【レビュー】Continental「GP4000S II CL 25C」

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評価:3

ドイツ・コンチネンタルの人気タイヤ「GP4000S」の後継商品です。今回は少し太めの25Cタイヤについてレビューします。

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目次

購入動機

新しく買ったSCOTT Foil。よく進むものの、乗り心地が良いとは言えません。かといって、体重の重い自分では空気圧を減らすことは難しい。

そこで思いついたのが「25C化」ですが、中々気に入るタイヤがありませんでした。

出来ればシュワルベの「Durano」の25Cが欲しかったんですが、これはSCOTTのSolace完成車のみにバンドルされるモデルで、単体販売はされていないとのこと。かといってシュワルベ「One」は高いし……。

そんな時に、Y’s Roadで「GP4000S II」(以下、4000S2)を発見。25Cも売られていました。

以前買った4000Sの25Cは、23Cに比べて多少乗り心地は良いものの、それ以上に走りの重さが際立った印象でした。加えて、サイクルモードで代理店のミズタニの人が、

 「4000S2は中身は変わってません。
  ラベルが変わって色が増えただけですよ。」

と言っていたこともあり、わざわざ「4000S2」にするまでも無いかな……と思っていたのですが。公式サイトを見ると、公称重量が変わっていることに気付きました。

【4000S】
・23C 205g
・25C 230g
【4000S2】
・23C 205g
・25C 225g

もしかしたら25Cに関しては何かしらの変更が加わったのでは……そう考えて、買って試してみることにしました。

製品概要

実測重量は以下の様な感じ。家にあった他のタイヤも参考として揃えました。公称重量よりかなり軽いですね。

・未使用4000S(23C)→200g(公称205g)
・使用後4000S(25C)→222g(公称230g)
・未使用4000S2(25C)→218g(公称225g)

 

ドイツの公式サイトによれば、4000S2は「advanced BlackChili compound」を採用しているそうです。

使用感

200kmのロングライドを含め、400kmほど走ってみました。空気圧は、前8.0bar/後8.5bar。チューブはRAirを使用しています。

以下、23Cの4000Sと比較した感想です。

4000Sと4000SIIの違い

「low rolling resistance, high mileage and maximum wet weather grip」を直訳すれば、「転がり抵抗が少なく、寿命が長く、ウェットグリップが最強だぜ!」という感じ。

これ即ちGP4000Sの特徴と同じなので、長所を伸ばしたということでしょうか。ただ、代理店の人によれば中身は同じだというし……どちらが本当なのだろう?

トレッドの幅は24.5mmほど(写真右側)。周長は実測で2131mmでした。公称2133mmだから、誤差の範囲。周長だけで言うなら、GP4000S2の25Cは一般的なタイヤの27Cと28Cの間ということになります。

家にあった4000Sの25Cと、4000S2の25Cとの間の唯一の差が、サイドの厚さでした。

写真左が4000S2ですが、若干サイドが厚いように見えます。公式なアナウンスがあったわけではないので、ここはあくまで「印象」ということにしておきます。

重量

前述のとおり、25Cの公称重量は、4000Sに比べて5g軽くなっています。

実測重量は以下の様な感じ。家にあった他のタイヤも参考として揃えました。公称重量よりかなり軽いですね。

・未使用4000S(23C)→200g(公称205g)
・使用後4000S(25C)→222g(公称230g)
・未使用4000S2(25C)→218g(公称225g)

どれも公称重量より軽いです。重くても不満ですが、軽いと少々不安になりますね……。

組付け

リムへの組付けはそれほど硬くなく、素手で行うことが出来ました。

付くか付かないか不安でしたが、Foil+BR-9000には25Cが付きました。

乗り心地

乗り心地は良いです。

尻がサドルから浮いてしまった段差も、25Cだと問題なく越えられる印象。この辺りは同じ空気圧でもエアボリュームのある25Cの利点でしょう。

グリップ

コーナーでのグリップは23C比で安定している気はしますが、プラシーボ効果かもしれません。

漕ぎ出し

重いです。重量は大して変わらないはずなのに、漕ぎ出しでモタつく印象。特に登りでは抵抗を顕著に感じます。

巡航

エコランの世界では、タイヤはある程度太いほうが転がり抵抗は低いとのことですが、巡航に関しては差を感じませんでした。

その他

なお、パッケージに書いてあったおばちゃんが減ってました……いったい何が。

まとめ

全体的な感想は旧4000Sの25Cと変わらず。体感出来るほどの差は無いです。もしかしたら耐久性に差があるのかもしれませんが、現段階では解りません。

タイヤの太さに関する総合的な印象ですが、ノンストップで平地を走る場合なら25C有利なのかもしれません。

ただ、公道を普通に走る上では乗り心地以外にあえて25Cを選ぶメリットは見出せない印象。乗り心地を取るなら25C、漕ぎ出しの軽さを取るなら23Cという感じでしょうか。

「新しいロゴが気に入った」とか「4000Sのカラータイヤが欲しかった!」ということで無ければ、無理して移行する必要も無いのではないかと。4000S2が出て在庫処分状態の4000Sを買ったほうが幸せになれる気がします。

評価

対象モデル:  Continental「GP4000S II 25C」
年式: 2014年
定価: 7560円(定価)
購入価格: 5985円(税込)
公称重量: 225g
実測重量: 217g

価格への満足度

4/10

国内定価はちょっと高い。

総合評価

6/10

25Cは走りが重い。これなら前モデルの23Cがいい。

レビュアー情報

年齢: 29歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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