【レビュー】KAPELMUUR「クリアレインジャケット」

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評価:4

WAVE ONEの展開するブランド「KAPELMUUR」のレインジャケット。完全に雨を防いでくれるようなものではなく、あくまで日帰りライドで通り雨に降られたときのような応急用です。

目次

購入動機

TOT(東京~大阪~東京)を走るに当たって、軽くて小さいレインウェアを求めて購入しました。

本格的なレインウェアは防水性も透湿性も高い一方、重くて嵩張るもの。雨予報であればそういった本格的なレインウェアを携行する予定でしたが、天気予報ではほとんど降られることは無さそう。それならばということで、TOT本番ではこのジャケットを携行しました。

製品概要

XLサイズで実測重量は87g。色は半透明のみの展開です(使い込みすぎてかなり煤けてますが)。外袋は付属しません。

脇の下にはベンチレーションのためにメッシュになっています。つまり完全防水ではありません。

後ろ側の裾は長めになっており、お尻の濡れを防ぐとのこと。

使用感

日常的に、折り畳んだ状態でサドルバッグに入れて持ち歩いています。

防水・透湿性

生地自体は防水ですが、袖口や脇の下のベンチレーションから浸水します。また、「若干の透湿性もある防水生地を採用した」とありますが、正直言ってかなり蒸れます。浸水よりは、自身の汗で水没する感じ。

長時間の使用には向かず、あくまで雨宿りまでのその場しのぎに使うべきジャケットだと思います。

防風・防寒性

薄手のウィンドブレーカーと同程度の防風性能、防寒性能と考えて良いと思います。

着心地・バタつき

伸縮性の高い生地を使用しており、ライド中の動きにも対応してくれます。元々プロチームのために作られたものなので、バタつきも少ないのは美点。

後ろ側の裾は多少長くなっていますが、尻をカバーするほどの長さはありません。

収納性

外袋は付属しません。私は「のりりん」6巻に載っていた「ウインドブレーカーの畳み方」を使って畳んでいます。この状態でサドルバッグへIN。最小クラスのウインドブレーカーよりは大きいですが、そこそこ小さくなります。

その他

ロゴは「KAPELMUUR」の文字のみ。個人的にはライオンのロゴも入れて欲しかった。

まとめ

「軽量なレインウェア」というよりは、「多少の撥水機能を備えたウインドブレーカー」と捉えるべき製品だと思います。本降りの雨で長時間走るのにはまるで向きません。通り雨から、ジャージや体の濡れを防ぐお守りとしては良い製品だと思います。バタつきも少ないので、ウインドブレーカーとして見れば優秀。

日帰りツーリングや、天気の変わりやすい山へ行く際にお守りとして持つのが正しい用途ではないかと。また、元来はANCHORのプロチーム用に作られたものなので、雨レースの時の体温維持に使うのも良さそうです。

収納の方法については改善の余地アリだと思います。外袋が付いたり、バックポケットがそのまま収納するための袋になる等の仕掛けがあると親切ではないでしょうか。その分重くなってしまいますけども。

追記(2018年6月9日)

2012年に購入した本製品。完全防水ではありませんが、走行風でバタつきにくく、100g以下と非常に軽いことから出番の多い製品でもありました。

もちろん本格的な雨天走行ならばGORE-TEXの方が良いのですが、GORE-TEXのレインウェアを持ち歩くとなると、サドルバッグもかなり大きなものが必要となります。本製品は折りたたむとかなり小さくなるので、にわか雨に備えてバックポケットにも入れられるサイズなのが気に入っていました。

しかし、6年も使うと穴が開いたり、伸びたりと、機能低下が目立つようになってきたので買い換えを決意。Amazonで前と同じXLサイズを注文しました。

届きました。定期的に洗濯はしていたものの、かなり黒くなっていた旧モデルに比べて、あまりに白いのでびっくり。

基本的には前モデルと同じ設計ですが、何点か改良されていました。

 ・持ち運び用の袋が付くようになった
・背中側の裾が数センチ伸びた

袋については、私は前レビュー「収納性」で書いた畳み方をするので必要は無いのですが、嬉しい変化です。

嬉しかったのは、背中側の裾が伸びたこと。前傾姿勢を取った時に、尻まで泥はねをガードできるようになりました。ただし、この変更によって重量が87g→95gに微増しています。


着て走ってみると、相変わらずのフィット感。今後とも、にわか雨に備えたピンチヒッターとして活躍してもらう予定です。

評価

対象モデル:  KAPELMUUR「クリアレインジャケット」
年式: 2018年
定価: 7350円(税込)
購入価格: 7350円(税込)
公称重量: 不明
実測重量: 87g(XLサイズ)

価格への満足度

6/10

軽量ウインドブレーカーとしては相場の値段。

総合評価

8/10

ウインドブレーカー+αとしての評価。

レビュアー情報

年齢: 30歳 (執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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