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【レビュー】airbone「TOOL BAR」
評価:3.5
携帯ポンプで有名なairboneの考案する、ちょっと変わった携帯ツールセットです。
交換式の先端が持ち手に内蔵されており、チェーンカッターも付いています。
購入動機
本州一周挑戦前に購入しました。
携帯ツールセットにはこれまでLezyneを使っていましたが、かなり錆びてきていました。加えて、チェーン切りの使い勝手に不満がありました。携帯ツールセットの宿命なのかもしれませんが、チェーン切りは総じて使いにくいものです。工具部分を回さなければならないのですが、これがキツい。とにかく力が入らない。
本州一周ともなればチェーンを交換する機会もあるかもしれないので、チェーン切りは持っておきたい。携帯ツールセットとは別に、ミニチェーン切りを買おうかとも思ったのですが、そんな時に見つけたのがこの携帯ツールセットでした。従来の自転車用の携帯ツールセットとは全く違う形状をしており、チェーンカッターも使いやすそう。衝動買いしました。
製品概要
実測重量は150g。重さに関して言えば、オーソドックスな形状の携帯ツールセットよりも重めです。
本体は、樽型の胴部分と、交換式の先端(以下、ビット)を取り付けるためのフタに分かれています。胴部分の中には12種類のビットがスマートに内蔵されています。
フタ部分。ビットの取り付け部分とチェーンカッターが同居しています。ビット取り付け部分は磁石になっており、鉄製のビットを磁力で固定します。これは面白いアイディア。
チェーンカッターとして使う場合には、フタに付属の棒を取り外して、持ち手として取り付けます。ほんと無駄なモノが一切付いていません。対応は9/10s。
使用感
携帯性について。形状が細長い樽型ということもあり、サドルバッグやツール缶への納まりは良いです。ツール缶は口が小さいと、四角い携帯ツールセットは入れにくいことも多かったので。
使い勝手について。まず、実際に工具を使うまでの手数は多いです。
(2) ビットを取り付ける。
(3) 胴部分を再度取り付ける。
胴部分が持ち手を兼ねているため、取り付けないと工具として使えません。この辺りは従来の携帯ツールセットに軍配が上がるでしょうか。「トラブルの際には何よりスピードが重要!」という人には向かないと思います。ただ、従来の携帯ツールセットよりは持ち手部分の長さ・太さもあって力を入れやすいです。
注意が必要なのは、対象のボルトがチタンボルトやアルミボルトの場合でしょうか。
3TのARX TEAM(ステム)のボルトはチタン製なのですが、これを締めた際には、ビットが本体から外れてしまいました。恐らくは、鉄製のビットがボルトに食い込み、磁力の固定力を上回ったために起こったことだと思います。胴部分でビットを軽く叩いたら外れました。
チェーン切りに関しては、携帯ツールセットの中では最高の使い勝手だと思います。持ち手があるので使いやすいです。さすがにShimanoの専用工具よりは多くの力を必要としますが、携帯ツールセット付属のチェーン切りとしては優れた構造だと思います。チェーン切りの持ち手も胴部分に内蔵というのは、芸術的ですらありますね。
まとめ
実際に工具を使うまでに一手間多く掛かりますが、工具としての使い勝手は悪くないと思います。
もう少しビット取り付け部の磁力を強めるなど、外れにくくする工夫がされていればもっと良いのではないかと。
機能の割りに値段も安いので、携帯ツールセットに迷っている方は候補に入れてみて欲しいと思います。
評価
対象モデル: airbone「TOOL BAR」
年式: 2014年
定価: 2134円(税込)
購入価格: 2134円(税込)
公称重量: 150g
実測重量: 150g
価格への満足度
値段から見ると機能は多彩。
総合評価
使い始めるまでに時間はかかるが、使い勝手は良好。
レビュアー情報
年齢: 29歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。