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【レビュー】airbone 「ZT-702 SUPERNOVA PUMP」
評価:3.5
airboneの超小型ポンプ。同社では様々な長さのポンプを出していますが、本製品は最小の99mmタイプです。
購入動機
レース用マシン向けに、なるべく小さなポンプが欲しかったため。
どうも私はCO2ボンベの扱いが苦手なので、なるべくポンプを持ち歩きたいと思っています。しかし、折角軽量化しているレース用マシンなので、なるべく小さいものを……と考え、定評のあるこちらの製品を購入しました。
製品概要
実測重量は58g(ブラケットなし)。全長は99mmです。まさに手のひらサイズ。
私が持っているものは、口金が米式のもの。米式→仏式へのコンバーターが付属するので、それを使って仏式バルブに対応します。このコンバーターも内部にネジが切ってあるため、バルブにネジ止めが可能です。
使用感
以下の製品と一緒にサドルバッグに入れて使っています。
単体よりも格段に空気が入れやすくなる組合せなので、気に入っています。以下の評価は、セットで使った場合の評価となります。
重量
軽いです。100g超が当たり前の携帯ポンプにおいて、58gという重量はかなりのアドバンテージ。お助けチューブの11gを足しても69gです。
大きさ
小型サドルバッグやツール缶、ポケットに放り込んでおける小ささ。ボトルケージに共締めできるブラケットが付属していますが、ブラケットを使わなければその分の重量も軽量化可能です。
使い勝手
「お助けチューブ」「GRUNGEポンプアダプター」といった補助チューブと組み合わせた場合、ポンプの頭の部分を押し付けてのポンピングが可能です。
このようにポンプの頭が平らになっているので、平面(壁や地面)に押し付けられるわけです。体重が掛けられるので、手だけで入れるよりも高圧まで入れることが可能です。
逆に、補助チューブを使わない場合には、高圧まで入れることはかなり難しいと思われます。
性能
IRC ASPITE PRO(24C)に対してテストを実施。
最初は両手でポンプを持ってポンピングしていましたが、300回あたりからポンピングの抵抗が増大。300回以降はポンプの頭を壁に押し付け、体重を掛けてポンピングしました。その結果、
400回 → 4気圧
が充填されていました。ポンプの性能(=目的の気圧充填までに必要なポンピング回数)は、ポンプの長さ・太さによって決まるので、このコンパクトさなら納得の性能です。
また、口金がネジ止めになるので、空気漏れが一切発生しないのも利点。せっかく入れた空気が逃げることが有りません。一回のポンピングで入る空気の量は少ないものの、回数をこなせば確実に空気圧を高められるのは安心感が有ります。
まとめ
あくまでも、近所(片道~50km圏内)を走る際に持っていく、応急処置用のポンプといった印象。この小ささならサドルバッグやツール缶の中でも邪魔にはならないはず。
ただ、出先で5気圧以上入れるのはかなり力と時間が要ります。パンク場所から帰宅までの暫定対策としてなら、5気圧以下でも何とかなります。ただ、走り続けるならもっと強力な携帯ポンプを持ったほうが良いでしょう。ロングライドならば、もう少し本格的な携帯ポンプが要りますね。
なお、最新モデルでは口金が米式ではなく仏式になり、仏式→米式のコンバーターが付属するようになりました。単体で使っていた方にとっては、コンバーターを使わなくて良い分便利になったと言えます。その一方、補助チューブは米式バルブに対応するものしか売っていないため、補助チューブを使った運用が出来なくなりました。仏式バルブに対応する補助チューブが出ると良いのですが……。
評価
対象モデル: airbone「ZT-702 SUPERNOVA PUMP」
年式: 2013年
定価: 1970円(税込)
購入価格: 1800円(税込)
価格への満足度
変換バルブも付いての値段。
総合評価
他に比類なき小ささの割には性能は良い。ただ、ロングライドには能力不足か。
レビュアー情報
年齢: 30歳 (レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。