【レビュー】CATEYE「OMNI3 AUTO(TL-AU135)」

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評価:4.5

CATEYEの自動点灯式テールライト。既存商品であるOMNI3に自動点灯機能を追加したものです。

目次

購入動機

ブルベや普段のライド中に現れるトンネルへの対策として購入してみました。

私は元々OMNI3の愛用者。テールライトは2個体制で、左シートステーにOMNI3、右シートステーにOMNI5を取り付けています。あえてOMNI3を入れていたのはランタイムの長さから。

ただ、前に使っていたREFLEX AUTOと違い、昼間でもトンネルの手前で点灯する必要があるのには面倒さを感じていました。面倒で昼間もずっと点灯していたんですが、そうなると大体2日ほどで実用に足らないほどの暗さになってしまうことに悩むようにも(このライトは電池の残量に比例して暗くなる)。

そんな時に登場したのが本製品です。暗い場所に行けば自動点灯。ただでさえ長いランタイムが伸び、理論上は1200㎞ブルベでも電池交換の必要がなくなるはず。そう思い、通常のOMNI3の代わりに導入したのでした。

製品概要

実測重量は38g(電池含む)。単四電池×2本駆動です。

ランタイムは以下。

点灯:100時間
点滅:200時間
ラピッド:350時間

参考までに、通常のOMNI3のスペックは以下です。

点灯: 100時間
点滅: 150時間
ラピッド: 200時間

使用感

ロングライド用のテールライトとして使用しています。フレックスタイトではなく、BS-3Nブラケットでシートステーに取り付けています。

通常のOMNI3との違いは、表カバーの「OMNI3 AUTO」のロゴ(通常版はロゴなし)。

ランタイム

基本的には点灯モードで使っているので、絶対的な点灯時間は通常のOMNI3と変わりません。ただ、昼間に常時点灯する必要が無くなり、必要な時(トンネルに入った場合など)のみ点灯するので、結果的に使える時間は伸びます。ブルベならば、自動点灯モードで3晩(1晩あたり7時間×3=21時間)+昼間の自動点灯くらいは余裕で持つでしょう。

通常のOMNI3は4~50時間程度の点灯で、実用に足らない暗さになってしまいます。先日の1200㎞ブルベでは昼間でも常時点灯。3日目終了時に電池を交換しました。走行時間は1日15時間程度だったので、約45時間使ったことになりますが、かなり暗くなっていました。

この実績値を元に計算すると、自動点灯モードで5晩は乗り切れるはず。1200㎞ブルベでも電池交換なしで最後まで実用的な明るさを保ってくれるはずです。

スペックを見て少し不思議に思ったのは、点灯モードのランタイムは変わらないのに、点滅・ラピッドモードのランタイムが伸びていること。見た感じの明るさは変化がないので、回路が変わったんでしょうか。暗くならずにランタイムが伸びるのは嬉しいですが。

明るさ

通常のOMNI3と同じ明るさだと思います。OMNI5に比べると少し暗くなります。まだ電池を使い切るほど使っていないので分かりませんが、通常のOMNI3同様に電池が減ると実用的ではない暗さになると思われます。これ単体で使うよりも、明るいテールライトを夜間はメインに使い、本製品はあくまで補助用にしたほうが良いでしょう。

自動点灯

同社のリフレックスオートと同様に暗さと振動の感度は高く、夕暮れ時のような微妙な暗さでも自動点灯します。室内で明かりをつけていても点灯するので、室内のラックに自転車を掛けて少しでも振動を与えると点灯してしまうほどです。トンネルでもきちんと点灯することを確認しました。

その他

CATEYEのオートライトは一部を除いて、常時点灯機能が付いていません。つまり、「暗い&振動している状況」でないと点灯しません。昼間でも常時点灯させたい場合は別のテールライトを使用する必要があります。または照度センサを塞いでしまえば常時点灯になりますが……それならわざわざ高い値段を出して本製品を買う意味はあまりないでしょう。

また、何故か通常のOMNI3よりも3g軽くなっています。謎。

まとめ

自動点灯機能を手に入れ、使い勝手が向上したテールライト。

ただ、絶対的な明るさは物足りないのであくまで補助用としたほうが良いでしょう。また、電池残量が減ると実用的な明るさではなくなるので、公称ランタイムの半分程度の時間で電池を交換したほうが良いと思います。

個人的にはLED5灯のOMNI5のオート仕様も出してほしいですが、あえてOMNI3で出してきた理由を考えると、何らかの障壁があるのでしょう。LEDの個数が増える分、照度センサ&振動センサを増設する余裕が基盤に無いのかもしれません。

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評価

対象モデル:  CATEYE「OMNI3 AUTO(TL-AU135)」
年式: 2018年
定価: 2160円(税込)
購入価格: 2160円(税込)
公称重量: 41.6g
実測重量: 38g

価格への満足度

6/10

オート機能分割高に、ただそれでも適価。

総合評価

9/10

少々暗いが、ブルベのサブライトに最適。

レビュアー情報

年齢: 34歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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