【レビュー】CATEYE「REFLEX AUTO(TL-LD570)」

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評価:4.5

CATEYEのテールライトです。照度センサと振動センサを内蔵しており、暗い場所で振動を受けると自動点灯する機能「リフレックスオート」が最大の売り。かつ、反射板としても機能します。

目次

購入動機

ブルベ仲間の方が薦めていたので購入。

ブルベでは、テールライトは点滅禁止で、点灯する必要があります。このライトは「自動点灯で、点灯モードがある」数少ないライトの1つです。普通、自動点灯のライトは「点滅」ばかりだったりします。

さらに、このライトは電池が切れても反射板としても機能する優れもの。ちょっと重くて空気抵抗は大きそうですが、ブルベ用として重宝しそうなので購入しました。

製品概要

単体で44g、単4電池2本込みで63g。同社のテールライトの中では重い部類です。

点灯モードと持続時間は以下。

点灯:    約30時間
点滅:    約100時間
パルス:   約30時間
ラピッド:  約60時間
ロングライフ:約120時間

自動点灯の使い方は以下。

・スイッチを長押しで点灯
・モード選択
・静止時は50秒で自動消灯

消灯時のモードが記録され、振動を受けるとそのモードで自動点灯します。

使用感

ブルベ用マシンのシートステーに左右1個ずつ装備してます。

付属のマウントでは縦付けが出来ないので、Rapid5用のマウントである「SP-11」を使ってます。この状態で600km走りましたが、脱落などは無し。

明るさ

単4電池2本で結構な長時間点灯可能なので、絶対的な明るさはそれほどでもありません。ただ、照射面積が広いので後方へのアピール効果は大きいはず。

それ以上にリフレクターとして各国の安全基準をクリアした反射板としても使えるのが大きいです。車のライトに対するアピールは、どんなに明るいテールライトよりも反射板のほうが上ですので。最悪電池が切れても反射板として機能するのが嬉しい。

自動点灯

これは本当に便利。

一度自動点灯モードにしておけば、トンネルなどでは勝手に点灯してくれます。特に昼間のトンネルはライトを付けない違反車も多いので、心強いです。

ランタイム

点灯でも30時間持つので、3晩くらいは使える計算になります。600kmブルベでも最初から最後まで電池が持ちました。

もっとも、同社のテールライトは電池がなくなるにつれて暗くなるので、夜が3回あるライドの時には3回目の前に電池交換が必要でしょう。

防水性

それまでは同社の「RAPID5」を使っていたのですが、防水性には不満がありました。

しかし、このライトは台風接近の雨の中250km走っても全く無事。パッキンなどは入っていませんが、防水性は十分だと思います。

その他

私は再現していないのですが、「蓋が取れやすい」という話をよく聞きます。それを聞いて、実運用時には輪ゴムを巻きつけて取れないように対策しています。気になる人は輪ゴムを巻きましょう。

まとめ

割りと重めで大きくて不格好ですが、非常に頼れます。隠れた名品といえるでしょう。

防水性も十分ですし、今後ブルベはこれしか考えられません。

追記(2015年10月27日)

いまさらですが、PBP(Paris-Brest-Paris)の時に本製品を使っていて困ったことがあったので追記します。


PBPでは、参加者に車検が義務付けられています。通常のブルベでは出走直前に車検が行われますが、PBPの場合は前日の昼間に車検が行われます。

この昼間というのが問題になりました。私は本製品を左右のシートステーに1つずつ付けていったのですが……

「ライトを点灯して」

と車検の際に言われました。日本のブルベでは点灯確認までするケースは稀ですが、PBPの車検ではフロント・テールライト両方の点灯確認が行われます。しかし、本製品は「周りが暗い」「振動している」という条件を満たしている場合のみ点灯します。昼間では実際に点灯していることを示すことが出来ないのです。

「Auto Light!」

と言ってはみたものの、残念ながら通じませんでした。電池切れと思われたのか、「明日までに電池を入れてこいよ」みたいなことを言われた気がします。一応車検は通ったんですが、ちょっと焦りました。


こういったケースのみならず、ロングライド中には「周りはそんなに暗くないけどテールライトを点灯したい」というシチュエーションがあります。例えば以下のようなシチュエーションです。

・見通しの悪い山中のワインディングロードで存在をアピールしたい
・雨で見通しが悪いので、少しでも後ろの車に目立たせたい
・トンネル内は照明が付いているが、後ろの車にアピールしたい

こんな時に、残念ながら本製品の照度センサが作動するレベルまで暗くない場合には点灯してくれません。そんな時のために反射板も兼ね備えているのが本製品なわけですが、後ろの車がライトをつけているとは限りませんからね。

CATEYEは以下のように、自動点灯と手動点灯を切り替えられる製品もリリースしています。

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この仕組みが本製品に備われば完璧なのですが。

評価

対象モデル:  CATEYE「REFLEX AUTO(TL-LD570)」
年式: 2014年
定価: 2700円(税込)
購入価格: 2000円前後
公称重量: 66g
実測重量: 63g

価格への満足度

10/10

機能てんこもりでこの値段は安い。

総合評価

9/10

テールライトとしても反射板としても使える。手動点灯出来ないのが惜しい。

レビュアー情報

年齢: 30歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

 

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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