【レビュー】BBB 「スリムガードフェンダー」

  • 2017年9月28日
  • 2020年2月22日
  • 泥除け
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評価:5

BBBのロードバイク用フルフェンダー。

購入動機

埼玉県にある老舗ショップにいった所、定価9000円を超える本製品が6000円で売っていたことから衝動買い。

家に泥除けがいくつあるか分からないので、購入を迷ったのですが……使って見たい気持ちに勝てませんでした。

製品概要

実測重量はフルセットで360g(金具等含む)。公称では23C-30Cまでの太さのタイヤに対応しています。

内容物は、以下の通り。

・前輪用フェンダー(ブレーキ前側)
・前輪用フェンダー(ブレーキ後側)
・後輪用フェンダー(ブレーキ前側)
・後輪用フェンダー(ブレーキ後側)
・ブレーキ取付金具
・アルミポール(2本・前後輪共通)

ブレーキ前後でフェンダーが分割されており、どちらか片方だけを取り付けることも可能です。

使用感

600㎞ブルベで使用しました。雨が降ったのは道中50㎞程度です。その後も暫くは道がウェットでした。今回はソロなので、後ろへの水しぶきの飛散は目を瞑っています。

比較対象は、同じくフルフェンダーの以下の製品です。

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重量

前後輪ともに、ブレーキキャリパーの後部分に付けるメイン部分と、ブレーキキャリパーの前部分に付けるサブ部分が用意されています。軽量化のため、サブ部分は今回は付けていません。

重量はメイン部分+金具の重量で260gです。ペラペラのプラスチック泥除けよりは重いですが、フルフェンダーとしては屈指の軽さだと思います。これより軽いフルフェンダーは、Crudの製品くらいでしょうか。

フルセットでも実測360gと、なぜか公称の460gよりも100g軽いです。

取付

SKSの製品と同じく、手数が多いです。

①ブレーキキャリパーを外し、金具を取り付け
②クイックのタケノコバネを外し、ポール先端の金具を左右に通す。
③泥除け本体を取り付ける。
④ポールを泥除け本体に通す。
⑤ポールの角度を調整する。
⑥クイックを締める。

ポイントは②です。ポール先端の爪は開口部のあるコの字型になっているので、クイックを一度抜かなくても取り付けが可能です。

しかし、開口部があるために、クイックを締めるときにズレてしまうことがしばしば。泥除けとタイヤのクリアランスはかなりギリギリになるので、少しでもポール先端の爪位置がズレると、泥除け自体の左右位置がズレて、タイヤに擦る原因となります。しっかり金具を押し込んで取り付けてやる必要があるでしょう。

SKSのフェンダーが、一度クイックを抜かないといけない爪の形状になっていた理由が良く分かりました。ズレないためなんですね。

もう一つのポイントは⑤。ポールの角度によっても、タイヤに擦る/擦らないがあります。本番で使用する前に擦らない角度を探っておき、テープで目印を付けました。目印のテープは反射テープにすることで、視認性にも配慮。

また、クイックに挟み込む方式であるため、以下の条件を満たすフレームのみが取り付け可能になります。

・キャリパーブレーキであること(非ダイレクトマウント)
・クイックリリースであること(スルーアクスル非対応

ディスクロードがこれから増え始めることを考えると、あまり息は長く無さそうな製品です。

タイヤの太さについて。公称では30Cまで対応とありますが、25Cのルビノプロでギリギリ、26Cのグラベルキングではタイヤに擦ってしまいました。25Cでも太目とされるContinentalやMICHELINでは厳しいかもしれません。

性能 – 水しぶき

前輪側はシューズへの泥はね、後輪側は背中と尻への泥はねが気になるところですが、どちらも高いレベルで防いでくれます。ソロ用の泥除けとしては十分な仕事をしてくれます。

ただ、後輪側のテール部分は短めでマッドフラップも無いため、集団走行の場合には後ろの人に水しぶきが飛ぶことは避けられないはず。オプションでマッドフラップがあるとなお良いですね。

性能 – 安定性

素晴らしいです。やはり、ポール2本とブレーキキャリパーの3点固定は安定感が違います。600㎞走行しても全く問題は起きず。箱根旧道でダンシングしても平気でした。

輪行

ポール部分と泥除け本体に分離できるので、割と小さく纏まります。結束するためのベルクロを持っていればよい感じに持ち歩けます。

ただ、気になるのがキャリパーに残る金具の存在。

後輪は良いんですが、縦型輪行袋だと前輪に付けた金具が外を向いてしまうんですよね。袋の1箇所から突起物が出た状態になってしまうので、私はベルクロを巻きつけて養生しています。

見た目

全く目立たないのが気に入っています。「スリム」かつタイヤと同化する黒カラーがそう見えるのでしょう。

まとめ

比較的軽量でズレにくく、性能も良いフルフェンダー。今後の雨天ライドのレギュラーになりそうです。

気になるのは、いわゆる「伝統的なロードフレーム」にしか対応していないこと。

ダイレクトマウントのキャリパーブレーキや、ディスクブレーキのロードフレームは今後増えるはずで、それらに対応した取付機構が望まれる所だと思います。

追記 (2019年4月2日)

追加レビューです。先日開催されたブルベ「ハマイチ600」で、この泥除けを使った際のトラブルについて。


約一年ぶりの600kmブルベは雨予報。今年の夏に迫ったPBPも雨の可能性はあるので、そのテストも兼ねて今回は本製品を前輪に付けていきました。昨年の1200kmブルベ、1000kmブルベも乗り切った頼れる泥除け……のはずだったのですが。

何故か走り出して間もない地点で泥除けがズレて、しばらく走ると前輪のサイドと微妙に擦れる音。クイックの締めが不十分だったかな?と思って締め付けても解消せず。

泥除けを触ってみたら、ここの部分(アルミの棒をプラスチックの受けに差し込む所)に若干ガタが出ていました。幸い完全に抜けていなかったので、とりあえず奥に押し込んでみました。

……が、やっぱり段差の振動で泥除けはズレて、タイヤサイドに擦ってしまいました。

そのまま走り続けたものの、数キロごとに信号停止でタイヤに擦る泥除け。これはさすがに気になるので根本対策をすることにしました。

買ったのは、アロンアルファ。瞬間接着剤と言えど、完全に接着完了するまでには5分程度は動かせません。浜名湖手前のチェックポイントで接着。乾くまで食事をして待ちました。

そして走行。しばらく走りましたが、タイヤとの接触は無し。そのまま残り300km以上を走ったものの、最後までタイヤとの接触なく完走することが出来ました。さすが信頼のアロンアルファ。


この泥除けはもともと接着剤で接合しており、加水分解でガタが出たり抜けたりするようですね。約1000kmの雨ライドを経て加水分解が進んでいたようです。

ただ、何かあればアロンアルファで対策可能だということも分かりました。PBPにもこの泥除けを持っていくつもりです。

評価

対象モデル:  BBB「スリムガードフェンダー」
年式: 2016年
定価: 9111円(税込)
購入価格: 6480円(税込)
公称重量: 460g
実測重量: 360g

価格への満足度

6/10

安く買えたが泥除けとしては中々高級。

総合評価

10/10

今後のブルベの私的定番になりそうな泥除け。

レビュアー情報

年齢: 33歳 (レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。