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【レビュー】airbone 「ZT-705 SUPERNOVA PUMP」
評価:4.5
airboneの携帯ポンプ。Supernovaシリーズで一番長いタイプ(15cm)です。
購入動機
名品「airboneミニポンプ」に長いバージョンがあるとのことを、知人がTwitterに貼り付けたリンクを見て存在を知りました。
airboneミニポンプは補助チューブと共に使うことで、「時間は掛かるけれど確実に入る」ポンプなのですが、いかんせんポンピング回数が多い弱点がありました。ポンピング回数は気室の容積に比例するので、これだけ長ければ回数はかなり減るはず。
そこで、日本では唯一このサイズの取り扱いのあるタキザワへ注文を掛けたのでした。
製品概要
実測重量はポンプ単体で75g。ブラケットは13g、変換バルブは6g。全て合わせても94gと軽量です。
製品構成は以下の通り。
・ポンプ本体
・ブラケット
・米→仏変換バルブ
基本的な仕様は上記製品と同じ。長さが99mm→150mmになっているだけです。実はこのタイプの製品(Supernova Pumpシリーズ)は3タイプあり、型番と長さの対応は以下となります。
・Supernova ZT-702 → 99mm
・Supernova ZT-703 → 120mm
・Supernova ZT-705 → 150mm
通常、「airbone ミニポンプ」と呼ばれているのは、ZT-702です。今回レビューするZT-705はシリーズで一番長いモデルとなります。
使用感
以下の製品と一緒に使っています。
重量
ZT-702比で+17gですが、75gという重量は十分軽量だと思います。
大きさ
それなりに大きめなサドルバッグやツール缶なら入る大きさです。
私は付属のブラケットでフレームに取り付けました。米→仏変換バルブはお助けチューブがあれば必要ないのですが、これがあるとガソリンスタンドなどで空気を入れられるんですよね。
使い勝手
ZT-702と同様、補助チューブを使うと地面や壁にポンプの頭を押し付けながらポンピングが可能です。ポンプ側面に口金があり、ポンプの頭が平らだから出来る芸当です。この形はairboneのSupernovaシリーズの素晴らしい点ですね。
性能
IRC ASPITE PRO(24C)に対してテストを実施。
250回過ぎあたりから抵抗が増加。そこからは壁にポンプの頭を押し付けてポンピングしました。その結果、
350回→7.1気圧
400回→8.0気圧
まで充填することが出来ました。99mmのZT-702が300回で4気圧だったことを考えると、長さ1.5倍のZT-705が300回で6.2気圧なのは概ね想定通りです。
私は普段8~8.5気圧程度で乗っていますが、300回でとりあえず走れる域に、400回で実用域まで到達することが出来ました。
まとめ
99mmのZT-702は、確実に空気圧を上げることができる一方で、ポンピング一回あたりの充填量が少ないという弱点がありました。本製品は多少携帯性を犠牲にしながらも、ポンピング一回あたりの充填量を高めています。これにより、暫定対策用ではなく、十分に根本対策用として使えるようになっていると思います。
色々な店で売られているZT-702と違い、ZT-705はタキザワ以外の扱いがありません。もっと知られても良い携帯ポンプだと思います。
これまではSHIMANOのホースタイプのポンプをロングライド用に使っていましたが、今回の実験の結果を受けて本製品と交替することに決めました。理由は以下の3点です。
・300回ポンピング時の空気圧に差が無い
・SHIMANOの方が高圧でボディが熱くなる
・重量は本製品+お助けチューブの方が29g軽い
同程度の性能、大きさならば、軽いものを選ぶのが人情。ということで、先発交替となりました。
評価
対象モデル: airbone「ZT-705 SUPERNOVA PUMP」
年式: 2015年
定価: 不明
購入価格: 2527円(税込)
価格への満足度
適価。
総合評価
ポンピング回数はやや多いが、ネジ固定+体重を掛けられるので。
レビュアー情報
年齢: 30歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。