【レビュー】GARMIN「スピードセンサー (1210301)」

評価:4.5

Garmin製の、ハブ軸に巻くタイプのスピードセンサー。

1世代前の、ANT+のみ対応のモデルのレビューとなります。現行品はBluetoothにも対応しています。

購入動機

最近はロングライドにもEdge530を使う機会が増えました。

ある日、「トンネルの多いルートを200kmほど走った所、Edge530に表示された走行距離が想定よりも6km少なかった」という事が起こりました。一方、eTrex30を使っていた妻の走行距離は正しい値を表示していました。何故?

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原因はこちら。Edge530は、スピードセンサーが無いとトンネル分の距離補正をしてくれないのです。eTrex30はトンネルでGPSを見失っても、トンネルを抜けて再発見した場所までの距離を加算してくれる補正機能があります。てっきりEdge530も同様の機能を持っていると思いこんでいました。

距離が数キロ狂った所で普段のライドならば何ということはないんですが、ブルベの場合には非常に困ります。「走行指示書」であるキューシートは、チェックポイントの場所や、曲がる場所を距離で示しているからです。正確な走行距離は、ブルベにおいてはかなり大事なのです。

そこで、家に転がっていたサードパーティー(XOSS)のスピードセンサーを付けてみましたが、どうも距離が安定せず。同じコースを走っているのに毎回表示される距離が違う始末。

こういう時は純正品を買うに限ります。ただ、新品はちょっと高い……と思っていたら、ちょうど知人がGarmin製のスピードセンサーを余らせていたので、そちらを買い取って使用することにしました。

製品概要

実測重量は17g。CR2032電池1枚で動作します。公称動作時間は不明。

サードパーティーの製品では、スピードセンサーとケイデンスセンサーを兼用できるものも多いですが、本製品はスピードセンサー専用です。

使用感

後輪のハブ軸に取り付けて、Edge530とペアリングして使用しています。主な使用シーンはロングライドです。

重量

17gという重さは、他社のスピードセンサーとほぼ同じ重量です。

eTrex30の時はスピードセンサーがそもそも不要だったので、重量が少ないとは言え純増になるのは少し納得が行きませんが……。ハブ軸という回転の中心なので、そこまで影響はないはず。

取付

電池を入れて、後輪のハブ軸に巻きつけるだけ。磁石の取付は不要です。

加速度センサーが内蔵されており、そこから回転数を送信。サイクルコンピューター側は周長と掛け合わせてスピード・走行距離を得る仕組みです。

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「前輪と後輪、どちらに付けるのが正しいのか?」なんて議論もありましたが、調べてみるとどちらでも良いようです。私は後輪に付けています。

旧製品との比較

昔のGarminのスピードセンサーと言えば、こんな形をしていました。ケイデンスセンサーと一体型のタイプ。

チェーンステーに取り付けて使うので、ホイールに巻き込みそうで怖かったんですよね。というか、一度巻き込んだことがあったような……。その心配がなくなったのは良いことです。

認識

ホイールが2回転すると、緑のインジケータが点灯して起動します。Garminでセンサーを探してペアリングすれば認識完了です。

トンネルでの動作

問題が起きたトンネルでの動作を検証しました。

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詳しくは上の記事に纏めましたが、トンネル内でも正しく距離が加算されることを確認しました。

基本的にこのセンサーを認識すると、スピードと距離はGPSではなくスピードセンサーから計算されるようです。ただし、スピードセンサーが認識するタイヤの周長は常にGPSから受信した距離を元に補正をかけているようでした。

こちらの画面を開いていると、タイヤ周長の値がリアルタイムで変動します。なかなか面白い。

計測精度

いつも走っている練習コース(トンネルなし)で、GPS計測・Garminセンサー計測・XOSSセンサー計測で距離を比較しました。GPS計測は一応ブレを確認するために2度測定。17.58±0.10kmの範囲に収まることを確認しています。

 

結果はこんな感じで、GarminのセンサーはかなりGPSの計測に近い値を出していることが分かります。「精度が良くない」と感じていたXOSSは400m以上のズレが出ました。約2.4%のズレ。

周長のリアルタイム補正が入るのはXOSSもGarminも同じはずなので、回転数の取得が上手く行ってないんですかね?

また、トンネルの多いルートでロングライドに出かけて試してみましたが、200km程度を走っても妻のeTrex30の結果とは差が1km以内でした。

電池の持ち

既に二ヶ月程度、距離にして1000kmは使っているはずですが、特に電池切れの様子は無し。

しっかりとスリープモードに入ってくれているようで、自転車をラックに掛けた状態でEdge530を起動しても認識されません。ホイールを2回転すると認識します。電池は無駄にしていないようです。

防水性

まだ大雨の中では使っていませんが、小雨程度では特に問題なし。分厚いゴムのカバーに覆われている上に、電池部分にもOリングが入っているので、そうそう浸水はしないはず。

まとめ

精度の高いスピードセンサーです。値段は高いですが、それだけの価値はありますね。

本文中に登場したXOSSのスピードセンサーは、Bontragerのサイクルコンピュータ(パワー表示機能付きの機種だがGPS非搭載)用に購入したものです。ただ、あまりにも距離がeTrex30のGPS計測と食い違うのでお蔵入りとなっていました。今回改めてテストしましたが、精度がダメですね。この手のハブ軸に巻くタイプのセンサーの精度が低いのだと思っていましたが、メーカーの問題だったようです。

やはり、高くても精度を期待する機器は純正のほうが良いんだなと思い知りました。

 

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今回レビューしたのは↑の製品ですが、既に販売は終了しています。

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現行品はこちら。ANT+だけではなく、Bluetoothに対応。形状も少しエアロになっています。

評価

対象モデル:  GARMIN「スピードセンサー (1210301)」
年式: 2014年
定価: 7040円 (税込)
購入価格: 3000円
公称重量: 不明
実測重量: 17g

価格への満足度

8/10

知人から安く譲ってもらえたので。

総合評価

9/10

正確なスピードセンサー。

著者情報

年齢: 36歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019年の2回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間13分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)