【レビュー】Blackburn「Barrier Small」

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評価:4

BLACKBURNの超軽量サドルバッグ。防水生地に止水ジッパーを採用し、軽量ながらも簡易防水仕様となっています。

今回レビューするのは2012年発売の旧型で、2015年からは新型へとモデルチェンジしています。

目次

購入動機

レース用マシンのサドルをALIANTE→SLR TTへと軽量化したので、それに合わせてサドルバッグも軽量化を決意。知る限り最も軽い部類に入るサドルバッグである本製品を購入しました。

製品概要

実測重量は31g。公称重量は31gなので、かなり正確。容量は0.95リットルと大きめ。

サドルへの固定方法は、レールへのベルクロ固定&シートポストへのベルクロ固定。簡素な作りで、無駄なものは一切付いていません。

止水ジッパーを採用。パッケージには「Water Repellent」の記述。「Water Rroof」「Water Resistant」ではなく、「撥水」を意味する言葉です。完全防水ではないということのようですね。

使用感

それまでは、FIZIKのICSサドルバッグ(Mサイズ)を使用していたので、それと比較してのレビューとなります。

容量

以下のアイテムを格納して使用しています。

・チューブ1本
・タイヤレバー
・お守り
・携帯ポンプ+お助けチューブ
・携帯工具
・ワイヤーロック
・お守り

これだけ入れても中身は全然余裕。収容能力は高いと言えるでしょう。

使いやすさ

ICSサドルバッグはサドルより離れた位置にサドルバッグが来るため、太腿と擦れることはありませんでした。本製品はシートポストに密着するため、多少太腿と擦れます。最初は気になっていましたが、少し経つと慣れました。

サドルバッグの重量は112g→31gに。中身を移し変えただけで81gの軽量化となりました。約チューブ1本分の軽量化となります。サドルと同じく、自転車の中で最も高い位置にあるパーツなので、軽量化の効果は大きいと思います。

軽量化の恩恵は大きいのですが、中身の出し入れについては難あり。固めの止水ジッパーであることに対し、サドルの直下をジッパーが通るので非常に開け閉めがしにくいです。中身を取り出す場合には、一旦サドルバッグ自体を取り外したほうがストレスが少ないかもしれません。

防水性

生地の接着は縫製ではなく、溶着でシームされており、防水性が高くなっています。

中にティッシュを入れてシャワーを掛けてみましたが、ジッパーの端から浸水します。他からは浸水のあとは見られず。基本的にジッパーはサドルバッグの下側に来ることから、実用においては高い防水性を持つと言えると思います。……そもそもレース用マシンはロングライド用マシンとは違って、雨の中でサドルバッグを付けて乗る予定も無いのですが。

安定性

ペラペラな生地を使用しており、骨組みなども無いため、中身が十分に詰まっていないと形状を保てません。私の場合、必要なものを全て入れても容量の7割程度であるため、若干サドルバッグが潰れます。潰れても機能的には問題は無いのですが、見栄えが良くないですね。

また、中身が十分に詰まっていない状態では、サドルバッグ内で中身が暴れます。固いものを入れていた場合、段差や急なダンシングで、中身がシートポストと当たってコツコツ音がすることも。サドルバッグの生地が厚ければこういったことは起きないんですが、生地が薄すぎるゆえにシートポストと直接当たっているような音がします。あまり気持ちの良いものではないです。

まとめ

買う前は「こんなペラペラのバッグに3000円?」と思いましたが、防水性は意外に高く、軽量化も簡単に実現出来たので割高感はありません。

容量は少し大きすぎる気はしますが、そういった方には一回り小さい「Barrier micro」もあります。ただ、こちらの容量は一気に0.29Lと小さくなります。smallとmicroの間の大きさがあればちょうど良いかと思うのですけども。


余談ですが、実はこの旧型を買う前に、2015年にモデルチェンジした新型を買いました。差異は以下の通りです。

・生地が全体的に厚くなっている
・重量も実測41gと重量化
・シートポストへの固定がベルクロ→ゴムバンドに
・ロゴや反射剤の配置が変更

公式サイトではアナウンスされていませんが、かなりの違いがありました。この中で私的に一番違いが大きかったのはシートポストの固定方式。薄いベルクロではなく、太さのあるゴムバンドになったので、太腿との擦れが気になりました。旧型も擦れはあるものの、許容できるレベルであったのに対し、新型は許容できないレベルにありました。

ということで、新型は売却。重量増も含めて、新型はちょっとイケてないと思っています。

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評価

対象モデル:  Blackburn「Barrier Small」
年式: 2014年
定価: 3024円(税込)
購入価格: 3024円(税込)
公称重量: 31g
実測重量: 31g

価格への満足度

6/10

当初は高価に感じたが、防水性・軽量性からすると納得。

総合評価

8/10

もう少し容量は小さくても良いかも、大体満足。

レビュアー情報

年齢: 30歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

 

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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