【レビュー】GARMIN「eTrex 30x」

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評価:4.5

Garminの山岳用GPS。自転車用にも使用可能。eTrex30のマイナーチェンジ版です。

目次

購入動機

2018年8月の1200㎞ブルベ(CH1200)用に予備として購入しました。

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CH1200は、ホテルを中心に300㎞を4回走るというちょっと特殊なコース。ホテルを基地に出来るので、何かあった時の予備アイテムを色々部屋に置いておけると言うことです。このブルベには夫婦で参加したわけですが、我が家は二人ともeTrex30をメインのサイコンとして使用中。eTrex30は安定感が抜群ではあるものの、1200㎞も走ると何があるかは分かりません。そこで、eTrex30も予備を用意することにしました。二人揃って壊れることはまずないと思われたので、用意するのは一台のみです。

そんな折、ちょうど知人がeTrex30xを余らせていたので、譲ってもらったのでした。

製品概要

基本的なスペックは、前モデルのeTrex30と同じです。

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eTrex30からの変更点は以下。

・画面の解像度が増えた
 → 176x220px から 240x320pxへ。
・内蔵ストレージが増加
 → 1.7GB から 3.7GBへ。

使用感

ブルベ参加前にテストとして使用しました。液晶には保護シートは貼っていません(液晶の見易さが設計値より低下するため)。

基本的な使用感は無印eTrex30と同じなので、先述のレビューを読んでいただきたく思います。以下は、無印eTrex30との差分を記載しています。

画面の変化

一番大きな変更点は、やはり画面です。画面サイズは変わらず(正確には縦のみ1mm弱大きくなっている)、解像度のみが上がっています。つまり、画素の密度が上がっています。また、電源を入れていない時の液晶の色味が若干違います。無印eTrex30のほうが少し青みがかった色。

画面のキャプチャで比較してみます。両方ともリサイズなしです。

こちらが無印eTrex30。

こちらがeTrex30x。解像度が上がり、文字が読みやすくなっています。特に地図上に表示される文字のくっきりさが向上しています。

「液晶が野外で見づらくなった」という噂も聞いたのですが、個人的には見えやすさの差は感じられませんでした。

内蔵ストレージの変化

内蔵ストレージは増えていますが、1.7GBでも埋まったことがありません。

地図を複数使い分けるような使い方をするならば3.7GBのストレージは有難いと思いますが、1種類の地図を使うならば1.7GBでも十分でした。

電池の持ち

公称ランタイムはeTrex30xも無印と変わらず25時間とされています。

ただ、画面解像度が上がったらその分処理能力を食いそうなものです。この辺りはまだ耐久テストが出来ていません。大きな変化はないとは思いますが。

動作速度

「30→30xでCPU性能の向上があるのではないか?」と期待されていましたが、プレスリリース等を見てもそういった情報はありません。

ただ、地図を操作する際の動作速度は30よりも快適な気がします。eTrex30も5年使っているため、内部回路の劣化などがあってそう感じるだけかもしれません。

注意点

一点、注意が必要なのはOSMの使用についてです。

eTrex30xのファームウェアのバージョンによっては、OSMが使えないことがあるようです。私が購入したものは特に問題なく使用することが出来ました。無印eTrex30ではこういった話は聞かなかったのですが……。

まとめ

画面の解像度とストレージ容量が増加したeTrex30。相変わらずブルベやロングライド用途には最強の一台だと思っています。

結局、CH1200では二人ともeTrex30の破損は無し。いつの日かeTrex30が壊れるまで、予備として持っておきます。

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なお、30xの更にマイナーチェンジ版の32xも現在発売中。こちらはストレージ容量が更に倍になり、CPUの性能が向上しているようです。動作のモッサリ感はかなり改善されているようですが、いかんせん高くて購入していません。

評価

対象モデル:  GARMIN「eTrex 30x」
年式: 2016年?
定価: 33600円(税込)
購入価格: 10000円(税込)
公称重量: 141.7g
実測重量: 150g

価格への満足度

10/10

安く譲ってもらいました。

総合評価

9/10

これが売っている限りはブルベ勢としては安心。

レビュアー情報

年齢: 35歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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