キャノボ最短ルートは何kmになるのか?

  • 2019年1月14日
  • 2020年4月17日
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「キャノボ最短ルートは何kmになるのか?」を検討してみた記事です。獲得標高等の他の要素は無視して、最短距離だけを追い求めたルートですので、ご了承の上でお読みください。

キャノボルートの変遷

東京大阪キャノンボールは「国道1号線の端から端(日本国道路元標~大阪市道路元標)までを走る」もので、ルートは自由とされています。1969年に初めて24時間切りがなされたこのルートですが、時代と共に主流とされるルートは変わってきています。

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1969年~2010年まで主流だったのは、国道1号線を忠実にたどる約550km。私が最初にキャノボを達成した際のルートもこれでした。この時は京都の市街地をショートカットし、547.5kmでした。

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2012年頃から2017年まで主流となったルートが約523km。大阪~亀山間を伊賀経由で走る伊賀越えルートが主流となり、約25km程度の短縮が可能になりました。箱根を越えるルートも国道1号線ではなく、旧道で越える人が大半となりました。

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2018年になると、更に短縮された約518kmほどが主流となります。名古屋周辺をR23を使うことで更に5kmほど削ったことでこの距離になりました(当サイト未掲載ルート)。また、沼津~日本橋間をR246で走るルートを選ぶ人が多くなってきています。距離や獲得標高は箱根を越えた場合と大して変わりませんが、箱根よりも最高標高が低く、斜度も緩いことから足を削られにくいのが人気の理由です。

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ある日、ふと疑問に思いました。

 「キャノボルートって最短で何kmになるんだろう?」

当初550kmとされていた目安距離が、現在では518kmまで減っています。その差は32km。約50年の間にこれだけ短くなったわけです。実はさらなるショートカットがまだまだあるのではないか? そう思って検討してみました。

最短ルートの検討内容

まずは、以下を前提としました。

①方向は、大阪→東京とする。
②自転車通行可のルートとする。
③獲得標高や信号の数は考えず、距離だけを減らす。

距離を短くすればするほど、細い道を通ることになります。細い道は一方通行であることも多く、まずは方向を定める必要があると考えました。偏西風の関係で大阪発の人のほうが昨今は多く、検討価値があると考えて大阪→東京のルートにしています。

また、距離が短いルートは得てしてアップダウンが激しいことが多く、獲得標高を考慮すると遠回りしたほうが早いことも有り得ます。ただ、今回の検討はあくまで「最短ルートを出す」ことなので、距離だけにこだわっています。

2019年現在の最短ルート

検討結果のルートが以下になります。

このルートは、Twitterで私が載せた最短ルート案を、Hideさんがアレンジしたものです。

距離は497.0km、獲得標高4092m。距離はなんと500kmを切ることが出来ました。この獲得標高ならば、グロス平均速度20.8km/hで達成できることになります。ただし、獲得標高は昨今の主流ルート(伊賀越え・箱根はR246で回避)に比べて1500m程度の増加となっています。

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どんなルートを通っているか、ざっとポイントを解説。↑は、伊賀越えの主流ルートとの比較です(青:最短、赤:主流)。

★大阪~四日市
・大阪市内は第三阪奈道路の側道を使用。
・木津市街で細かくショートカット。
・R25から外れて大和街道使用。
・関宿内を通過してショートカット。

★四日市~豊川
・四日市からR23を使用してショートカット。

★豊川~静岡
・姫街道ルートを使用して浜名湖の北を通過。
(浜名湖の南を通過する場合に比べて約5km短縮、獲得標高+370m)
・宇津ノ谷トンネルを抜けた後に細かくショートカット。

★静岡~新富士
・狐ヶ崎駅周辺でR1から外れて清水市街をショートカット。
・新蒲原手前で東海道から外れてショートカット。

★新富士~松田
・新富士から北上し、富士サファリパーク前を通過するルートを使用。
(沼津を経由する場合に比べて約6km短縮、獲得標高450m増)

★松田~日本橋
・R246から外れて厚木市街を通過してショートカット。
・R246の大和厚木バイパスを外れてショートカット。
・渋谷からK412を使ってショートカット。

距離の短縮に大きく効いているのが、「姫街道ルート」「富士サファリパークルート」です。

姫街道ルート」は当サイトのルート解説でも取り上げていますが、距離は確かにかなり短縮可能ですが、道幅の細さと獲得標高の多さから使う人はあまりいません。今回は最短ルートということであえて採用。

「富士サファリパークルート」は当サイトでは未紹介のルートです。この最短ルートを検討する中で思い付きました。愛鷹山の北を抜けるルートは「短そうだな」とは思っていたものの、「獲得標高かなり増えそう」ということで真面目には検討しなかったルートです。実際、距離は6kmほど短縮でき、獲得標高も450mほど増えました。最高標高点は富士サファリパークの手前で標高880mほどになります。

まとめ

最短ルートを検討した結果、497kmまで短くすることが出来ました。

ただ、実用的であるかは謎です。距離が20km短縮される代わりに、獲得標高が1500m増加。また、かなり細かい道をつないでいるので、ミスコースのリスクも高まります。定番ルートを走ったほうが早い可能性が高いとは思います。また、一部自転車が通れないルートを通っている可能性はありますのでご注意ください。

ただ、このルートを一緒に検討したHideさん的には、「富士サファリパークルートはアリなんじゃないか」とのことでした。獲得標高は増えるものの、6kmの距離短縮はかなり大きいのは事実。最高標高も箱根を登る場合と大して変わらないし、箱根よりも下りの距離が長いので位置エネルギーを活かすこともできます。Hideさんは実際に試走を先日行い、次のキャノボはこの最短ルート案で走ることも考えているそうです。Hideさんほど登りが早ければ実用に足るルートかもしれません。

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また、答え合わせ的にGoogleMapの最短距離検索(徒歩/大阪市道路元標→日本国道路元標)をやってみたところ、結果は494kmとなりました。ただ、細かく見てみると、歩行者も自転車も通行不可能なバイパスも通過、一方通行を逆走している箇所もあって、実際には自転車で通れないルートになっていました。その辺りを補正すると、今回検討した最短ルートと同じくらいの距離になると思います。

(完)