【レビュー】日本郵便「局留めサービス」

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評価:5

日本郵便のサービス。郵便局(または、ゆうゆう窓口)で荷物を受け取ることが出来るサービスです。

ロングライド視点でのサービスの活用方法をレビューします。

目次

利用動機

東京大阪キャノンボールにチャレンジした際に利用しました。

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私は神奈川在住です。東京スタートのキャノンボールの場合、大阪にゴールする頃には汗だくのドロドロ。そして、帰りは新幹線です。当然、普段着の着替えが欲しくなるわけですが、それを持って走るのはナンセンスです。

そこで思いついたのが、ゴールである梅田駅近くの郵便局に着替え類を局留めで送る方法でした。いわば、「セルフドロップバッグ」です。

当時は梅田駅のすぐ近くに24時間受け取れる郵便局の出張所があり(現在はない)、ゴール後(夜0時過ぎ)にそこで荷物を受領。無事に着替えることが出来ました。

サービス概要

送った荷物を配達により受け取るのではなく、差出人が宛先として書いた郵便局、または「ゆうゆう窓口」で受け取ることが出来る制度のことです。

ハガキや封筒のみならず、ゆうパックも同様のサービスを提供しているため、リュックやダンボール等の大きな荷物も受け取ることが出来ます。本記事で使い方を述べるのは、荷物を自分で送って自分で受け取るケースです。

料金は通常のゆうパック料金と同一です。

使用感

東京大阪キャノンボールで使用した際の使用感を述べます。

発送

荷物が届くまでには、東京→大阪の距離で丸一日前後かかります。余裕を持って、受け取り予定時間の48時間前でに送っておきましょう。

発送場所は主に2つ。「郵便局」または「ローソン(ローソンストア100含)」です。大手コンビニの中でローソンだけは、ゆうパックの伝票を置いています。

当時の私の家の近くにはローソンがあったので、そこからリュックを送付することにしました。手順は以下。

1.  ゆうパック用の伝票のお届け先欄に、「(郵便番号) (郵便局名)局留め (自分の名前)」を記入する(※1)。
 「ご依頼主」欄には自分の家の住所を指定する(※2)。

2. ビニール袋(透明なゴミ袋で良い)にバッグを入れ(※3)、その外から伝票を貼る。

3. 郵便局の窓口、または、ゆうゆう窓口で送料を支払い、荷物を預ける。
 なお、東京→大阪へ、ドイターのCROSS BIKE(容量18リットル)を送付した際の送料は1000円前後であった。

※1 2012年9月までは、受け取るのが「郵便局の窓口」か「ゆうゆう窓口」かによって「郵便局留め」「支店留め」を区別する必要があった。
  郵便局会社・郵便事業会社が合併した現在は「局留め」に書き方が統一されている。
※2 もし局留めで送付した荷物が受け取れない場合はこの住所に戻ってくる(追加料金は掛からない)。
※3 ビニール袋にバッグを入れるように求められることが多い。

受取

送付先の郵便局、またはゆうゆう窓口で荷物を受け取ります。

この際、発送時にもらった控えの伝票があると手続きが早くなります。手順は以下。

1.  送付先の郵便局の窓口、または「ゆうゆう窓口」に行き(※4)、伝票の控え+身分証明証を提出する。
 伝票の控えは無くても構わないのだが、手続きが早くなる。

2. 荷物を受け取る。

※4 郵便局の営業時間内は「郵便局の窓口」、営業時間外は「ゆうゆう窓口」となることが多い。
  どちらの窓口も営業していない場合は当然荷物を受け取れない。

タイムテーブル

今回のタイムテーブルのまとめです。

  • 4/29 11時: ローソンから荷物を送付
  • 4/30  1時: 東京スタート
  • 5/01  0時: 大阪ゴール
  • 5/01  1時: 郵便局出張所で荷物を受取

この時は、送付から受取まで37時間ほどでした。

別の機会ですが、大阪→東京のフレッシュを行った際に、スタート直前にローソンから送った荷物がゴール直後には既に東京に着いていたこともあります。つまり、大阪→東京なら24時間以内に到着しているということです。日本郵便凄い。

他の利用方法

ロングライドの通過地点に荷物を送り、必要なアイテムを受け取る……といった目的でも局留めサービスは使えます。

東北を一周する1000kmブルベに参加した際には、670km地点で通過する「弘前郵便局」宛に着替えを送付。荷物を受け取って近所の吉野家で食事&トイレを借りて着替えを行い、今度は郵便局で荷物を自宅に向けて送り返したことがあります。

この時は、受取時にゆうゆう窓口が混んでいて時間が掛かりました。

ただ、こういう使い方をするなら、途中で宿泊するホテルに向けて荷物を送る「往復宅急便」の方が色々と便利です。

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注意点

このサービスを使う時には、「受け取りたい時間に郵便局の窓口は開いているか?」を事前に調査しておくことが大変重要です。

かつては、大きめの市の本局には大抵24時間オープンの「ゆうゆう窓口」があったのですが、2012年10月1日の郵便局会社・郵便事業会社の合併を皮切りに24時間営業の支店は激減しました。その後も減り続け、2020年現在では24時間荷物を受け取れる支店は各県に1つ程度になっています。

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こちらの検索では「ご利用時間」を指定しての検索が可能です。受取を予定している郵便局が果たして、受け取る予定の時間に営業しているか、しっかり確認しておきましょう。

私は2012年9月に営業時間を調査し、2012年10月10日に荷物を送った所、実は前述の合併で目的の郵便局の24時間営業が終了していた……なんてことがありました。その際は幸い途中で気づいたので、連絡をして24時間受取可能な本局に荷物を転送して頂けました。

まとめ

局留めはロングライダーにとってはかなり嬉しいサービスです。

荷物を全て持って走ることもできますが、余計な疲労が溜まってしまうもの。その点、セルフドロップバッグはお金は掛かるものの、走っている最中は快適そのものです。

また、受け取るだけではなく、脱いだ着替えや不要な荷物を家に送り返すことも可能です。輪行と局留めを組み合わせれば、少ない荷物で快適なツーリングが行えるでしょう。そうした使い方をしたこともあります。

評価

対象サービス:  日本郵便「局留めサービス」
サービス費用: 1000~2000円

価格への満足度

8/10

目的の時間に荷物を受け取れることを考えれば安い。

総合評価

10/10

各地の郵便局を自分の拠点に変えることが出来る凄いサービス。

レビュアー情報

年齢: 35歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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