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【レビュー】ELITE「VICO CARBON」
評価:3
ELITEのカーボン製ボトルケージ。同社のCustom Race Plusのカーボン版です。
購入動機
店で見かけて格好良かった&軽かったので購入。
ELITEのボトルケージは、私的には購入を躊躇していました。理由は、ボトルとの相性です。ELITEのボトルケージは、ELITEのボトルとの相性は最高なのですが、他社のボトルはキツすぎて抜けなくなる傾向があります。過去にそれで少し困ったのです。
本製品の前身であるCustom Race Plusは私も持っていますが、ゴムを使った「セルフアジャスト・システム」なる仕組みを持っているため、最初は固くてもしばらく使うと馴染んでくれる特性がありました。後継である本製品は、ゴムであった部分もカーボンで整形されており、セルフアジャスト・システムは搭載されていません。
若干不安はありましたが、見た目と軽さに負けて2個購入してしまいました。
製品概要
実測重量は、24gと23g。
素材は「インジェクテッドカーボン」とされています。inject=注入という意味ですが、製法のことなのか、混ぜ物をしてあるのかは不明です。
カラーは4種類。
・カーボンマット/ホワイト
・カーボンマット/レッド
・カーボンマット/ブラック
使用感
スチールフレームに取り付けて使用しています。ダウンチューブ、シートチューブに1つずつ。
質感
カーボンとは謳われていますが、割とペラペラな感じで高級感はありません。
そもそも「インジェクテッドカーボン」とはなんぞや?と思って調べてみましたが、詳しいことは分からず。LOOKのペダルのボディの材質にもその説明がありましたが。触ってみた感じは、SPD-SLのシューズの2万円前後のグレードのアウトソールに使われる素材に似ています。
ただ、フレームとのマッチングは気に入っています。
重量
公称重量が23gで、実測重量は23gと24gと、かなり近しい値です。ボトルケージの標準的な重さは40g前後の物が多いので、23gはかなり軽い部類になります。3000円でこの軽さは嬉しい。
ボトルとの相性
ここがネックですね。家にあるボトルとの相性を試してみました。
・SPECIALIZED→すんなり入る
・CAMELBAK(保冷)→キツいけど入る
・CAMELBAK(非保冷)→入らない
・ZEFAL→入らない
調べてみると、ボトル径の業界標準は75mmであるようなのですが、ELITEは74mmなのです。
インチ→メートルの換算での差の可能性はありますが、やはりELITEのボトルケージとボトルは細いのではないかと思います。SPECIALIZEDのボトルケージもCAMELBAKを取り付けるとキツいので、もしかしたら74mmで作られているのかもしれません。多分、「うちのボトルケージには、うちのボトルを使ってくれ!」ってことなんでしょう。
現在は、すんなりと入るSPECIALIZEDのボトルとセットで運用しています。ホールド感は良好で、段差などでの飛び出しもありません。
まとめ
安価で軽いカーボン製ボトルケージ。ただし、他のELITEのボトルケージと同様、ボトルとの相性を選びます。購入の際はご注意を。
あと、店でボトルケージにボトルを差すと、ボトルが傷つく恐れがあります。やる前に、店員さんに確認を取ったほうが良いでしょう。
追記(2017年8月22日)
軽さとカラーから気に入っていた本製品。600kmブルベでも使いましたが、この度、他のボトルケージに交換しました。
理由としては、やはりボトルとの相性。ELITEまたはSPECIALIZEDのボトル(標準より少し細い)でしか使えないと言うのは中々不便なもので。特に夏場は1リットルの大容量ボトルや、保冷ボトルを使いたいのですが、ことごとくこのボトルケージとの相性が悪かったのです。そこで、汎用的なボトルケージに戻すことにしました。
後継は、BLACKBURNのCAMBER UDです。重量は微増。ただ、ボトルは選びません。
評価
対象モデル: ELITE「VICO CARBON」
年式: 2017年
定価: 3348円(税込)
購入価格: 3300円(税込)
公称重量: 23g
実測重量: 23g
価格への満足度
この軽量性で3000円台前半
総合評価
ボトルとの相性以外は満足。エリートのボトルを使う人に向く。
レビュアー情報
年齢: 32歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。