この記事は約 4分で読めます。
【レビュー】CHRIS KING「NoThreadSet 1”」
評価:5
CHRIS KINGのヘッドパーツ。レビューするのは1インチ用のアヘッドタイプのものです。
購入動機
1インチヘッドでスチールフレームを作ることになったため、ヘッドパーツを探すことになりました。
現在のヘッドパーツの主流はインテグラルヘッド(フレーム内にベアリング内蔵)であり、圧入するタイプのヘッドパーツは数が減っています。また、ヘッドの太さも上下異型や1-1/8インチが主流。1インチで圧入するタイプのヘッドパーツはあまり選択肢がありません。
当初はPhilwood(CHRIS KINGと並ぶ高級メーカー)にしようかと思っていたのですが、Philwoodは1インチを販売していないことが発覚。となると、残されるのは「TANGE」「FSA」そして「CHRIS KING」。TANGEは見た目が気に入らず、FSAも欲しい製品が問屋品切れ。となると、残るはCHRIS KINGと言うことになります。
ジオメトリにはこのヘッドパーツの厚みを反映してもらいました。
製品概要
実測重量は108g。径は1インチ。色は、ブラック。
CHRIS KINGのヘッドパーツのロゴは2種類あります。今回私が購入したのは、Sotto Voceと言うロゴが目立ちにくいタイプのものです。
使用感
QUARKのスチールフレームに取り付けて使用。
取付
ワンが外に出るタイプのヘッドパーツは、ジオメトリを左右するもの。と言うことで、購入したヘッドパーツは細山製作所に送り、設計時にも現物合わせをお願いしました。
フレーム完成時には取り付けられた状態で納品されたのですが……あ、上下が逆だ。
CHRIS KINGのヘッドパーツは上下対称の構造になっているため、引っくり返して取り付けることも出来るのです。当然、ロゴは上下が逆になります。アメリカのMTB乗りの間では「逆さの方がCOOLだ!」ということでわざと上下逆に付ける人もいるそうです。
もしかしたらビルダーさんの趣味でそうしたのかもしれません。しかし、結構な人数に「上下逆ですよ!」と突っ込まれたので、今後のことを考えて正方向に戻すことにしました。
重量
108gと、ヘッドパーツとしてはなかなかの重量級です。公称は98gなので10gほど重いですね。まぁ、それだけ堅牢だと考えることにしました。
性能
正直、ヘッドパーツの性能を気にしたことが無いので、世間で絶賛されているほどの感動はありませんでした。滑らかではあるものの、使い初めてまだ2ヶ月ほどなので、ゴリゴリするわけもなく。ただ、違和感なく馴染めたと言うことは、良いものだと言うことなのでしょう。
雨の中を走った後にフォークを外してみても水の侵入はありませんでしたし、堅牢な造りであることは間違いなさそうです。それでも、定期的にメンテには出すつもりですが。
見た目
ここが気に入っている部分です。
CHRIS KINGのロゴは白いタイプとSotto Volceと言う目立ちにくいタイプがありますが、今回は後者にしました。白いロゴは少し目立ちすぎてしまうきらいがあります。フレームのブランドロゴを目立たせたい私としては、これは無し。あくまで、ブランドロゴを目立たせつつ、CHRIS KINGも実は付いている……と言った風にしたかったのでした。
その点、Sotto Volceは、近くで見れば気づくことの出来るバランスになっています。イタリア語で「小声でささやくように」と言う意味だそうですが、上手く言ったものです。
色の選択肢も豊富。現状、あまり多くは売れないであろうヘッドパーツを多色展開するCHRIS KINGには、色へのこだわりを感じます。
まとめ
色の選択肢が豊富で、性能も安定しているヘッドパーツ。未だ1インチをちゃんとラインナップしてくれているのもありがたいですね。適度に所有欲も満たしてくれ、自転車の見た目も引き締まる気がします。
定期的なメンテが必要とのことなので、一年に一度はメンテに出したいと思っています。ただでさえ雨の中で乗ることが多いので。
評価
対象モデル: CHRIS KING「NoThreadSet 1”」
年式: 2016年
定価: 21384円(税込)
購入価格: 18410円(税込)
公称重量: 98g
実測重量: 108g
価格への満足度
お高いが値段なりの価値はあるはず。
総合評価
1インチ用の至上ヘッドパーツ。
レビュアー情報
年齢: 32歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。