【レビュー】DIXNA「スティック チタン ハブクイックリリーズ」

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評価:1.5

DIXNAの軽量クイック。

チタンシャフトで、レバー部はカーボンと、軽量マニア垂涎の仕様となっています。

目次

購入動機

誰もが一度は陥る「軽量化病」。私も例外に漏れず、軽量化を推し進めていた時期がありました。

そんな時、サイスポのインプレで紹介されていたのがこちらの製品。同程度の重量だと10000円前後の物が多い中、こちらの製品は実売5000円以下と破格の安さでした。

概要

実測重量は43g(前後セット)。

色も6色用意されており、バイクカラーに合わせやすくなっています。私は赤を購入しました。

使用感

たった4000円の投資で100gも軽量化出来るとあって、暫く常用していましたが、その後使用をやめました。現在はカンパ純正のクイックを使っています。

重量

実測43gと、かなり軽いです。

シマノやカンパのクイックは100~150g程度の重さがありますので、これに変えるだけで100g近くの軽量化となります。

固定力

固定力も申し分無い……と感じました。最初だけは。

実は使い続けるうちにどんどん固定力が弱くなっていたことに気づいていなかったのです。

摩耗による劣化

ある日、何気なくカンパ純正のクイックに戻してみたところ、これまでとは段違いにホイールに力が伝わっている感触がありました。

特にダンシングで力をかけた時が顕著。勘違いか?と思って一度DIXNAのクイックに戻してみると、フニャフニャ感。

どうやら、原因はこのクイックにあるようです。

このカム下のプラスチック部分はかなり摩耗しやすくなっています。

最初は問題なくても、使い続けるうちに固定力は劣化。結果、剛性が弱まったのでしょう。

限界までキツく締めてもフニャフニャ感は変わりませんでした(シクロクロッサーのすくみずさんによると、締めた後に90度捻ると固定力がマシになるとのことです)。

軽量クイック全体への所感

結局、以後このクイックを含めた軽量クイックは使用していません。いくら軽くても、動的性能が低下してしまっては意味が無いからです。

元々回転の中心部分に来るもので、重量が与える影響も小さいですし。ヒルクライムのみで使うならまだしも、常用は避けたほうが良い製品だと思いました。

なお、若干異音もしていました。これもカンパのクイックに戻したら綺麗さっぱりなくなりました。

まとめ

自分的にはハズレ製品でしたが、軽量化と走行性能について考える機会を与えてくれた製品でもあります。

「軽量製品は剛性を犠牲にすることがある」
「軽量製品は寿命が短い」

これを実感として理解することが出来ました。

特に、体重が重いライダーの場合は軽量化で得られる重量的メリットよりも、大パワー(体重が重いほど絶対パワーは大きくなりやすい)を確実に伝えられるメリットの方が大きいと思います。

評価

対象モデル:  DIXNA「スティック チタン ハブクイックリリーズ」
年式: 2011年
定価: 4620円(税込)
購入価格: 4620円(税込)
公称重量: 不明
実測重量: 43g

価格への満足度

8/10

チタン&カーボンでこの値段は安い。

総合評価

3/10

軽量ではあるが、動的性能が低下する。劣化も早い。

レビュアー情報

年齢: 29歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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