【レビュー】BONTRAGER「Blendr システム」

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評価:4.5

Bontagerの提唱する各種アクセサリーをマウントする仕組みです。ステムにベース(土台)を取り付け、そこに適切なマウントを組み合わせることで、ライトやサイクルコンピューターをかなりスッキリ取り付ける事ができます。

目次

購入動機

下記のステムに入門キット的なものが着いてきたので使ってみました。

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このレビューの通り、単に「軽い」「乗り心地が良い」ステムを探して辿り着いたので、このBlendrというシステムは単なるおまけとしか考えていませんでした。

しかし、使ってみるとこれがかなり良いものだったのです。

製品概要

Blendrシステムを使うには、以下のものを揃える必要があります。

・対応ステム: 4種類
・ベース: 12種類
・マウント: 10種類
箱の説明書き。このようにステムのクランプ部にベースを挟み込み、そこに各種マウントを取り付ける方式をとっています。
言うまでもありませんが、現在対応しているのはBontragerの製品のみです。
ただ、サイクルコンピューターマウントはGarmin用が、アクションカメラマウントはGoPro用が存在します。

使用感

ブルベ用のスチールフレームに取り付けて使っています。Blendrシステムの構成は以下の通り。

ステム: XXX Blendr Stem
ベース: Blendr Mono Base
マウント: Blendr Garmin High Mount
上記はXXX Blendr Stemに同梱されていたものです。

取付

当初はBlendrシステムを使わず、単にステムだけを使っていました。ただ、せっかくだからちょっと使ってみようと思いたち、付けてみることに。

ステムクランプを一度完全に外す必要があるので、ハンドルのセッティングを復活できるように目印を付けておく必要があります。

取り付けるとこんな感じになります。

斜め横から。

Garminを装着すると、こんな感じになります。耐荷重などは不明ですが、大きさ的に500・800シリーズにとどめておいたほうが良さそうです。1000シリーズはキツそうですね。

重量

重量測定はしていないのですが、ハンドルにクランプするGarminマウント(60~100g程度)よりはかなり軽量だと思います。

スペース

ステムの間からマウントが生える形になるので、かなり省スペースです。

ハンドルの一等地であるステム脇のスペースを、マウントが埋めないのは良いですね。ブルベだと、ライトとか色々付けなければならないものがありますので。

そして、個人的に良かったのが、このサイクルコンピュータの位置が上にオフセットしていること。私はブルベではフロントバッグを使いますが、そちらと干渉しないのが嬉しいです。

ステムの間からマウントを生やすシステムは、イーストンやフィジークなども同様の仕組みを提案していますが、あちらはクランプ後に調整が難しい仕組みです。Blendrはクランプ後にもマウント部分の角度を独立して調整できるので便利だと思います。

安定性

昨年9月、Garmin Edge530を取付けて、SR600福島を完走しました。

樹脂製のマウントということで、揺れすぎるのではないか?と予想していましたが、むやみに動くこともなく、安定しています。厳しい山岳やダートを含むコースですが、サイコンが脱落することもありませんでした。

耐久性

2019年のPBP前後から使い始めましたが、特に破損などはありません。

耐荷重などが特に書かれていないのが気になりますが、Edgeの500シリーズや800シリーズなら問題ないのではないでしょうか。

拡張性

私はサイクルコンピューターを付ける目的でしか使っていませんが、上記のデュオマウントを使うことで、ライトも同時にぶら下げることが出来ます。

公式に対応しているライトはBontragerのライトのみ。ただ、形を見るとGoPro規格っぽく見えるので、下記パーツと組み合わせたらCATEYEのライトも吊り下げられそうな気がします(試していません)。フロントバッグを併用しない場合には、そういった使い方も便利そうです。

(追記)

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上記デュオマウントを使ってライトを吊り下げることが出来ました。

まとめ

軽量かつスペースを取らない、優秀なマウントシステム。

基本的にはBontragerで纏めている人向けの製品ですが、Garminユーザーはそのためだけでも導入する価値のある製品だと思います。もちろんステムの剛性や角度等の好みがあると思いますが、そこが合うことが前提ではありますが。

バイクメーカーの傘下ブランドであるので、中々導入に心理的ハードルがある方も多いでしょう。ただ、一歩踏み出して使ってみると、かなり良いものである場合もあります。このシステムはその一つですね。

評価

対象モデル:  BONTRAGER「Blendr システム」
年式: 2019年
定価: 1540円+1540円(税込)
購入価格: ステムに付属
公称重量: 不明
実測重量: 未測定

価格への満足度

5/10

システムを揃えようとすると結構高い。

総合評価

9/10

Garminマウントとしての評価。スッキリ軽量。

レビュアー情報

年齢: 35歳 (レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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