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【レビュー】BRIDGESTONE「EXTENZA R1S CL 23C」
評価:4
BRIDGESTONEの最軽量クリンチャータイヤ。23Cで145gという強烈な軽さを誇ります。
購入動機
箱根ヒルクライムへの飛び道具として購入しました。
軽量クリンチャータイヤと言えば、ContinentalのSupersonic。ただ、最近は入手性が悪いと言うこともあり、国産で世界最軽量を標榜するEXTENZA R1Sに目を付けました。同社のEXTENZA R1Xは中々良かったので、こちらにも期待していました。
製品概要
実測重量は149gと146g。ほぼ公称重量からズレなし。
サイズ展開は700×23Cのみです。
使用感
用途はヒルクライムレースのみ。FULCRUM Racing Zero Carbonに取り付けて使用しました。
使用距離は、皮むき30km、レース14km、下山20kmの64㎞です。
重量
公称重量145gで、実測重量149g/146gと、ほとんどズレがありません。この辺りは流石日本企業。
その前に付けていたのがSCHWALBE ONEの25Cでしたが、前後で160gほどの軽量化となりました。
転がり抵抗
ブリジストンのタイヤは表面の糊(剥離剤?)が購入段階ではかなり残っており、しばらくは抵抗を感じます。一応タオルで表面を念入りに拭いた後、「皮むき走」を行った表面を綺麗にしました。
さすがに外周部が80g程度軽くなる影響は小さくなく、漕ぎ出しの軽さはかなりのもの。試しに走った近所の坂のタイムは軒並みパーソナルベストを更新。実際のレースでは自己ベスト更新はならなかったものの、昨年よりも3分程早く走ることが出来ました。
グリップ
ほとんど距離を走っていないので、詳しくは議論できません。レース後は下山ルートとして「椿ライン」を降りたのですが、特にコーナーでのグリップには不安を感じませんでした。一応下山用のスペアタイヤを持って行ったのですが、出番は無かったですね。
雨天では使っていないので、ウェットグリップは不明。
乗り心地
リム打ちパンクを防ぐ&走行抵抗をギリギリまで減らすために9気圧まで入れていたため、硬い印象しかありません。まぁ、乗り心地をうんぬんするほど長い距離を走るためのタイヤではないので、私の中では評価の対象外としています。
耐パンク性
60㎞の走行では一切パンクなし。もっとも、この距離でパンクするはずもありませんが、普通の路面を普通に走るだけならば全く問題なさそうです。
ただ、心理的な面で荒れた路面に突っ込むのは怖くなりますね。
寿命
Cyclowiredの記事によれば、綺麗な路面で後輪が1500-2000kmの寿命となる設計だそうです。トレッド面も薄めなので、実際の寿命もそれくらいでしょう。ヒルクライムレースだけに限って使うのならば、あと10回は使えるはずですが……その前に経年劣化しそうです。
まとめ
ヒルクライムレース向けの決戦タイヤ。日常使いには向かないですが、綺麗な路面の大会オンリーでの使用ならば、投資した額分の効果はあると思います。
出来れば第三者機関によるSupersonicあたりとの抵抗比較結果が知りたいですね。海外サイトでは日本のタイヤって候補にも挙がらないので、本当の性能がイマイチ分からないもので。
評価
対象モデル: BRIDGESTONE「EXTENZA R1S CL 23C」
年式: 2017年
定価: 6804円
購入価格: 10940円(2本セット)
公称重量: 145g
実測重量: 149/146g
価格への満足度
安くはないが性能には納得。
総合評価
ヒルクライムしか出番はないが効き目はある。
著者情報
年齢: 33歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。