【レビュー】Blackburn「LOCAL20 REAR LIGHT」

この記事は約 5分で読めます。

評価:4

ブラックバーンのテールライト。大変珍しい「単三電池×2本」式です。

目次

購入動機

ワイズロードでワゴンセールされていたものを購入。単三電池のテールライトって珍しいので。

ブラックバーンの本国サイトにはまだラインナップされていますが、日本国内では廃版となっている製品だと思います。

製品概要

実測重量は88g(アルカリ電池あり・ブラケットなし)。単三電池×2本仕様です。

モードとランタイムは以下の通り。

点灯: 40時間(20ルーメン)
フラッシュ: 70時間(25ルーメン)
ストロボ: 86時間(20ルーメン)
シートポスト・シートステーに取付可能なブラケットが付属します。

使用感

週末のロングライドでシートステーに付けて使用。200kmほど走行し、ずっと日中も「点灯」で使用しました。

取り付け

テールライトの背面には一体化されたフックが付いており、サドルバッグのループなどに引っ掛けて使うことが可能になっています。

 

付属するブラケットは、このフックに通して取り付けます。フックには通しますが、ガッチリ取り付けは可能です。

ブラケットはシリコンバンドで取り付ける方式。φ27.2mmのシートポストはギリギリ回りますが、それ以上の太さには厳しいです。逆に、細めのシートステーには取付可能。角度の調整機能がないのは残念。

 

ライト本体の大きさも小さく(単四電池のTIGHTよりも小さい)、縦に取り付けることが前提なので、シートステーへの取り付けに向いています。

電池交換

10円玉などのコインを使ってこじ開けます。かなり固いです。アルミボディが結構傷ついちゃってますね。指で開けるのは無理だと思います。

 

単三電池×2本仕様。「単三電池×2本駆動のテールライト探し」の記事でも書きましたが、この仕様のテールライトはかなり珍しいです。

モード切替

ライトのレンズ部がスイッチになっています。

シングルクリックで、

点灯→点滅→ストロボ→消灯

と切り替わります。シンプルな操作性です。

ランタイム

昼間から点灯し、夜中も含めて13時間ほど走行しましたが、消灯したり、目に見えて暗くなったりすることはありませんでした。

 

その後、自宅で連続点灯テストを実施。

公称点灯時間は40時間ですが、結果は以下です。

・エネループ: 35時間
・アルカリ電池: 106時間
エネループは「こんなもんかな」という時間でしたが、なんとアルカリ電池の場合は公称ランタイムの2.5倍もの長時間、動作しました。あまりに消えないので、「誰か電池を交換してるんじゃないか」と思ったほど。
「小さな電流を流し続ける」という点においてはエネループよりもアルカリ電池の方が有利というのは知っていましたが、ここまでの差が出るとは予想外。アルカリ電池なら、PBPでもスタートからゴールまで持つということになります。

明るさ

ダラ落ちタイプです。点灯時間が長くなると暗くなります。

 

最初は公称で20ルーメンとなっており、実際それくらいはあると思います。最終的には半分以下の明るさにはなりますが、電池が消える間際でも意外と明るいですね。OMNI5の電池切れ間際ほどは暗くなりません。

 

このテールライトはレンズらしいレンズは付いていません。LEDの前に透明な板が一枚あるだけで、配光はLEDからの放射そのままになります。

安定性

ブラケットがシリコンバンドなので結構本体が揺れはします。

ただ振動による消灯は、200km程度では起こりませんでした。

防水性

防水等級はIP65。

強力な噴流では浸水するものの、普通の噴流ならば大丈夫といった防水具合。

……のはずなんですが、シャワーで水をかけてみた所、多少中に水が入ってました。大雨だと動作が怪しいかもしれません。パッキンはちゃんと入ってるんですけどね。

まとめ

単三電池×2本採用で、明るさと長時間点灯を実現したテールライト。アルカリ電池で100時間点灯は驚きました。

大型化しやすい単三電池採用なのに、シートステーにも取付可能なコンパクトさが嬉しいです。

既に国内では廃版製品ではあるものの、是非この路線(単三電池×2本、シートステー取付可能)を引き継ぐテールライトがブルベ界隈には必要だと思うのですが。

どこかのメーカーが作ってくれませんかね?


正直、これまで買ったBLACKBURNのライト類はどれもこれも酷いものでした。

関連記事
【レビュー】Blackburn「LOCAL75 FRONT LIGHT」 BLACKBURNのセーフティライト。前照灯とは宣言しておらず、あくまで存在を知らせるためのライトという位置づけのようです。 購入動機 ワイズロードで偶然発見し、「75ル...
関連記事
【レビュー】Blackburn「Voyager Click」 Blackburnのフロント用セーフティライト。前照灯ではありません。 購入動機 数年前、クロスバイクを購入した際に自走で帰ろうとしたわけですが、ライトが付いていないこ...

当サイトではそうそう出さない「★1個」を2製品連続で付けられたメーカーはBlackburnくらいだと思います。

それに比べると、この「LOCAL20」は良く出来たテールライトですね。単三電池の採用で明るさと点灯時間を確保。それでいてスリムな筐体に収まっていて、他にないキャラのテールライトに仕上がっていました。

防水性はイマイチでしたが、少しBlackburnのライト部門を見直しました。

評価

対象モデル:  Blackburn「LOCAL20 REAR LIGHT」
年式: 2017年?
定価: 不明
購入価格: 1000円 (税込)
公称重量: 98g
実測重量: 88g

価格への満足度

9/10

投げ売りで買ったので。

総合評価

8/10

100時間点灯を続ける大容量と、コンパクトさを兼ね備えたテールライト。廃版なのが惜しい。

著者情報

年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

記事のシェアはこちらから
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

目次