【レビュー】CATEYE「BLITZ AUTO(TL-AU330)」

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評価:3.5

CATEYEのテールライト。自動点灯のAUTOモードと、手動点灯のMANUALモードを切り替えられるのが特徴です。

ほぼ同型のTL-AU330Gという製品がありますが、発光パターンが異なります。

目次

購入動機

「さいたまクリテリウム」と併催している「サイクルフェスタ」で、セールの籠の中に入っているのを発見。これは日本では未展開の品のはず……ということで、速攻で2個をゲット。1個1000円という投売り価格でした。

購入時点ではドイツ版の製品だと思ったのですが、よくよく調べたところインターナショナル版の製品だということが分かりました。ドイツ版は常時点灯の1モードですが、インターナショナル版は点灯に加えて点滅が2パターンの計3モード。ただし、点灯時に点灯するのは5個のLEDのうち1個のみ。ドイツのライト規格であるStVZOにも非対応のようです。

当初はブルベ用にと思ったのですが、使ってみると色々と不向きであることが分かってきました。

製品概要

実測重量は93g(電池含む、ブラケットなし)。

他のCATEYE製品は単四電池駆動が多いのですが、本製品は単三電池×2本で駆動します。電池の容量的に長持ちするはずですが、その分重いです。

LEDの配置は、中心の1個が大きく、左右に2個ずつ、計5個が付いています。左右に配置されたLEDは角度が付けられており、側方から視認されやすくなっています。

モードとランタイムは以下のとおり。

・点灯: 200時間
・点滅: 400時間
・ラピッド: 200時間

点滅とラピッドは5LEDが使われますが、点灯では中心の1LEDしか使われません。

なお、自動点灯⇔常時点灯切替のスイッチはこんな感じ(左側のスイッチ、右側は点灯モードの切り替え)。「AUTO」にすると、振動と暗さを感知すると自動点灯します。「MANUAL」にすると、手動でON/OFFが可能です。一応、モードは記憶されるようです。

使用感

普段使いのクロスバイクに取り付けて使ってみました。設置場所はシートポストです。

設置

LEDの配置や配光を考えると、設置方向は1つに決まってしまうと思います。写真のように、後ろから見て横長に配置することになります。

シートステーにこの方向で取り付けると、ホイールとのクリアランスがかなり小さいため、設置場所はおのずと限られてくるでしょう。サドルの下か、シートポストか、サドルバッグに付けるか。

ただし、私の場合はロングライドの場合は大きめのサドルバッグを付けるため、サドルの下は埋まっていますし、シートポストに付けてもサドルバッグに隠れます。サドルバッグ自体に付ける手も無くはないですが、ブルベではサドルバッグへのテールライトの設置を禁止している団体もありますので、なかなか使いどころが難しいですね。

発光パターン

CATEYEご自慢のRAPIDモードは確かにアピール力が高く、普通の点滅よりも目立つと思います。明るさは同社のRAPID5と同程度だと思いますが、単三電池を使用している分、4倍のランタイムを誇るのは安心感があります。

ただ、ブルベでは団体によってテールライトの点滅を禁止している場合があります。本製品も点灯モードはありますが、5LEDのうち、1LEDしか光らないのでアピール力に欠けます(その分、ランタイムは200時間と長い)。同型の製品で点灯モードしかない「TL-AU330G」は5LEDが光ってランタイム30時間。出来れば、5LEDの点灯モードや3LEDの点灯モードも搭載してほしかったところです。

ちなみに、CATEYEではドイツ専用製品には、型番に「G」が付きます。基本的にこれらの製品には点滅機能は付いていません。

自動点灯

本製品は、自動点灯と手動点灯を選ぶことが出来ます。

日本国内で売られているCATEYEの自動点灯製品としては上記がありますが、これは手動で点灯することが出来ません。昼間に点灯したいというシーンも稀にあり、困ることがあります。例えば、PBPでの車検は昼間に行われるため、点灯することを見せられずに説明に苦労しました。手動点灯モードは、CATEYEの他の自動点灯ライトにも付けてほしい機能ですね。

なお、振動の検知能力はかなり高く、少しハンドルに触れただけでも点灯するレベルです。

その他

理由は不明ですが、プラスチックカバーが赤ではなく透明なので、フロント用と誤解されるかもしれません。LEDの色は赤色なので、テールライトです。

まとめ

設置場所の縛りと点灯モードから、ブルベや長距離でのロングライドには向かないと判断。結局、普段使いのクロスバイクに付けて、ラピッドモードで使用することにしました。クロスバイクには大きいサドルバッグを付けることも無く、シートポストに付ければ十分に目立ちますので。

ただ、本製品に付いているAUTO⇔MANUALの切り替えボタンは、他の自動点灯ライトにもあったら素敵です。多少重くなるかもしれませんが、CATEYEさんには是非検討してほしいものです。

評価

対象モデル:  CATEYE「BLITZ AUTO(TL-AU330)」
年式: 不明
定価: 不明
購入価格: 1000円(税込)
公称重量: 87g
実測重量: 93g

価格への満足度

10/10

投げ売りでした。

総合評価

7/10

よく出来たテールライト。3LED/5LEDの点灯モードがあれば……。

レビュアー情報

年齢: 31歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

 

 

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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