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【レビュー】Blackburn 「AIRSTIK 2Stage」
評価:1.5
アメリカ・ブラックバーンの携帯ポンプ。
「2Stage」の名の通り、高圧モードと低圧モードを切り替えられる仕様になっています。
購入動機
ワイズロードで980円で安売りされていたのを見て購入。
こう言った、「高圧⇔低圧」の切り替えタイプは、以下の製品を使ったことがありました。
性能は良かったのですが、サイズが大きすぎて常用には至らず。その点、このブラックバーンのポンプは随分小さなサイズで切り替えを実現しています。
果たして実用に足るのか?この値段ならハズレでも諦めが効くので購入しました。
製品概要
実測重量は83g。全長171mm。
最大空気圧は160PSI(11気圧)とされています。
口金は仏式専用。ロック機構はありません。
HP(ハイプレッシャー)とHV(ハイボリューム)の切り替えスイッチが底にあります。HPはロード向け、HVはオフロード向けのモードのようです。
使用感
例によって家でテストを実施しました。
重量
83gは携帯ポンプとしてはなかなか軽量です。多くの人にとって不満の出ないレベルでしょう。
大きさ
171mmは、中くらいのサイズのツール缶に収まるサイズです。ただ、かなり短いのでポンプとしての性能は高くないことが予想出来ました。
参考までに同社の「AirStik SL」と大きさの比較。本製品のほうが長くて太いですね。
性能
Vittoria RUBINO PRO SPEED(25C)に対してポンピングテストを実施しました。
まずはバルブにポンプヘッドを固定するわけですが、「ただ刺すだけ」の方式でロック機構やネジ切りはありません。
最初はHVモードで開始。50回程度のポンピングでもう重くなったのでHPモードに切り替えました。
HPモードに切り替えて150回ポンピングした所で、ポンピングのタイミングで少しずつエア漏れが発生してしまうのでテストを中断しました。
この段階でHPモードでもかなりポンピングが重く、そこで力を入れて押し込むとバルブがズレて空気が漏れます。性能的には同社の「Airstik SL」と大差ありません。
一応、5barまでフロアポンプで空気を入れた所から「追いポンピング」をしました。重いですが、入りはしますね。ただ、7barでは無理でした。
構造
携帯ポンプとしては使い物にならないことが分かりましたが、構造はなかなか凝っています。
シリンダーの太さから「例のポンプ」と同じ構造かと思いましたが、内部圧縮されるような構造にはなっていませんでした。
見た目
見た目は赤×黒派の私にはどストライクです。とてもカッコいい。
まとめ
面白い機構を採用していますが、口金にロック機構がないせいで全く使い物にならないポンプでした。
口金が仏式専用なので、お助けチューブなどの補助チューブで誤魔化すこともできません。米式なら補助チューブが使えるんですけどね。バルブから空気が漏れないように抑えるための力を使うので、非常に疲れるポンプです。
ただ、このポンプがロック機構またはネジ切りのバルブになれば化けると思います。ポンプそれ自体は5気圧まで入れる能力はあります。10g重くなっても良いので、ロック機構ありのバージョンが欲しいものです。
ロック機構の無いロード用ポンプ全てに言えることですが、空気を入れてるそばから漏れるような仕組みはどうかと思います。せめて、きちんと空気が入る(そして抜けない)商品を売ってほしいですね。
評価
対象モデル: Blackburn 「AIRSTIK 2Stage」
年式: 2017年
定価: 3600円(税込)
購入価格: 1078円(税込)
公称重量: 86g
実測重量: 83g
価格への満足度
安く買えた。
総合評価
同社のAirstik SLより重い割に性能は同程度。
レビュアー情報
年齢: 35歳 (レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。