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【レビュー】CAPO「Ultralight Pocket Cap」
評価:3
CAPOのアウトドア用キャップ。頭頂部は撥水生地、側頭部はメッシュ生地になっています。
購入動機
本州一周TTに参加するにあたって、雨の日用のキャップを探していた所、要件を満たす品が本製品だったため。
雨の日にアイウェアに付着する水滴を減らすためには、ツバつきのキャップが有効です。それならばサイクルキャップを被ればよいわけですが、どうせなら「防水のものはないのか?」ということで、アートスポーツへ。本当はゴアテックスのような素材のキャップが欲しかったのですが、ツバが大きすぎるものがほとんど(自転車は前傾姿勢になるためか、サイクルキャップはツバが小さめに設計されています)。
そんな中で、ツバが自転車用と同様に小さく、防水ではないものの撥水である本製品を見つけて購入しました。
製品概要
実測重量は25g。S/M、L/XLの2サイズ展開で、私のはL/XLです。
ツバが付いていますが、小さめ。紫外線への対応はUPF40+と結構高めの値です。
撥水加工がされているのは、頭頂部の赤い部分のみ。側頭部とツバは撥水性はありません。
使用感
本州一周TTで使用。基本的にスタートから最後まで被っていました。
遮断性
通常のサイクルキャップ同様、アイウェアに付着する雨を防いでくれました。ここは期待通りです。
もう一つのツバの目的である日光の遮断性ですが、こちらも十分。ただ、逆に視界が暗くなりすぎて眠くなるかもしれません。夜の間はツバが邪魔に感じます。
汗抜け
汗抜けに関しては、サイドがメッシュなので不快感は無し。また、縁の部分には吸水性の生地が使われており、目に垂れてくる汗を防いでくれます。
ただ、どうも私はずっとツバが目の前にあると眠気が出てくるようで、雨が降っていないときはツバを後ろに向けた被り方(いわゆるエロ被り)をしていました。
しかし、この部分はサイズ調整のためのゴムシャーリング(写真参照)が採用されており、吸水性の生地が途切れています。このため、汗が額を素通りして目に垂れてきてしまう事態が発生しました。このキャップは逆向きに被るのには向かないようです。サイクルキャップだと、ぐるっと一周分、吸水性の生地が使われていることも多いのですが。
防水性
撥水性はかなりのもの。ただ、あくまで撥水加工がされているだけなので、一定量を越えると雨は浸水してきます。通り雨程度なら防いでくれますが、防水性能には期待しないほうが良いです。
収納性
本州一周では被りっぱなしでしたが、このキャップは元々「折り畳んで小さく出来る」のがウリです。ツバを含めて柔らかい生地で出来ているため、かなり小さく折り畳めます。不意の雨に備えてサドルバッグに忍ばせておくことも。
その他
汚れにくい加工がしてあるらしく、結構使い込んでいますがほとんど汚れが付いていません。洗濯も普通に出来て便利。
まとめ
サイクルキャップとして普通に使う分には問題ない性能を有しています。ただし、ツバを邪魔に感じるシチュエーションで逆向きに被ると、汗垂れを防がなくなってしまうと言う弱点も。そういった使われ方は想定されていないでしょうし、仕方ないのかもしれませんが……。
専用のサイクルキャップはそのあたりも考慮しているのか、縁には一周まるごと吸水性の生地が使われているものが多いです。そもそも雨を防ぐなら、ヘルメットにシャワーキャップを被せれば十分。サイクルキャップが防水である必要性は特にありませんね。
ということで、今度は逆向きにも被れるサイクルキャップとして、モンベルのジオラインシリーズを買ってきました。GORE BIKE WEARのGORE-TEX製サイクルキャップも気になりますが、ちょっとサイクルキャップに5000円は高いですね。
評価
対象モデル: CAPO「Ultralight Pocket Cap」
年式: 2014年
定価: 3360円
購入価格: 3360円
公称重量: 23g
実測重量: 25g
価格への満足度
ちょっと高かった。
総合評価
逆向きに被った時の汗垂れが気になる。
レビュアー情報
年齢: 30歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。