【レビュー】CAMELBAK「ポディウムボトル(2013)」

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評価:5

CAMELBAKブランドの標準的なボトルです。保温機能などは付いていません。

目次

購入動機

頂いた3000円分のギフトカードの使いみちを探して、色々物色。その際に目に止まったのがコチラのボトルでした。

周りでも愛用者が多いため気になっていた品でもありますし、値段も976円。調度良いな、ということで一気に2本注文しました。

製品概要

容量は610ml。

ボトル単体の重量は78g(実測)です。

使用感

ロングライド・レースともに使用しています。

特徴

最大の特徴は飲み口部分で、「弁」の形をしています。

ボトルを握るか、飲み口を吸って気圧が変化することで飲み口が開く仕組みで、他のボトルのようにボトルの飲み口の開け閉めが不要となります。

振動などで飲み口が開くことも殆ど無く、飲み物がこぼれてフレームを汚すと言ったことが起こりにくいのも特徴です。

ボトルの飲み口を開かないようにロックアウトする仕組みもあります。

使い勝手

まず、最初に一言。素晴らしい。

私はこれまでPOLARのボトルを愛用してきたわけですが、「たかが飲み口」と思ってこれまで導入していなかったことを後悔したほど。

従来のボトルであれば、ボトルのドリンクを飲むために、

①ケージからボトルを取り出す
②飲み口のキャップを開ける
③飲む
④飲み口のキャップを閉める
⑤ボトルをケージに戻す

という5動作が必要だったわけですが、こちらのボトルならば②と④の動作がなくなります。3動作で完了するわけですね。

飲み口のキャップの閉め方にも「口で閉めるよ」派・「顎で閉めるよ」派・「尻で閉めるよ」派などが居て、「如何にスムーズにこれらを済ますか」を練習した人も多いと思うのですが、そういったことが全て不要になります。

誰でも最小の時間でドリンクが飲めるわけです(もちろんボトルの取り外し・戻しの技術に差はあるでしょうが)。

私はこの「ドリンクを飲む」という動作があまり上手くありません(結構バランスを崩す)。

ロングライド中のドリンク補給の多くは信号停止のタイミングで行うことにしています。「赤信号で止まったものの、もうすぐ青になりそう」という微妙なタイミングの時、「ドリンクを飲みたいけど飲めない」というシチュエーションになることが結構多かったのですが、このボトルならばそんな微妙なタイミングでのドリンクを飲むことが出来ました。

ストップすることが許されないレースでも、これは大きなアドバンテージとなると思います。バランスを崩す原因となる動作が2つ少なくなるわけですから。

値段は、通常の飲み口のボトルからすれば当然高いわけですが、それだけの価値がある逸品だと思います。

まとめ

素晴らしいドリンクボトル。

ロングライド時には少しのことの効率化が大きく効いてきます。「ドリンクを飲む」という基本的な行為は、ライド中何度と無く行われることなので、より影響が大きいものです。

特に飲み口のキャップの開け閉めはライド後半、ものすごく面倒くさいと感じるもの。その動作を削れるこちらの商品は間違いなく素晴らしい商品であるといえるでしょう。

なお、CAMELBAKのボトルと、POLARのボトルの飲み口部分の規格は同じであるようです(知人から教えてもらいました)。このため、「POLARのボトルにCAMELBAKの飲み口をつける」という技が可能になります。

こんな感じ。あまりの飲み口の使い勝手の良さに、保温機能の付いた上位品を買おうかと思ったのですが。これまで使っていたPOLARのボトルを活用すれば、その必要は無さそうです。

追記(2014年3月19日)

完全無欠と思えたこのボトルの飲み口ですが、ちょっと短所も見つかったので追加レビューです。

先日、箱根の芦ノ湖畔で寒さに耐え切れずホットコーヒーを買いました。じっとしていたくはなかったので、こちらのボトルにコーヒーを入れて飲もうと、軽く握った所……

 ボッ

という音と共に、熱いコーヒーが顔に!!

幸いにも掛かったのはアイウェアで、火傷はありませんでした。

この飲み口はボトル内外の気圧差で弁が開く仕組みになっています。ホットコーヒーのような熱いものを急に入れると、中の空気が膨張して少し握っただけで中身が飛び出してしまうようです。

—–

商品説明を見ると、

冬は暖かいドリンクを保温することも可能。

*熱湯には対応していません。飲める程度の温度の飲料を入れて下さい。

とありました。すこし冷ましたホットドリンクなら大丈夫かもしれませんが、缶のホット飲料などを入れるときには注意したほうが良さそうです。

評価

対象モデル:  CAMELBAK「ポディウムボトル」
年式: 2013年
定価: 976円(税込)
購入価格: 976円(税込)
公称重量: 不明
実測重量: 78g

価格への満足度

8/10

適価だと思う。

総合評価

10/10

もう普通の飲み口には戻れない。

レビュアー情報

年齢: 29歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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