この記事は約 3分で読めます。
【レビュー】dhb「Professional ASV eVent Waterproof Jacket」
評価:4
Wiggleプライベートブランド、dhbのレース向け最上級シリーズ「asv」のレインジャケット。120g台という軽量性を誇ります。
購入動機
PBPに向けて軽量な雨具を探していた際に知人のレビューを見かけて購入。
100g前半で、かつ防水透湿性の素材としてはGORE-TEXの向こうを張るeVentを使用しているとの事で、大変興味を惹かれました。
製品概要
実測重量は127g(Lサイズ)。
素材はeVentを使用しており、耐水圧30000mm、透湿性は30000mg/m2・24h。GORE-TEXより耐水圧は低いですが、透湿性で上回る素材です。
収納用の袋や、フード等、余計な装備は一切無し。ジャケットだけの製品です。
使用感
PBPに持参して使用しました。その他にも、雨天ライドで何度か使用しています。
重量
非常に軽いです。
THE NORTH FACEの超軽量トレラン用ジャケットを買ってきたのですが、こちらの方が軽かったほど。現状、これだけ軽量で完全防水のジャケットはほとんど無いと思います。
フィット感
かなりタイトです。そして伸びない素材です。私が176cm/80kgの太めということもありますが、それを差し引いても細い。アスリート向けというのは伊達ではないです。
ただ、腕もフィット感が高く、風でのバタつきが無いのは○。
防水性
生地や縫い目自体からの浸水は、一時間程度を雨の中走ってもほとんど無し。
ただ、手首のシーリングはありませんし、首もフードはありません。こういった部分からは水が浸入してきます。首はさておき、手首の部分にマジックテープは付いていると良かったですね。
防寒性
PBPでは雨はほとんど降らなかったんですが、本製品は防寒具として活躍しました。
eVentは透湿性(というより通気性)を重視した生地なので、防寒性は一般的にあまり高くはありません。が、10度の気温だと、
・長袖ジャージ(薄手)
・本製品
・反射ベスト
というレイヤリングで丁度良い具合でした。
透湿性
さすがに素材としての透湿性は高く、ある程度強度を上げても蒸れは抑えられています。
本製品に限らずですが、防水透湿性素材はあくまで「透湿」なので、気体状の水は通しても、汗のような水滴は通しません。となると、汗→水蒸気に変換する層が必要となります。素肌とレインジャケットが密着する状況では本来の性能を発揮できないので、間に長袖の高機能性インナーを着ると良いと思います。
その他
レインジャケットは尻への水はねを防ぐために、ある程度裾を長く作ってある場合が多いのですが、本製品はかなり裾が短く作られています。
おかげでバックポケットへのアクセスは良いというメリットもあります。尻をカバー出来るレインパンツを併用する必要があるでしょう。
背中には反射剤が。
まとめ
防水性、透湿性は高いものの、短時間の使用と軽量性に振った、割り切った作りの製品だと思います。
用途としては、やはり短時間のレース向け。本格的な雨天ライドにはちょっと荷が勝ちすぎますね。PBPでは、たまたま雨がパラつく程度だったから良かったものの、1日降り続いたら多分役に立たない状態になっていたと思います。せめて、手首の部分のマジックテープは欲しいところ。
とはいえ、これだけのハイスペックウェアを10000円台前半で出してくるWiggleは改めて凄いと思ったのでした。一般的なウェアブランドなら3万取ってもおかしくないです。
評価
対象モデル: dhb「Professional ASV eVent Waterproof Jacket」
年式: 2015年
定価: 11000円(税込)
購入価格: 11000円(税込)
公称重量: 不明
実測重量: 127g(Lサイズ)
価格への満足度
スペックからすると安すぎる。
総合評価
重量、透湿は良し、防水はイマイチ。
レビュアー情報
年齢: 31歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。