【レビュー】Continental「GP TT CL 25C」

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評価:4.5

コンチネンタルのロード用タイヤ。耐パンクベルトを備えながらも軽量化と転がり抵抗の軽減が重視されているタイヤです。

目次

購入動機

SCHWALBE ONEを使って約2年。

大して距離を乗らないレース用ロードのタイヤもすり減ってきたので次のタイヤを選ぶことにしました。今使っているレーゼロカーボンが25C以上前提なので、太目のレーシングタイヤを物色。

妻が使っているピレリのタイヤはどうも今一つ感。かといってVittoriaは合わないし……と言うことで、久々にCONTINENTALに戻ってみることに。ただ、GP4000S2の25Cは漕ぎ出しが今一つ重いので、

 前輪: GP TT(25C)
 後輪: GP 4000S2(25C)

と言う構成にしてみることにしました。この構成は、知人の犬速さんの真似です(彼は23Cでしたが)。

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製品概要

実測重量は192g(25C)。カラーは黒のみです。

パンク防止機能として、ベクトランブレーカーを内蔵しています。

使用感

レース用ロードバイクに取り付けて使用。ホイールは、Fulcrum Racing Zero Carbon。空気圧は7.5気圧で使用しています。主な使用シーンは、ファストラン・レースです。

重量

公称190g、実測192gと、25Cにしては非常に軽量です。2016年から販売されているため、恐らくはワイドリムに最適化している(=広げたときの幅が小さい)タイヤだと思います。

基本的な構成は4000S2と共通していますが、トレッドもサイドも薄く見えます。4000S2(25C)の漕ぎ出しは重さを感じるのですが、こちらはその軽さの影響で非常に漕ぎ出しが軽いですね。

転がり抵抗

軽いです。加速、巡航ともに良好。4000Sの23Cと同種の感触です。

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なお、上記サイトでは装置による実験ながら、クリンチャーで世界一の転がり抵抗の軽さを記録しています(投稿時)。耐パンクベルトを省いたSuperSonicの23Cを上回る転がり抵抗というのはちょっと信じがたいですが……。

グリップ

こちらも不安なし。信頼のContinental。GP4000S2とは異なり、トレッドパターンは無しのスリック使用。サイドには杉目が設けられています。

今年の「東京糸魚川ファストラン」では雨の中も走りましたが、滑り出す素振りも無く安心して走ることが出来ました。

乗り心地

SCHWALBE ONEからの乗り換えですが、乗り心地に関しては差をあまり感じず。ONEは乗り心地の良い部類に入るタイヤなので、それと同等ならば快適なタイヤと言えるのではないかと思います。

耐パンク性

「東京糸魚川ファストラン」では結構路面の悪い場所(富士見峠の下り、新潟県内)も走りますが、パンクは全くなく走ることが出来ました。

本製品は軽量タイヤですが、一応「ベクトランブレーカー」という耐パンクベルト入り。同社の最軽量タイヤ「SuperSonic」との差は、この耐パンクベルトの有無だと言われています。

耐久性

わざとトレッドを薄く作っていることもあり、寿命は長くないと思われます。2000㎞も持てば良いでしょうか。レース用バイクは年間でも3000㎞程度しか乗らないので、今年一杯は使えるはず。

見た目

今回は前輪にTT、後輪に4000S2という組み合わせにしました。見た目の関係上、前後で違うタイヤにするのは好きじゃないんですが、同じ会社のタイヤと言うこともあり見た目にも違和感が出ないのは満足しています。

まとめ

加速・巡航ともに軽く、そこそこの耐パンク性も持つ軽量タイヤ。

1日を超えたり、深い山の中を走るようなロングライドには心もとないですが、タイムを気にする300㎞程度までのロングライドならば良い選択肢になると思います。私の体重では後輪に使うのは怖いので、今後とも前輪のみの使用になりそうですが。

「4000S2の25Cはモッサリ感が気になる」「でもContinentalタイヤの感触は好き」という人には満足できるタイヤだと思います。国内定価だとちょっと高いですが。

評価

対象モデル:  Continental「GP TT 25C」
年式: 2018年
定価: 8964円(定価)
購入価格: 4600円(税込)
公称重量: 190g
実測重量: 192g

価格への満足度

6/10

適価。

総合評価

9/10

用途は限定されるが満足の性能。

レビュアー情報

年齢: 33歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

 

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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