会場は、Taipei Nangang Exhibition Center(TaiNEX/南港展覧館)。
台北の郊外に位置する展示会場で、東京ビッグサイトや幕張メッセに近いイメージです。
この展示会場は2つの建物(1号館/2号館)から構成されており、台北ショーは両方の会場を使って行われます。
会場のジャンル分けは以下の通り。
- 1号館 1F
コンポーネント/サイクリングパーツ/アパレル- 1号館 4F
完成車/海外ブランド/自転車ベンチャー/サイクリングパーツ/アパレル- 1号館 5F(会議室内で開催)
海外ブランド- 2号館 4F
e-BIKE/カーゴバイク/マイクロモビリティ
すべての会場に1つのチケット(QRコードが書かれたレシート)で入場可能です。
規模
日本最大の展示会であるサイクルモード(東京)と規模を比較します。
台北ショー(2023年実績) | サイクルモード(2023年実績) | |
来場者数 | 20000人 (うち、ビジネス客17000人) |
23000人 (うち、ビジネス客670人) |
出展者数 | 850社 (3050ブランド) |
142社 (378ブランド) |
展示面積 | 58000㎡ | 24520㎡ |
台北ショーとサイクルモードでは客層がまるで別だと言うことが分かります。あくまでビジネス向けの展示会なので、ブースの方の対応も商談を前提としたものになっています。
展示面積は58000㎡。サイクルモードが27000㎡なので、約2.15倍の面積があります。
客層
見た目は日本のサイクルモードに似ていますが、台北ショーのメインターゲットはビジネス層。
約2万人の入場者数のうち、一般客は15%程度。85%はビジネスで訪れている人たちです。
2023年は4年ぶりの通常開催ということでブース数も参加者数も少なめでしたが、2024年は入場者数が27000人だったと発表がありました。
ビジネスで訪れる人が大半ということで、ブース側もOEM先や代理店を探しているメーカーが大多数を占めています。一般客の相手をするのが嫌なメーカーもあるようで、後半の日程になると帰ってしまうブースもあります。
日程
日程は、以下の通り。
- 3/6-7
ビジネス関係者のみ入場可- 3/8-9
一般客も入場可
一般客は250元(約1250円)を払って入場券を入手する必要があります。会場1階の受付で当日のみ購入可能です。前売りはありません。
なお、最終日のみ15時で終了となります(他の日は18時まで)。